BL小説「月曜日の夜を、俺にください!」
社会人になってから月曜日の朝がこんなにも憂鬱だとは思わなかった。
会社へ出勤してしまえば、あとは金曜日の夜まで一気に駆け抜けてあっという間に時が過ぎることは分かっているんだけど。
「月曜日から午前様かよ……」
ゼネコン建設会社の社畜社員である俺、廣澤マオはアパートの部屋の鍵を開けて、真っ暗な玄関で靴を脱いだ。
いくら疲れていても、手洗いとうがいを忘れずにする。これは社会人として体調管理が仕事のひとつだからだ。スーツの上着を脱ぎ、ネクタイを緩めてベッドルームのドアを