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やってみないとわからないプロジェクトの結果

10億円の予算がつくかもしれないプロジェクトに、やる価値があるかと聞かれて?やってみないとわからないと答えたことがあります。これはプロマネとしてはダメで、メンバー、予算、タスク、成功確率などを全く検討していなかったなと反省しています

自分が何をやるのかわかっていないのは、結局は全体像を把握して個々にタスクを割り当てるリーダーがいないからです。全てをまとめるリーダーが一点突破の方針を展開して、個々のメンバーがやるべきタスクを積極的にこなしていく、ボトルネックがあれば、助け合うというのが理想的です。

やってみないとわからないという状況でみんながバラバラに動くと、楽をする人、責任感から無理をして潰れる人に二極化され、助け合いは起こらずに問題は放置されて、簡単なタスクから解決されていき、スケジュールも守られない状態に陥ります。

大学生の時は、やってみないとわかりませんという状況で毎日限界まで頑張るというのも良かったのかもしれません。個人の研究なら目先の締切や報告のために、やれるところまでやるという姿勢でも許されます。それは結果が個人にしか返ってこないためです。

しかし、会社のプロジェクトだと、結果は関係者全員に影響を与えるので、スケジュールの変更、予算のオーバー、品質の悪さは会社の業績、信頼に関わってきます。

やってみないとわからないという状況でやってみて、とりあえず何かを作るにしても要件定義が甘く不具合が多いシステムを作ると修正に時間がかかり、修正で1日が潰れる仕事だと、何のためにやっているのかという疑問が湧き、モチベーションが下がります。

AI、DXなどアジャイル開発で何かを作ろうというプロジェクトが失敗に終わる原因は、何をやろうとしているのかが明確になっていない状態でベンダーに丸投げしてプロジェクトが始まり、できることからやっているうちに、不具合が出てきて、最後は不具合修正する仕事だけが残り、予算がなくなった時点で不具合リストしか残っていないことが一つの原因です。

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