タイの印刷工場 訪問記① 〜オフセット印刷機と裁断作業風景〜
こんにちは。 はまきちです。
タイのバンコクで印刷関係の仕事をしています。
今回は僕が仕事でお付き合いのある印刷工場で
オフセット印刷機と裁断作業の様子を撮影させてもらいました。
あまり見ることの無い、現場の作業風景をご紹介いたします。
Youtubeにて動画でもご紹介しています。
印刷機や裁断機が動いているようすもぜひご覧ください。
もくじ
・オフセット印刷機
・裁断作業
・おわりに
オフセット印刷機
これが印刷工場の心臓部「オフセット印刷機」です。
正面から印刷された紙が出てきています。
その隣の操作台で色の調整や位置合わせなどを行います。
印刷機の側面には印刷ローラーが入ったボックスが並んでいます。
中で回転しているローラーに刷り版が取り付けてあります。
ローラーの間を紙が通る時、刷り版に付いたインクが紙に写る仕組みです。
オフセット印刷用の刷り版はこのようなアルミ製の薄い板で、
これをローラーに巻き付けて使います。
白黒印刷だと刷り版を1枚、カラーの場合は4枚で1セットになります。
さらに奥には紙を印刷機に送り込む装置があります。
空気圧で吸い付けて一枚づつ機械に入れていきます。
次に印刷機を上から見てみましょう。
ローラーが入ったボックスの上にインクつぼがあります。
それぞれに「青」「赤」「黄色」「黒」のインクが入っています。
カラー印刷ではこの4色の細かい点を重ねて刷り、さまざまな色を
表現します。
印刷物をルーペで拡大するとこのように見えます。
赤っぽいところは赤インクの点が多く、緑色のところは青と黄色インクの
点を重ねて表現しています。この点を「網点 (あみてん)」と呼びます。
白いところは点が少なく紙の色が見えています。
裁断作業
最後に印刷後の裁断作業を見てみましょう。
これが裁断機です。
刃渡り1メートル、厚さ5センチほどの鋼鉄製カッターが付いています。
操作パネルに裁断サイズを入力すると紙が押し出されます。
次にカッターの裏側にある押さえ機で紙を固定してから裁断します。
おわりに
今回はオフセット印刷機と裁断の作業風景をご覧いただきました。
印刷工場にはこの他にも紙を折ったり製本する装置があります。
また折りを見てご紹介いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
撮影協力:VCA PRINT Co., Ltd. (タイ・バンコク)
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