幕末の話、昔の話

「殺陣の出来るイケメンの役者を探しています。」

そんな内容のLINEだったと思う。


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来年の1月15~19日、中野ウエストエンドスタジオで行われるHigh-cardさんの「幕末群像 図南鵬翼 再炎」「幕末群像 胡蝶之夢」。浜田はそれぞれ桂小五郎/木戸孝允 役として出演します。

チケット大好評発売中です。18日、19日は完売キャンセル待ちです。


僕は今年の1月に行われた「幕末群像 図南鵬翼」(初演)からの続投となる訳ですが、冒頭のLINEが送られて来たのは初演の稽古が動き出す直前の2018年9月半ばでした。


2018年の3月まで普通のサラリーマンとして働いていた僕は4月に正式に役者として活動を再開したばかりでした。(フリーなので形式的なものは大してありませんでしたが)

そして6月、8月と舞台に立ち、9月末の舞台に向けて稽古に向かう道すがらでした。問題のLINEが飛んできた。


送り主は10月に共演することが決まっていた山田奈津美さん(以下、なっちゃん)でした。


9月末の本番を控えた僕はそちらが終わり次第、10月の現場に合流することになっていました。つまり合流が遅れていました。そんな中、顔合わせで1回会っただけの方からオファーのLINE……


「………えっーと???」


ただただ困惑する浜田。察したのか事情を説明するなっちゃん。

・自団体で幕末が舞台の作品をやる

・企画が始動間近であるが決まってない役が数役(桂を含めた数役)いる

…何となく把握した浜田。雰囲気を掴むためにも、という事で完本している台本も送られてきました。しかしチケットノルマなし、バック1枚目から有という話を聞いて、3年間のサラリーマン生活ですっかり人間不信になっていた当時の浜田は疑念のLINEを返したのでした。

はま「何故この話を俺に?」

なつ「この間新選組やってこの後白虎隊でしょ?顔合わせで話した時の雰囲気的にも合ってるかなって」

…まあ理解出来る。ただ一点納得出来ませんでした。

はま「俺の芝居を直接見てないのにそんな話振れます?」

警戒心強すぎてこの文以上に語気の強い、ともすれば無礼とも言える返信をしたかも知れません。(なっちゃんごめんね!)


しかし意外な答えがすぐ返ってきました。

なつ「見たことありますよ」

はま「…………???」


6月、8月は見に来てなかったよな?

それ以外となると2013年の進戯団夢命クラシックスさんのWS公演?いや知ってるはずないな。大学時代のサークルの?ますます知ってる訳ないな。


…いや、そこまで遡らずとも1つありました。それはまだ会社員だった頃、長い付き合いのある藤彩しろの団体・clearBOXgardenの旗揚げ公演「ガット・リベロ」。なっちゃんはそれを見に来ていたそうな。日中は会社員をしながら何とかスケジュールをやりくりして稽古に参加したあの舞台。千秋楽の翌日からすぐ会社だったので記憶が飛んでいました。

はま「あれ見に来てたんですねー」


なつ「そこで芝居とちょっとだけど殺陣見てるしそれも踏まえて大丈夫かなと」

はま「オファーの経緯は分かりました。直近の舞台が終わり次第、台本を読ませて頂いて検討します。」


冒頭の衝撃のオファーからのやり取りは一旦ここで終わりました。しろと共演したのも先述のWS公演でしたので6年前の縁が幕末群像 図南鵬翼の初演へと繋がったのでした。そしてそこで中岡役の辰己さんと共演した縁でイナネコさんのオーディションを受けてまた深い関わりになっていくのは別の縁の話。

閑話休題。


読ませてもらった台本。個人的にはかつて憧れた、そしてここまで舞台にのめり込むキッカケとなったクラシックスさんの「Lullaby」を思い出しました(あれは幕末じゃなくて戦国時代だったけど)。

戦って、闘って、熱くなって、熱くさせて。そんなかつて憧れて、飛び込んでいったりもした世界。

読んでみて、提示されてた役の中で浜田がやるとしたら桂小五郎だと思いました。真面目すぎて、頭が堅くて、良いも悪いも全部背負って。どこかの誰かに少し似ているような気もして。


なっちゃんにオファーの答えを確認されたとき、桂か斎藤か、という話でした。迷わず僕は桂でお願いします、と即答しました。

自分の事を「殺陣の出来るイケメンの役者」だとは夢にも思わないけど、そう信じてくれた人がいて、それをキッカケにまたあの世界に近付けるなら。迷いようがありませんでした。


そして参加した去年。稽古から楽しかった記憶しかないですね笑 勿論苦労もしましたが。それすら楽しかった。だってやりたかったことがやれるから。やりたい役をやれてるから。

結果も分かりやすく返ってきました。個人集客は過去最高でした。


そして初演が終わって暫くして。


再演と続編のオファーが来ました。

初演の千秋楽にはハイカーさんが劇場を抑えており、「やる!」と言っていたのでもう決まっていた話。打ち上げの時もその話をしていて主宰の真さんからも明言はしないまでもほぼオファーする的な話はされた記憶があります。

