ツルハ(3391)株を巡る攻防戦~Oasis(オアシス)の狙いは何処にあるか


何かと仕手株の臭いを感じさせるツルハ株ですが、当方も巻き込まれています(笑)。


事の発端は、23年のオアシス側の株主提案を巡る議決権争奪でした。
以前から大株主に名前が挙がっていたオアシスでしたが、23年5月の期末に大量保有報告書が提出されて、以前の5%台だった保有比率が一気に12.84%まで急増していたのでした。


EDINETの報告書がこちら>




ツルハ株の出来高と株価推移はこちらの時系列で確認できます>


GW頃から出来高が急増し、5月11日には約160万株となっていました。普段は15万株前後でしたので、通常であればこれほどの大量売りが一気に出ると株価が大幅下落となりそうなのですが、前日終値9110円から9000円という小幅下落で済んでいます。
これはまあ、売り手側との「何らかの関係」があるのか無いのか…偶然なのか…

この近辺で売買高が増加して、大量保有に至ったらしいのですね。


で、昨年11月に急騰を見せたツルハ株でしたが、ここ最近は一気に急落しています。

発端となったのが、イオンとの独占交渉との報道でした。



この日終値は12570円だったが、翌日から暴落となり、2月2日終値は10985円と1585円(約13%)の下落となりました。

この4日間の出来高と終値は、

1月30日 1,100,700   11450(-1120)
1月31日   376,900   11700(+250)
2月1日  217,700   11485(-215)
2月2日  479,500   10985(-500)


売られた株数は約217万株、翌日一端上げてからの、更なる急落に見舞われています。その後に、新たな材料が出たわけではありませんw

特に2日の前場で10時過ぎの11500円から11220円付近まで短時間で一気に急落し、後場では13時過ぎ以降にひたすら値を下げる(ほぼ一次関数的な直線)場面が多く、激しく売り込まれていましたね。その為、前日出来高の2倍以上となっています。


売り抜けたいファンド勢は高く売れる方が嬉しいはずとは思うのですが、31日に多く売った方が儲かるのではないかと思うのが、当方のような素人考えなのですが、どうなんでしょうか。だって、安く売りたい人はいないでしょう?


また、ツルハ株は少し特殊で、空売り規制のかかっている銘柄だそうです(大量の新規売建ができない)。
つまり、売方の殆どは現物株を売ってきている(信用残高は元々買いも売りも数万株程度で少ない)わけで、この4日間で約217万株というのは全発行株式の約4.4%に相当します。よほどの大株主とかじゃないと、ここまで大量には売り込めないのではないかと思えますね。

個人の狼狽売りというのもあるのかもしれませんが、浮動株比率は10%台と低いので、大した売方とはなり難いでしょう。

大量保有報告書(変更届)は5日以内に提出義務があるので、来週がどうなるか、でしょうか。


株価操縦でもやる目的でもなければ、例えば12000円で1万株を売った株主は、10000円で買い戻すと損失2000円/株が確定する為、値を下げるだけの結果をもたらしますから、意味のない取引となりますよね?


株価を下げて得をする側というのは、誰なのでしょうか?
購入価格を設定する場合に、ある期間の市場価格を参考にするということなら、買い手側ということになりますが、そういう理由で売り浴びせというのも不可解ですよね。

株式の増資(新規売り出しや第三者割当)の時に株価下落はよく見られる現象ですが、今回のような「交渉開始」という材料で急落するのは少ない気がします。

元々、ツルハのMBOなど一切公表されてなかったのに、マスコミ界隈ではそれを盛んに取り上げてきたわけですが、どういう情報源によるのかも謎のままなのですよね。


裏で暗躍する人間がいる、ということですか?

ここは、仕手株戦なのでしょうか?


因みに当方は、リバウンド狙いで色気を出したせいで、毎度お馴染みの多額損失を食らいました(笑)。


何とかナンピンを頑張ります。
あ~、長期籠城戦を覚悟せねばならんかもしれんなーー





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