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さねとみさんに向けた、ファイレクシア:完全なる統一のリミテメモ

飛行機の機内で時間があったのでPTのリミテ環境を想定してさねとみさんに渡すために走り書いたメモを軽く修正して公開します。
走り書きなのでカード名も適当だし、アリーナ向けではなく8ドラ向けの話なのであてにならない事も多分にあるかと思います。

■この環境について
低マナのカードが兎角優秀 加えて過去例を見ないぐらいコンバットトリックが豊富
そのため先手環境と言われ(攻撃側のほうがコンバットトリックを上手く使えるため)
先手・後手を入れ替えるのが難しい
そのため1マナの除去であるショック(毒性に4点)や3マナ以下追放の点数はあがる

ナヤカラーを中心としたビートダウンが人気で特にグルールは1マナから3マナまで優秀なクリーチャーで構成することができ特にシナジーを考えずとも強いデッキになりやすい(油シナジーは気にしなくても強い)
白赤も人気で今回屈指の強メカニズム ミラディンのためには死んでも
装備が残るため継続的に戦線の構築ができビートダウンと相性が良い

反面受けに回らざるを得ない青や黒が不人気カラーとなっている
今回+1+1カウンターが存在しないため増殖シナジーが生かしにくいのも逆風

ここまでは一般的な理解の話。ここからは少し踏み込んだ話。
実際人気カラーはナヤの3色に集中しており17Landsの統計もその3色の人気・勝率共に高いことを示している。
実際青系のデッキはそこまで弱いかというと実はそうでもない。
今回青黒系の増殖テーマの色はノンクリーチャーでも勝ち切れるぐらい増殖カードに恵まれている。
加えて青には超優秀なレアが複数存在し、流れが良ければそれらが回ってくる可能性もある。

青黒以外の青についても触れておく。
まずは白青。
白青はアーティファクトにフィーチャーされており、アーティファクトシナジーが豊富に用意されている。
青でも特にアーティファクトシナジーのカードは白青でしか使えない専用のカードが多く終盤でも流れてくることが多い。
白青のキーカードとなるのは3マナで場に出たら占術を行える4/4。
基本的に攻めでしか使えないが4/4というサイズはこの環境で非常に強く
占術のおかげでチェインしやすい

組めさえすればそこそこ強いデッキになるが、
卓に他にいると地獄・後手がきつい・除去がエンチャント除去が基本になるので脆い
などの不安要素もある。
積極的に狙うよりは卓全体の流れを踏まえた上で組み上げるカラー。
(4手目以降の青白マルチなど)

次に青赤。
青赤は増殖と油というすでに色でシナジーしている組み合わせだが
構築が少し難しい。
受けるか・攻めるかの問題で、
適当に組むと中途半端になりやすい。
攻めは油シナジーを活かしたデッキで飛行付与やそのままパワーが上がるクリーチャーなどを
増殖でバックアップする形。組めると非常に楽しい。
受けは1/3や0/3で受けて火力で盤面を構築し、飛行クリーチャーなどで攻撃する形で
攻めは赤単ベースでタッチでアイシーやバウンスを入れる形。
青黒との大きな違いは黒と赤の人気による除去の取りやすさ。
赤は人気のため火力に恵まれないことが多く、除去がないと受けデッキが成り立たず弱くなりがち

最後に青緑。
おそらく環境最不人気カラーである青緑は、マルチのアンコモンですら一周するレベルで人気がない。
理由は増殖が緑の攻撃クリーチャーにあまり意味がないためシナジーが弱く
除去も格闘に頼らざるをえず不安定。
ここまでが一般的なイメージ。
実は毒殺が一番早いのが青緑で特化型の青緑はかなり一瞬で毒殺できる。
青の飛行と毒を付与するコンバットトリックが意外と強く
あれで3/1 毒性2を飛ばすことで3毒与えたり、普通のクリーチャーを毒性持ちにしてシナジーを受けることも。
増殖は青でも緑でもテーマになっているため思った以上に早く毒殺可能。
毒デッキの課題の1つがどうやって毒を付与するのかが問題になるが、青緑は気にしなくて良いほど
毒性が多く狙いやすい。

