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共通テスト対策【世界史B】

出題予想 共通テスト「世界史B」


予想① 会話文や資料などの「文献資料・統計資料」「問題文そのもの読解」
予想② マクロ「世界史」的な観点での思考力・判断力
予想③ 「史料の読解力」時系列の把握が肝心

総論として言えるのは、世界史の試験であるにもかかわらず、世界史の知識とは直接関係のないところで時間を浪費することが考えられるということ。知識に偏ったいわゆる「1問1答」の形式は影を潜め、問題文の趣旨や史料同士の関連性が読み取れないという事態になりうる出題傾向は2023年度同様に続くと考えられる。
しかし、問われる知識レベルはセンター試験の時代とほとんど変わらず基本レベルであり、「タテ・ヨコ」を意識して、基本をしっかり勉強していれば大きな問題はない。

予想①会話文や資料などの「文献資料・統計資料」「問題文そのもの読解」

昨年2023年度のテスト、これまでの試行調査、2021年度共通テストに引き続き、統計資料・文献・地図・などの資料が多用された。文献を用いた問題は減少した反面、地図問題が増加したのが特徴的だった。
その傾向は続くと予想でき、出来事の要因を推測させるような問題、また、歴史研究・議論の根拠を推測させる問題など、知識に加えて「思考力」が必要とされる問題は間違いなく出題されるだろう。会話文や資料、いわば、知識だけでなく文献資料・統計資料や問題文の適切な読解が必要とされ、問題文そのものを理解する「読解力=国語力」が必要である。

予想②マクロ「世界史」的な観点での思考力・判断力

細かい内容、いわば、旧態依然の重箱の角をつつくような問題は消え、逆に、マクロ世界史的な広い視野から見た世界史的な思考が必要。共通テストは様々な時代や地域から幅広く出題されるため、今現在の社会情勢を導くことになったこれまでの歴史的事象について、その当時の国家区分にこだわらず、あくまでも「世界全体」としての視野から、俯瞰的に見るという意識で見つめ直すこと、これは直前だからこそ効いてくる学習方法である。

予想③「史料の読解力」と時系列の把握が肝心

「史料の読解」という観点では、一問一答形式の知識だけでは対応できない。上記項目でも述べたように、共通テストで問おうとする読解力、いわば、設問と史料との間にある、出題者の意図を理解しようとする意志をもつだけでも、直前のこの時期においてでも得点は変わってくる。
時系列を整理し、それを元に歴史事項の背景や影響といった因果関係を「口頭で説明する」アプローチをする、これだけでも結果は違う。


2024年度に狙われる分野の予測・対策


地域

東アジアを中心にアジアからの出題が多く、オセアニアからの出題も続く。特にイスラーム世界の王朝や民族、モンゴル帝国などのヨーロッパ、中国や日本、さらにはアフリカ大陸と広いエリアに進出し関わりがあった国々の歴史は今年も変わらず出題されると予想される。

時代

古代史から出題される問題数は少なく、近・現代史からの出題がメイン。文献資料や地図も近・現代のものが多く使用されるだろう。特に時代によって国々の成り立ちが変わる地域の地図からの出題は多いため、資料集等で事前に変遷を確認しておくことが大切。

出題分野

政治史からの出題も多いが、文化史や社会・経済史などからの出題傾向も続く。

世界情勢からの出題

昨今の世界情勢を反映した問題が出題される傾向もある。ここ近年ではロシアのウクライナ侵攻という大きなニュースがあり、第一次世界大戦前から東西冷戦におけるロシアとウクライナの関係の変遷やソ連解体後の東側諸国の関係性等、ロシア史を中心に世界との関わりを問われる可能性も大いにあり得る。


平均点の推移(過去3年間)


平均点
・2023年 58.43
・2022年 65.83
・2021年 63.49

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