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PTA会長の卒業式祝辞を公開!

(一部抜粋、当日アドリブ部分除く)

みなさん、
6年間の小学校生活はいかがでしたか?
2020年、4年生になった矢先、
新型コロナウイルスという未知の存在が、
今までのあたりまえを、
突如としてあたりまえではない世界
に変えてしまいました。
世界中の誰もが経験したことのない世界。
誰も正解がわからない状況で、
行動が大きく制限される中で、
みなさんは、どんな学校生活を過ごしたでしょうか。

私たち保護者は、学校でのみなさんの一部始終を知ることはできないけれど、
みなさんはきっと、
自分たちがどうありたいのかを想い、
みんなで共有し、
そのありたい姿の実現のために、
どう行動すればよいのかを考え、
実際に行動を重ねてきたのではないでしょうか?

前例にとらわれず自分の頭で考えること、
失敗をおそれず実行に移すこと、
結果を振り返り次に活かすこと、
この循環の経験の蓄積は、
これからを生きていく力につながります。

私自身、この6年間を振り返って、
思い出すことがあります。
『「貴方のお父さん、お金もらえんのにPTA会長なんてよくやってるね」って、友達から言われたわ~』
と、突然娘に切り出されたことがありました。
確かに本音を言えば、
私もPTAに関わる以前は、
その娘の友人と同じように思っていました。
でも今は違います。
お金をいくら払っても手に入れられない財産が確かに存在する、
ということは明言できます。
縁あってPTAに長く深く携わらせて頂く中で、
本当に多くの人と出会いました。
会いたい人に会うことができました。
私に会いたい、と言って会いに来てくださる方も現れました。
そのたびに心が躍り、次のチャレンジへと身体が動き、その結果、
「あるはずだった人生がより良い人生に変わった」と強く感じています。
みなさんも、6年間を振り返るとき、
そこには必ず、仲間や先生方、地域の方々、そして家族…
大切な人々の姿があるのではないでしょうか。
人は一人では生きていけません。
そして、人との出会いは人生を豊かにします。
このことは、子どもであっても、
大人になっても、
年を重ねても変わりません。
人との出会いは奇跡であり、友達は財産です。
貴方の大切な人の存在は、
生きる力になります。

そうして人と生きていく中で心に留めておいてほしいのは、
他人と比較する必要はないということです。
自分と向き合って、
自分がどうありたいか、何にワクワクするか、誰のために何をしたいか、
その自分の気持ちを
どうか大切にしてください。
そして、失敗への恐怖を「えいやっ」と捨て、
ぜひ、
まずは思った通りにやってみてください。
やってみたら、
自分に「足りないもの」がきっとわかります。
それは勉強すること、技術を身につけることで
補えるものかもしれないし、
人と会いアドバイスをもらうことかもしれない、
誰かと協力することかもしれない。
次へ踏み出す一歩は、
自分で踏み出したその一歩があればこそ、
踏み出せるものです。
遅すぎる、ということは、
生きている限りありません。
自分の人生を生きてください。

保護者のみなさま、
みなさまからのご意見をもとに、
特にこの3年間でPTAのあり方を大きく見直し、変化させました。
変化後のあり方が最良なのか、
様々な想いがあろうかと思いますが、
少なくとも
「変えてもいいんだ」
という一石を投じたことに
大きな価値があると、私は考えております。
未来を創るのは子どもたちです。
同時に私たち保護者もまた、
その未来の当事者です。
この先も、子どもたちを信じ、
子どもたちとともに
未来を創る当事者として、
変化を厭わず歩みを進めて参りましょう。

教職員のみなさま、
6年間、熱心なご指導をいただき
本当にありがとうございました。
これからも、彼・彼女らを応援いただければと存じます。

最後に、
この式を終え、
みなさんが長坂台小学校の門を出てしまう前に、
ぜひ感謝を伝えたい人に、
しっかりと、その想いを伝えてください。
門を出てからは、
保護者のみなさんと踏み締める
最後の通学路で、
六年間の思い出を噛み締め、
これからの道を想い、
「ありがとう」を伝えてください。

伝えないと、伝わりません。
それは、今日だけではなく、
これからもずっとです。

本日は本当におめでとうございます。

令和五年三月十七日
金沢市立長坂台小学校PTA                       会長 浜名 冬樹

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