夢を追う姿
音大で学び続けている人たちのちいさなコンサートへ行った。
ショパンコンクールの舞台に立つこを夢見て、弾く。
堂々たるオペラ歌手として舞台に立つことを夢見て、歌う。
単に「弾ける」「歌える」ではない世界を背負っている。
ちいさなチャンスを喜び、まっすぐに顔を上げて、
のびのびと演奏し、歌う。
切り出したばかりの、水分を含んだ生木の断面のように、
彼らはまっすぐ歌う、弾く。
輝く瞳と迷いのない視線で。
初夏にふさわしい。
「若者が夢を描く」というのは、この季節にとてもよく似合っている。
さあ、次へ。
まぶしい喜びにあふれて、さらにその先へ。
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