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出願校決定における判断材料を徹底解説!

受験生のみなさん、共通テストお疲れ様でした。一息つくのも束の間、次は出願校の決定です。自己採点の結果、志望校の判定結果をどのように受け止め、どこの大学に出願するべきなのか、不安も多いと思います。比較、判断のために何を調べれば良いかをまとめましたので、チェックしておきましょう!


自己採点が終わり、判定が出た後にすること


⓪志望校の共通テストと二次試験の配点比率、二次試験の教科・科目・過去問を確認
①志望校の判定結果(A〜E)・度数分布表での自分の位置を確認
②志望校の学力分布(度数分布表)で昨年の合格者・不合格者数を確認

⓪志望校の共通テストと二次試験の配点比率、二次試験の教科・科目・過去問を確認

これらは共通テストを受ける前に、みなさん調べているかと思います。出願校の決定の際、参照することが多々ありますので、できるだけ見やすい形でまとめておきましょう

①志望校の判定結果(A〜E)・度数分布表での自分の位置を確認

河合塾共通テストリサーチ  (バンザイシステム 1/17 午後 公開予定)
https://www.keinet.ne.jp/center/index.html

駿台・ベネッセ自己採点集計データネット (1/17 午前 公開予定)
https://dn-sundai.benesse.ne.jp/dn/center/

これらを利用して、志望校の判定、度数分布表での自分の位置を確認しましょう。
度数分布表では、同じ判定でも自分がどの位置にいるのか(例えばD判定上位なのか下位なのか)を見ることができます。

度数分布表(河合塾 バンザイシステム)

各判定が示すものを詳しく見ておきましょう。

合格可能性で区切られてはいますが、入試データ分析に長けた担当者が機械的に線を引いたもので、あくまでも推定・目安です。まずは判定ごとのおおまかな指針を見ていきましょう。

共通テストの配点比率が高い場合

・AまたはB判定
自信を持って二次試験に臨もう!
共通テストの配点比率が高い場合は、共通テストの持ち点によるアドバンテージが大きいです。今までの努力が結果に繋がったことに自信を持って、二次試験に臨みましょう
ただ、油断は禁物です。A判定だからといって合格が約束されているわけではありません。共通テスト以前と同様の努力を続け、安心して結果を待てるようにしましょう。

・C判定
二次試験の教科や自身の記述力をしっかり検討
共通テスト得点でのアドバンテージが少ない分、二次試験での得点力がカギになります。過去問を丁寧に分析し、自信を持って二次試験に臨めるようなら初志貫徹の出願で良いでしょう。

・D判定
第一志望で勝負なら、私立・後期は合格できそうな大学を
二次試験の配点が低いことから、逆転は簡単ではありません。後述する度数分表からの合否分布の確認を念入りに行い、チャンスがあるなら勝負するのも選択肢のひとつです。ただ、今年で大学を決めるのであれば、私立や後期で合格できそうな大学を受験しておきましょう。

・E判定
逆転は容易ではない。志望校の変更を検討
配点の高い共通テストで点が取れていないとなるとかなり厳しくなります。志望校のレベルを落とすことにはなりますが、切り替えて二次試験対策に臨みましょう

二次試験の配点比率が高い場合

・AまたはB判定
そのまま出願だが逃げ切りは考えない。スキのない対策を
難関大学など二次試験の配点が高い場合はここからが勝負といっても過言ではありません。高いレベルでの二次試験勝負になるので、記述問題で確実に得点できるよう、何度も先生に添削を受けながら、スキなく対策していきましょう

・C判定
二次試験の得点力をしっかり見極める
難関大学など二次試験の配点が高い場合は、高学力層が二次試験でしのぎを削る構図になっています。また、共通テストの配点が低いといえどもアドバンテージが少ないのも事実です。自分の得点力を正確に見極め、強気で勝負できるならば出願で良いでしょう

・D判定
二次試験に相当自信があるなら勝負!
二次試験の配点が高いことから、逆転合格もイメージできます。ただし、二次試験に相当な自信があることが出願の条件です。先生とも相談しながら、綿密に二次試験の戦略を練りましょう

・E判定
逆転例はそれほど多くない。志望校変更が無難か
二次試験の配点が高いことから、逆転合格を考えることもあるとは思いますが、逆転例はそれほど多くありません。E判定上位で、後述する度数分表からの合否分布の確認を念入りに行った結果、チャンスがあるなら勝負するのも選択肢のひとつですが、志望校変更が無難でしょう。

②志望校の学力分布(度数分布表)で昨年の合格者・不合格者数を確認

判定はあくまでも目安で、さらに詳しい情報を調べての出願が好ましいです。
ここでは度数分布表と合否分布の見方について解説します。
(先ほどのバンザイシステムの度数分布表とは異なり、昨年の合格者・不合格者数を確認することができます。)

まずは各大学の度数分布表の入手方法を説明します。

河合塾
https://www.keinet.ne.jp/center/index.html
先ほどの判定を確認する時と同じページから、「大学別 学力分布」をクリックし、志望大学の区分・地域を選ぶと見ることができます。(PDFファイルになっています。)

駿台・ベネッセ
https://dn-sundai.benesse.ne.jp/dn/center/
先ほどの判定を確認する時と同じページから、「動向分析」の欄の「50音/大学別動向」をクリックします。志望大学の「詳細」をクリックした先に「度数分布ダウンロード」があるのでそこからダウンロードできます。(エクセルの表をダウンロードするので、PCからの方が見やすいと思います。)

実際の学力分布の表はこのようになっています。

河合塾 学力分布 2022年 東北大

次にどのように見ていくかを詳しく説明します。

まずは、自分の志望大学・学科の傾斜配点を計算し、度数分布表の「今年の行」で自分の位置を確認してください。
その際、河合塾の度数分布表なら「濃厚と同じ位置」「ボーダーの2個上」「注意の1個下」、駿台・ベネッセなら「B判定と同じ位置」「C判定の1個下」「D判定の2個上」といったように確認しておきます

次に、「昨年の行」「濃厚と同じ位置」「ボーダーの2個上」などの自分の位置を確認してください
それがその大学の学部学科で今年のあなたと同じ判定の位置にいる人の、昨年度の合格者、不合格者の分布です

大学・学部・学科によっては、同じC判定、D判定でも
「ある程度合格者がいた」得点ゾーン=逆転も可能なゾーンもあれば、
「圧倒的に不合格者が多かった」得点ゾーン=逆転はほぼ不可能なゾーンもあり、
これらの情報を使うことで、より正確な判断ができるようになります

先ほどおおまかな指針において、「C判定は二次試験に自信があるなら出願」と書いていました。しかし、同じC判定でもD判定の1個上の位置などは、昨年度ほぼ合格者がいないゾーンのこともあります。逆に、D判定でも1番上なら昨年度ある程度合格者が存在しているゾーンのこともあります。
つまり、実際は、昨年の合否分布を細かく見ての判断になるのです

ABCDEの判定だけではなく、「度数分布表」で合否分布を確認し、そのデータを自分の目で確認したうえで、第一志望の大学を受験するのか、志望校を変更するのかを決定しましょう


出願校の判断材料についてのまとめ


・判定からおおまかな指針を決めよう!
・より細かい情報は合否分布をチェック!


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