九死に一生をスベった話
どうもこんにちは、ダダ滑り署の方からきました、はま寿司コラ(@nazoaka_com)巡査です。
つい先ほどTwitterで「#質問されたら答えられる範囲でスベる」というハッシュタグを見つけたので参加してみた。あなたもぜひ検索して参加してみてほしい。ご覧のとおり私しかいない。恥ずかしい。
するとこんな質問がきた。
なんとあの超絶面白インフルエンサー御三家のひとり、魚級さん(@mecchauouo)からわざわざ質問をいただいた。非常にありがたい。
さて本日は12月24日、クリスマスイブである。ただいまの時刻は15時を少し過ぎたところだ。
もちろんリア充である私は、クリスマスディナーをモモンガと楽しむためこのあと19時にレストランの予約をしてる。
それまでまだ少し時間に余裕があるので、御三家仲間として義理をはたそうと思い、noteにて回答することを決めた。この記事をもって年末年始の挨拶とさせていただこう。
ちなみにクリスマスイブの「イブ」とは"前日"という意味で使っている人を多く見かけるが、正しくは「イブニング」の「イブ」であり15時は厳密には…...おっと。15時09分になってしまった。遅筆である私だ。こんな脱線をしていたらすぐ19時になってしまう。タイムリミットは4時間もない。
さっそく本題へ移ろう。
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それは小3の夏。1年生2年生と、それまでの水泳の授業は小プールで行われていたのが、はじめて25mの大プールに移った。
最初のプール授業、先生がいきなり
「プールの"端"から"端"まで泳いでみましょう」
とクラスのみんなに声をかけた。おいおい...。
私は筋金入りの金槌だったのだ。
はたして金槌に筋金が入るということがあるのだろうか...?そもそも金槌自体が堅いものであるではないか...。脱線した。先を急ごう。
25mもの長距離を、ましてや泳ぐなんて不可能だ。
そんな暗澹たる思いの私の気持ちなんて知るわけもなく、クラスメイトたちはクロールや平泳ぎ、各々の泳ぎ方で向こうの"端"に向かっている。
スイミングスクールに通っているマキノなんかバタフライだ。どんな身体の使い方をしたらあんな泳ぎ方ができるのだろう。すごい。算数のテストでは私に勝った試しがないのに。きもいやつだ。
よくみたら去年まで泳げなかったイトウ君も泳いでいるではないか。あんなに水を怖がっていたのに。すごい。人間やればできるものなのだな。きもいやつだ。
イヌ掻きをしているマホちゃんも見つけた。かわいい。
一方の私は水中を徒歩だ。マヌケだ。いちばんきもい。
なぜ人類は水の中で快適に歩けるように進化してこなかったのだろうか。多分これからもされないのだろう。水の中を歩いて"端"にいくことなんて場面はそうそう遭遇しない。なのに小学校でさせられるなんて。義務教育の敗北をはじめて味わった瞬間だった。
そうこうしている内に、クラスメイトはほとんどが"端"に到着していた。
みんなプールサイドから私の方を見ている。
陸上で生活ができるように進化を遂げた生物たちが、まだ水中に取り残されたように暮らしている水中生物にむかって蔑んだ眼差しをこちらに向けている。
待て待て!ちがうだろ。私はお前たちと一緒のホモサピエンスだ。むしろ水中では生きられない。
マキノやめろ!高等生物ヅラするな!上級国民か!
去年まで泳げなかったイトウ君まで!両生類ヅラするな!
マホちゃん見ないで!さっきまでイヌだったじゃん?!すごくかわいい。
生物の進化は残酷である。おのれダーウィン...。
そう恨めしく思いながら私はようやくプールの中ほどまできていた。"端"まであと半分だ。早く人間になりたい。私はホモサピエンスではなく妖怪人間になってしまった。
ただプールとは得てして真ん中にいくほど水深が深くなっていくものである。1.2mはあっただろうか。
当時「まえならえ」で縦一列で並ばされたとき、前から数えたほうが早かった、それくらいの身長だ。
プールサイドから見たら、私が被っている黄色いスイミング帽がちょこんと、釣りざおの"浮き"が水面からプカプカ浮いたり沈んだりしているように映っていたはずだ。そう、まるで魚がかかったみたいに。おのれダーウィン...。
水面が口元を行ったり来たりしながら(たぶんプールの水の数パーセントは飲んでいたのかもしれない)、私は"端"に向かっていった。もちろん片足の爪先立ちをしながら。
と次の瞬間、爪先がするッとプールの底をスベってしまった。
ようやくここでスベった話ができた。文字数にして1800文字を少しすぎたところだ。
お題は「#質問されたら答えられる範囲でスベる」だったのだ。あなたもぜひ検索して参加してみてほしい。私しかいない。
おっと18時を回ってしまっているではないか。そろそろクリスマスディナーへの用意もしなければいけない。
ホモサピエンスなどどうでもよかった。おのれダーウィン...先を急ごう。
両爪先が完全にプールの底から離れ、金槌である私の身体は水面に昇っていくはずもなく、仰向けになりながら遠ざかっていく。急にプールの底がなくなってしまったかのように。
水中越しに見えた青空。水面で乱反射した日差し。綺麗だった。
「あぁ、こうやって魚の...いやいや、人の一生って終わるのか」...。おのれ...ダーウィン...。
…ん?やばい。気がつけば18時37分だ。
もうそろそろレストランに向かわないといけない。
どうやら私はこの話でも"端"にたどり着けないようだーーー。
ちょっと待て。
そもそも『チャールズ・ダーウィン』は進化論について「種の起源」という偉大な著作を発表しただけで、生物進化"そのもの"には寄与なんてしてない。「おのれダーウィン」などと悪態をつくのもとばっちりもいいところだ。
いやそもそも小3の段階で私がこんなInternational髭男dismなおっさんを知っていたはずがなかった。完全な後付だった。すまん、ダーウィン。
時刻19時04分。すまんモモンガ…遅れます。
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ちょっと待て✋
もう一度購入してもいいか考えろ!後悔するぞ!
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