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蟹誘、読

そういう本を読んだ、感想。

1.そもそも何?、について

蟹に誘われて」panpanya作 を読んだ。
そもそもpanpanyaという人が
漫画を出していて雰囲気が良い、という事で
幾らかある作品から何となくこれを選んだ。
数ページのためし読みもあるので、
こちらから読んでみても良い。

買った当時の、蟹に誘われて 
嬉しくてその場で撮った。

全ての感想を書けもしないので
特に面白かった回を残す。

2.カニに誘われて

この本がどんな流れで進む本なのかを
おおよそ理解できるいい話

逃げる蟹を追う、5ページ程度のお話。

それだけなので中身が無い
と言えば無いのだが、
表紙や、本の袖(よくある作者が書いてある部分)で解説や自身の感想が入っているため
深くまで読める、気がする。

実際読むと結構面白い。
普通に考えれば、ありえないからだろうか。
だとしても、蟹が逃げるだけ という話を
読める作品って凄いと思う。

3.innovation

主人公が椰子の実を割るバイトをするが、
そもそもなんの目的で割るのか、を
明らかにしようとする話。

panpanyaの描き方は、
どこかおぼろげ でも 時々くっきりだったり
と、夢のような作品で 
常に少しの怖さがあるのだが 、この回は
筆で描いたような背景などが特徴的で
特に怖い雰囲気で面白い。

4.不穏な日

かわいい

何ともない日々に些細な出来事が度々起こり
気を落としてしまう、という導入。

様々な出来事が捉え方1つで、
こうも出てくる感情が違い、なんでもない
ことの面白さをまた知れた気がした。
この本の中で恐らく最も普通の回で
あずまんが大王などでもやってそう。


この"本"の面白さ

panpanyaの書籍は毎回そうなのだが、
カバーを外すと一体何の本か分からない
表紙になる。

本誌のカバーを外した状態
サラサラしていて気持ちいい


こちらは後に発売された
「おむすびの転がる町」
スベスベしている

これを触ると分かるが
かなりデコボコで恐らく何処か壁の写真を使い、それを元に加工をしている。
こういう手触りの部分も面白い。


他にも、必ず索引がある事。
図鑑のように作中に出るものを探すのも一興
再度読む際の、興味を引く先の
広げ方としてとても良いと思う。

どのページに……と探すので
ウォーリー的な楽しさがある。


また、毎回どこか描き方が違う事。
背景1つ取っても書き込みが素晴らしく、
それだけで結構な時間見ていられる。

筆で描いたようなタッチ


線が濃い
基本的にはこの絵をよくみる


線が細い
ボールペンのようで落書き感がある

小さなイラスト集でもあり、漫画でもある。
使われている色は基本的にモノクロだが
描いているであろう様々な色を見ようとすれば出来そうな感じ、そういう本で
買って良かったなと、そう思う。



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