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RAY【RAY presents「soak up RAY」】を見た。(2021年8月15日)

はじめに

昨夜から続く大雨、九州や中国地方で甚大な被害が予想される天気予報だった。自分の地域(千葉県)も朝の6時から避難指示が出始める。ということで避難場所はMilkyway。自宅から45km。壮大な避難である。

会場に入ると、そこまで詰め詰めじゃなくて快適。3列目でライブを見ることができた。Milkywayは思ってるよりもステージに奥行きがある。踊るメンバーは、奥行きのあるステージって伸び伸びできるのだろうか。見てる側は楽しい。

RAYの単独イベント。ライブ時間はトータル75分。非常に楽しかった。MIXを打てない今、こうしてnoteにライブレポをするオタ芸に転換しているのだが、今回はポジショニング的にもイベントの内容的にももってこいのタイミングである。捗った。

ライブレビュー

 M1. 星に願いを

初っ端から激情。油断していて目が覚めた。すぐにMilkywayの音の響き方に気づく。重低音が天井から反響しなくなっている。これは良い!気持ちいい!

1:25〜から始まる間奏。この時間はずっと激しい振りが続く。1曲目とはいえど息はそれなりにあがりそう。

間奏明け、内山さんの「空をめくれど」から歌が再開し、それ以降ソロパートが誰に引き継がれても美しい。孤独と儚さと切なさと強さの圧。

星に願いをで僕が注目しているのは琴山さんのダンス。ドラムが激しく打ち付けられるスピーディーな間奏部分、琴山さんだけは落ち着きさえ感じられとても丁寧に踊る。それに、琴山さんが息を荒げて疲れている姿を、他の3人に比べて全然見ない。ほんわかした雰囲気と笑顔が崩れない。うぉぉ。

 M2. わたし夜に泳ぐの

今日は、こんな序盤から泳ぐとは思わなかった。最初から軽快に飛ばしていくセットリスト。心の準備をしていなかったので、ラストのサビになって心が追いついた。

「冷たくしないで 微睡む月夜に」めちゃくちゃいい声だ。とても好きな声だ。"冷たく"の「め」から「た」に移る瞬間の声、気持ち良すぎる。

「ああ、恋人よ 〜 怯えないで」は最初から最後まで琴山さんのソロだったことに気がついた。家に帰って、ライブver.のMVを見返したら白川さんが1人で歌っていた。それはそうか。だがしかし、なるほど。今後、物語が進むにあたって感慨深くなりそうなポイントだ。

途中の「静けさに」から始まる3人のステップ。ここは何度でも言いたい。ここの妖精ステップを見るために今回もライブを見に来たと言っても良い。ここが一番好きだ。Bメロソロパートを歌う琴山さんをじっと見ていると、その前でしゃがんでいる内山さんが「静けさに」で立ち上がり、琴山さんの顔に突然重なる。しかし一瞬で去り、妖精になる。サビまで琴山さんが1人で歌い上げる。

内山さんの「そばにいてね」と「離れないでね」という悲しみから生まれる切ない叫びは、あれ僕ひとりに対して歌っている歌なのであんな切ない表情をしながら歌えるのはとても納得がいきます。僕はそばにいないし、ときに離れるので。

さらに今日は新たな発見。サビからの月日さんの表情とまのちゃんの振り。

語彙が足りず適切な表現が見つからないのだが、夜に泳ぐ月日さんは真顔に限りなく近く(真顔ではない)、少し冷酷な目で観客に目線を注ぐ。絵画のよう。周りが笑ったり切ない顔で歌を歌う中、サビに入るまで一貫してその表情を変えることがなく、けどサビに入ると激しく表情を変えてメッセージを訴える。なんて言えばいいんだこういうの。この方の中に別の宇宙があったので僕にはそれ以上分からなかった。しかし冷たい表情から内なる熱さは勝手に受け取った。

そしてまのちゃん。サビに入る瞬間の、手を上に振り伸ばし素早く胸まで下ろし、前にゆっくりと手を伸ばすここまでの3秒間。「そばにいてね」「離れないでね」の振りは全力のまのちゃんに釘付けになる。続く2回目の「そばにいてね」「離れないでね」で、小指を立てて上から手を降ろし、愛しく擦り寄せて離さず。視覚的なポイントは実はサビのまのちゃんだったりする。小指を顔に近づけるときの顔もめちゃくちゃ"世界"です。一番振り切ってるし情熱的。

