構成要素を変える!
■悪い現象を消したかったら構成要素を変える
みっちゃん先生は20代の頃、うつ病から拒食症を発症し、苦しんだことが、あります。
53kgあった体重が39kgまで落ち、歩くことすらおぼつかなくなったのです。
どうしたらいいのかわからず部屋に閉じこもり、毎日毎日、泣き暮らしていました。未来などまったく見えません。あるのは絶望だけ・・・。
一時は、頭の中に『死』が、チラついたことすらあったほどです。
そのときに、一人さんがこう言ってくれたんです。
『すべてのものには構成要素があるんだよ。
うつには、うつを作っている構成要素があるし、拒食症には拒食症を作っている構成要素がある。
治すには、構成要素を分解して変えればいいだけの話だよ。例えばここに缶コーヒーがあるとするよね。
このコーヒーには、水とコーヒー、ミルク、砂糖が入ってるんだけど、ここからコーヒーを抜き取っても、水を抜き取っても、缶コーヒーとして存続することはできないんだよ。
同じように、車だってタイヤやエンジンがくっついているから車なの。
エンジンやタイヤを外してしまったら、車として存続できない。
要するに、どんなものでも現象でも、それが存続できているということは、存続できるだけの構成要素があるということだよ。
その構成要素の中からどれか一つでも欠けると、存続できなくなる。
だから、うつ病でも拒食症でも、それを構成している要素を何かちょとでも変えちゃえばいいんだよ。
そうすれば病気は存続できなくなるから、治っちゃうの。
それとね、どんなにつらいことでも、人生に無駄なことは起きないんだよ。
試練を明るく乗り越えれば、本当の幸せが見えてくるからね。』
みっちゃん先生の場合は、一人さんから『うつ病や拒食症の人で、お肉をじゃんじゃん食べている人っていないよね。
ぶ厚いステーキを食べてる人って、いかにも元気そうに、見えるんです。
だからみっちゃん、お肉食べな、レバー食べな』って勧められたんです。
食べることができない病気ですから、もちろん最初からモリモリなんて食べられません。
最初は、小指の先ほどの小さなお肉を一切れか二切れ食べるのがやっとです。
だけど、一人さんは毎日のようにみっちゃん先生を連れ出し、お肉を食べさせてくれるのです。
そのうち、だんだん食べれる量が増えていきました。
するとどうでしょう!
気がつけば、外に出かけることや食事をすることが楽しくなり、体重も増えて元気になっていたのです。
鏡を見ると、そこにはふっくらして血色のいい、笑顔のみっちゃん先生がいました。
『神はからい』
斎藤一人
みっちゃん先生著
ありがとうございます😆✨