当然弱点もあり、赤の1マナ2点火力が何故か毒性持ちにうつと4点あたるなど除去に脆い。
増殖も毒は増えるが盤面に与える影響は少ないため押し切られやすくもあるし、
除去が格闘依存のため相手の除去が噛み合うと厳しい展開になりやすい。

赤黒
基本は油関連のギミックが多いが黒が毒性と増殖で赤が油なのでシナジーが薄め
今回生贄に捧げるギミックは多くパクってさくるのは強いがアクトがアンコモンのためやや狙いにくい
黒の低マナ圏のクリーチャーがあまり強くなく中途半端になりやすい。
シナジーとか関係無しの除去コントロールで構築すると戦えるが除去を集める事自体が中々難しい。

緑黒
どちらも毒性と増殖がキーワードであり毒殺に向いているカラーだが
回避持ちの毒性が少なく最初の毒をどう与えるか、継続的にどう与えるかが実は難しい色。
緑ボムのトランプル付与は接死につけてもよし毒性につけてもよしで使いやすいため剛力化より優先したい。
毒性に拘らず緑のクリーチャーを黒の除去でバックアップする形もある。

白黒
堕落がキーワードになっており如何に3毒溜めるかが重要。
堕落時場に出てクリーチャー破壊やタッパーが使いやすくなるなど恩恵が大きい。
3マナ2/2飛行で対象に取りたい事もあり極力毒性持ちで固めたい。
ダニ含めて横並びになりやすいので全体強化のインスタントとの相性は良い。

■狙う戦略について
初手のレアやアンコモンの色で当然変わるが頭に入れておきたいのが青黒。
卓に恵まれることが条件だが、組めさえすれば3−0を狙いやすく、
卓の理解度にもよるがそこまで人気でない可能性が高いので強いデッキになりやすい。
4手目以降に黒の2マナの除去が流れてくる事があればそこから切り込む事も全然ある。
勝ち手段は基本毒でアンコモンが取れていたたらライブラリーアウトも視野。

黒緑白緑は失敗デッキになる確率が高く赤黒も同様。
青緑は狙うデッキがはっきりしているので意外とやりやすい。

当然白赤・赤緑を狙いたいがみんなが勝ちたいPTでは激混みになる可能性が高く
1−2デッキになりやすい。
色読み次第だが不人気カラーで流れてくる強めのカードを使ってデッキを組みたい。

とはいえレアやアンコモン次第で変わるのでどの色の組み合わせでも理想系を頭に入れた上でピックしたい。
ビートダウン系の色の場合低マナ除去や低マナクリーチャーは貴重なので優先度を上げると良い。
青白や黒緑などはデッキの核になるカード優先でピックしていかないとデッキにならない事も多い。

3色以上もしやすい環境だが、速度感が落ちてしまうので注意が必要。
毒系のタッチ白黒マルチや黒黄昏などはタッチしがいがあるが
強力なレアはダブルシンボル以上である事が多いのでタッチは控えめで。

■気をつけポイント
・タフ1依存しない。
今回4マナの全体1点や赤緑マルチの出た時1点など壊滅的なダメージを負いやすいカードが複数あり
やられただけで負けが決まるほどなので盤面への展開の仕方などは考えて運用したい。

・毒か油かはっきりさせる
これは主に白緑とか黒赤で言えることだがどっちに軸足を置くかで大きくデッキ構成が変わり
中途半端にするとデッキがかなり弱くなるので気をつけたい。
白緑は毒性中心でデッキを組むが、狙うは相手のライフという少し特殊な色の組み合わせで
よくライフと毒両方狙うみたいなことになりがち。
理由は白緑はコンバットトリックを使ったビートダウンデッキになるが
剛力化とかは毒性に影響を与えないため毒が増えず相手のライフが減るみたいな状況になりやすい。

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