初演直後は仮に本当にオファーが来た場合、受けるか迷ってました笑

単純に1年で初演を超えられるクオリティの桂さんを浜田が持ってこられるか自信が無かったからですね。


まあそんな下らない思考はすぐに飛ぶんですけどね笑

縁を辿って関わったイナネコさんの「ソリチュードタウンの死神」。色んな意味で衝撃を受けました。大きく成長しました。

そして10月に出演した劇団わたあめ工場さんの「Woo」。ここでもまた新しい世界を見ました。


これだけやらせて貰って1年で超えられるか自信がない?くっだらねぇ、そんな幻想はこの俺がぶち殺してやる!!

って感じで今年のオファーは受けました。


実際問題、稽古中も好評な事が多いです。まあ自分ではまだまだな部分もありますが、お褒めの言葉はありがたく頂戴します。会社員時代あんまり褒められる事無かったし!(°▽°)(°▽°)(°▽°) それは違うか!ガハハ


そんな感じで成長しているのだから全部の面で成長してなきゃ嘘だろ!!と思う訳です。個人集客も去年を上回らなにゃ!!

という訳で再度予約フォームを掲載。


浜田を今年知った方、戦う姿を是非見に来て下さい。

去年も見て下さった方、成長した姿を是非ご覧下さい。

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チマチマ書いてる間に月を跨いでもう12月。稽古も佳境。

チケットも年内には全公演完売しそうな勢いです。

何卒お早めに。


桂が関わると何かが起こるとかいう都市伝説を目の当たりにしたい方も是非?


■公演詳細
High-Card Live session02
A:幕末群像 図南鵬翼 再炎
B:幕末群像 胡蝶之夢
場所:中野ウエストエンドスタジオ
期間:2020年1月15日-1月19日
チケット価格:
事前振り込み 3500円
当日精算 3800円
※詳細スケジュールは画像を参照
※各回ロビー受付開始40分前/開場30分前
※全席自由

スタッフ
作・演出 永島真之介
照明 今中一成
音響 矢作理
舞台美術/舞台監督 國坂輪之助
衣装/ビジュアル監修 生天目奈美
ビジュアル撮影 T.s.u.y.o.s.h.i
衣装・小道具・撮影協力 Oz'
制作 杉本太祐 

楽曲提供
中野悟朗
内田もあ
福原望
原田智亜美
Singer Song Drivers
sakuya

魔王魂

CAST
図南鵬翼 再炎

近藤勇 今井裕也 (ENTIME'S)

相馬主計 熊田さやか
永倉新八 遠藤正志
おりょう 柴田靖子

沖田総司 山田奈津美
藤堂平助 佐々木幸志朗
斉藤一 真下祐一
原田左之助 上村龍祐

中岡慎太郎 辰己晴彦(空想嬉劇団イナヅマコネコ)
大久保利通 岩渕航
西郷隆盛 安藤寛泰
中村半次郎 大澤孝紀(劇団アイリスシード)
桂小五郎 浜田友樹
高杉晋作 斉藤京之介(株式会社Enthena)
久坂玄瑞 岩戸千晴(株式会社浅井企画)
乾退助 尾﨑孔亮
別府晋介 海本博章
梓 片桐神奈

坂本龍馬 永島真之介

Another CAST
小澤輝大(株式会社エッグスター)
三原弘継
窪田伊真 (アクロスエンタテインメント)
四方咲子

谷津恒輝
魚津椋也
玉木花梨
山田隼也(P!企画)
兼田智洋

胡蝶之夢
土方歳三 永島真之介
山縣狂介 兼田智洋

榎本武揚 山田奈津美
大鳥圭介 辰己晴彦(空想嬉劇団イナヅマコネコ)
相馬主計 熊田さやか
中島登 谷津恒輝
市村鉄之助 魚津椋也
山崎烝 玉木花梨
島田魁 窪田伊真 (アクロスエンタテインメント)
今井信郎 稲森春陽

徳川慶喜 小澤輝大(株式会社エッグスター)
伊藤春輔 山田隼也(P!企画)
中村半次郎 大澤孝紀(劇団アイリスシード)
大久保利通 岩渕航
西郷隆盛 安藤寛泰
別府晋介 海本博章
板垣退助 尾﨑孔亮

永倉新八 遠藤正志
原田左之助 上村龍祐
斉藤一 真下祐一

木戸孝允 浜田友樹

Another CAST
三原弘継
片桐神奈
四方咲子

柴田靖子
佐々木幸志朗
斉藤京之介(株式会社Enthena)
岩戸千晴(株式会社浅井企画)


会社員時代の自分へ。お前会社辞めてから楽しく生き生きしてるよ。

ただ収入は減ってあんまりガチャは回せなくなってるぜ。…健全だね!!??