How to 小走り

1日の食費を1000円と決めて生活してます。
今日はお昼にスパゲッティを作ったので実質0円です。
つまり、今日は晩ごはんに1000円を費やせる訳ですよ。
とんだ贅沢ができるもんだぜと思い、ラーメンにしようか、それともトンカツにしようかなど、脳みそにあるご飯ストックに次々と意思決定タクシーを走らせました。
そして、手を挙げて待ってたのが以前行った定食屋です。

定食屋に行くと決めた時、僕は一駅分離れた場所にいました。
もちろん歩いて行くと決めていました。
徒歩30分の道のりだったのですが、そんなもん時間があまり倒している僕からすれば、もっと遠くていいぐらいでした。
慣れない道を歩くことに無上の喜びを感じる僕はさながら探検家のようにずんずん突き進んでいきました。
かなり定食屋に近づいたところに交差点がありました。
交差点にたどり着いた時に進行方向が青だったので普通に横断歩道を渡っていると、横断歩道側の信号が点滅し始めました。
こうなった時に皆さんはどうしますか。
僕は小走りします。

この小走り。
最近イップスなんです。
意味がわからないとお思いでしょう。
僕は小走りしている時に一つだけ心に決めていることがあります。
それは、そこら辺を歩いてる人や車の中の人から運動神経がいいと思われるような小走りをすること。
何人たりとも僕のことを運動神経が悪いと思わせないという一心で小走りをします。
僕の運動神経は中の上ぐらいです。
僕なりの格好いい小走りを追求します。

まず、足をあまりあげなければ何となく見栄えが悪いので足は上げることに。
でも、足を上げすぎるとこれまた必死感が出て見栄えが悪いので程よい足の上げ具合。

次は腕をどれぐらい振るか。
腕をだらんとしてたらイキってるだけのように見えるので腕を曲げます。
直角に曲げると軍隊所属みたいに見えるので程よく曲げます。
しっかり振るとやはり必死感が出るので程よく振ります。

ご覧のように全部"程よく"と定義してるのでガバガバです。
走り方がわからなくなります。
故のイップスです。
そして、考えた結果、一つの結論に至りました。

小走りはそもそもダサい。

小走りはそもそも余裕がなさそうに見えるので、どう足掻いても見栄えが悪いです。
余裕を持って生きましょう。

小走りをした後のだるい足を引きずりながらたどり着いた定食屋は閉まってました。
ゆっくり歩いて牛丼屋に吸い込まれていきましたとさ。

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