半額還元セールの名門・文藝春秋Kindle版の個人的セレクション
イチオシ
ウクライナ戦争
吉村昭の震災と津波に関する作品は、必修
日本列島に縁のあるひとが、この2冊を読まないこと自体が非常にハイリスク
サイエンス
ノンフィクション
ドイツ元首相メルケルは既に引退してなおそのレガシーは重大で、なぜかといえば16年も首相だったのだから当然のこと。そのメルケルを理解するための手軽な本だった。
エビデンスに基づいた、巷間の思い込みをひっくり返すリアリスティックなノンフィクションを連発する橘玲が比較的初期(?)に書いた投資法を説く王道とも言える本。現在ではもはや常識となっている「世界経済・パッシブインデックス投資信託・ノーロード(売買維持等の手数料を安く抑える。その意味ではネット証券の利用は必須)・ドルコスト平均法・リバランス」という考え方を一般に手に取りやすく説明した最初期の書籍のひとつといっていい。なぜこの時期が「最初期」になるかというと「ネット証券」が一般化し、かつ、許容できるノーロード投信がようやくこの時期から日本でも出現したからだったという印象。ちなみにもちろんネタ元は『ウォール街のランダムウォーカー』であり、また『臆病者のための株入門』と同じ時期の類書が勝間和代『お金は銀行に預けるな』だったことは既に歴史となっているか。
歴史
ある意味では21世紀の現在まで連綿と続いている日本というナショナリズム(国民国家意識)の神話を象徴的に描くために、愛媛=非「薩長」出身であるにもかかわらず活躍した3人の若者たちを軸にしたことが何度読み返してもうますぎる。司馬遼太郎作品が史実から乖離しているかどうか(答えは確実にイエス)というだけで敬遠するのはあまりにももったいない。
文学
翻訳夜話(柴田元幸・村上春樹)
人文
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