外が騒がしかった

窓を開けると、誰かが見つけちゃう。
見られてはいけない

とりあえず、服を纏める。服を、ぎゅうと鞄に押し込む。
何故か下着が足りない どこへ?

カーテンの隙間から外を覗くと、リュックを背負ったたくさんの人。
キャリーケースをガラガラとひきづる人。

どこへ向かうのか、誰もわからない。
みんなあたりを見回して、コンクリートを踏む。

私も、家によく似た部屋にいたはずだけれど、どうも私の家じゃない。
ここって、どこ?

やっぱり下着が足りない? どこにあるかも、わからない

外がどんどん騒がしい。

気づいたら、武器をかまえたたくさんの人。
行進している。

時々、銃の音が聞こえる。

撃たれては、いけない。

これは、戦争?

ミント味の、海外のお菓子を部屋にいた人からもらう、
知らない人かもしれないけど、1回だけ会ったことがある人。
なんで私の家にいるんだろう?

服を着替える。
体に馴染む、パーカーだった気がする。
とても気に入ってるけど、外は寒くなかったような。
なんで、長袖なんだろう。


わからないけど、気づいたら外。
荷物を持ったか、持ってないかなんてよく覚えてない。

大きな門の、大きなロゴがはいった建物を、あとにする。
兵隊さんに、見つかってはいけない。

逃げるように、走る。

逃げていたかは、覚えていない。

誰と一緒にいたかなんて、覚えていない。

気づいたら、暗くてじめりとした森。
とてもくらい。何も、見えない


ここで目が覚める。
少し怖くなって、夢だと気づいて安堵する。


2023/05/19

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