米国地域銀行(Community Bank)の債務危機はこれからか?


ニューヨークの地域銀行(NYCB)は、経営破綻危機に陥ったシグネチャーバンクを買収したものの、商業用不動産(CRE)関連の損失拡大で巨額損失計上となり、株価が暴落した。
一時、40%以上の急落となり、サーキットブレーカー発動で売買停止措置が取られた模様。


US bank stocks sink after New York Community Bancorp cuts dividend


https://www.reuters.com/business/finance/new-york-community-bancorp-stock-tumbles-dividend-cut-surprise-loss-2024-01-31/





23年3月当時だと、NYCBは破綻したシグネチャー銀行の資産承継だけじゃなく、破綻して一時FDICの管理下に置かれたSVB(シリコンバレーバンク)の買い取りさえも検討と伝えられていたはず。

(当時に、当方の勘違いで別銀行かもしれません。似た名前というだけかも)


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米銀の大手行以外だと、こうした株価急落でも相当大きなダメージとなりますので、日本のあおぞら銀行程度のストップ安とか損失計上額では比較になりませんね。




次の「SVB探し」なんぞをするまでもなく、買い取りを実施した銀行さえもが継続する損失拡大に大打撃を受けたということです。

米国の商業用不動産の損失拡大は、まだまだこれから顕在化してくるかもしれません。





米国の地域銀行の多くは数が非常に多いが、経営基盤や預金(保有資産)量が弱い傾向にある。不動産貸出への依存比率も大手行に比べ格段に高いとされている。
従って、米国のCRE市場での損失拡大の影響をモロに受け易いだろうと見られているのだ。



23年11月上旬に銀行間の資金決済がシステム障害などで滞っているとの情報が流れたが、正確な理由は不明のままだった。
丁度、シチズンバンクが破綻した時と同じだったようだった。




FDICが面倒を見切れないほどに地域銀行破綻が相次ぐと、米国の金融不安の再燃ということになり、ひいては株式市場などにも下落の影響が波及するかもしれない?


一弱小投資家の立場としては、怖いよ~としか言いようがありませんね。



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