 M3. レジグナチオン

間奏の音楽が好きなのだが、いつもここは音に揺られてステージをほとんど見ていないので、内山さんの間奏の振りが、今まで記憶していたものと全然違ったことを知り、勉強になった。他の3人と振りがそもそも違う部分があるっぽい。内山さんはいつも勉強させてくれるな(ステージを見ろよ)。

レジは、ピタッと止める振りが多いように感じるが、そこで目立つのはやはり琴山さん(お前さては琴山さんしか見てないな?)。"ピタッ!ピタッ!"とは止めない。他の3人と比較してもスピードもキレも変わらないが"サラッサラッ"と止める。なのにピタッ!とキマっている。あれは一体なんなんだ。正確。品格。省エネにして情熱。無駄がない。やば。

 M4. コハルヒ

コハルヒをこの4人体制で見たのは初めて。緩く暖かく、流れるような曲調。それまでアップテンポで続いていたので癒されて自然と上がっていた肩が下りた。

サビは全員が同じ振り付けだけど、全体を見てみると、一人ひとりが違うクセを持っていて、指の伸ばし方、腕を上下にまわす振り、その時の前後のステップ。みんな微妙に違う動きをしていながらバランスが良い。

今日のコハルヒはなんと言っても照明である。照明さんが裏でどう準備しているのか、運営さんとどう関わっているのかは全く知らない。けど、アレを準備しているとはあまり思えないな。偶然だとしても、あの演出に意味を見出せずにはいられなかった。

イントロが流れ始めてからPinkの照明がフロアを包み込む。強くなく淡いパステルカラーでずっと優しい。コハルヒ以前までは色濃くハッキリとした照明だったものが一気に柔らかくなった。照明さんの楽曲に対する理解がないとできないのでは。どんな準備をしているんだろうか。教えて有識者。

イントロが終わってすぐ、PinkとYellowの照明が1〜2秒ごとに交互に点滅し始める。このYellowもまた淡く優しかった。この時はまだPinkとYellowを意識することなく、ただ春っぽい雰囲気で良いなぁなんてことを思っていた。

間奏に入ると色が追加され、3色の光が順番に点滅し始めた。追加されたその色はBlue。水色に近いBlueでこれもまた優しい。ここで揃った。なぜ間奏のタイミングなのか、なぜ"Blue"が追加される色なのかはよく分からないので(RAYの盤通りの演出なら追加はPinkかYellowでしょ)、特に裏方さんが意図的に演出した色ではないだろう。しかしそんな偶然がちょっと嬉し楽しかった。

※ 分からない人向けに書くと、RAYがこれまでにリリースしたシングル・アルバムのタイトルがそれぞれ「Blue(1stシングル)」「Pink(1stアルバム)」「Yellow(2ndシングル)」であることから、この話をしてます。

 M5. no title

今回の内山さんの掛け声は「RAYです!大雨ですけど、RAYと最高の夏を過ごしましょう!」だった。あどけなっ。

この曲の内山さんとか、バタフライエフェクトのまのちゃんとか、何度やっても1回目みたいな掛け声してていいよね。

1番の歌い出しから音を外さない琴山さん。天才。kawaii。好きな人に甘すぎる...。

途中でまのちゃんからレスをもらった。まのちゃんはその人との関係性に合わせて表情やテンションを変えてレスを送っているっぽい。立ち位置も激しさも刻々と変化するステージの中、一人ひとりの顔をしっかり見ている。アンテナバリ3。僕にレスをくれた時の顔つきでそう思った。丁寧。僕はレスくれの人ではないが、嬉しいもんは嬉しい。

 MC

内山さんはFading Lightsのことを最初「ファディング」って読んでいたらしいという話。え、内山さんそういう人だったっけ?

琴山さん「soak upの意味を調べてみた」「吸い上げるだった」「液体ってこと?」kawaii。

 M6. moment

・琴山さんの曲
・腰をふりふりする振りが一番キュートな内山さん
・笑顔がとびきり弾けている月日さん
・「見逃さないでね」でオタクを全員死なせるまのちゃん。

momentはズルい。曲がいい。

 M7. バタフライエフェクト

バタフライエフェクトは内山さんが間奏でずーーーーーーーっとぶりっ子アイドルをしているところが良いと思う。目と口を大きく見開いて手をパタパタさせてるとこ(小4の感想)。隙あらばぶりっ子してる。しかも2年前からずーーーーーーーーーっと同じ箇所で同じ顔してる。RAYで唯一進化が見られないポイントだしずっとあのままでいてほしい。「頑張ってんなー(棒)アヘアヘ」って思ってます。クセ。

上に書いたmomentでもだいぶぶりっ子やってるので注目です。

 M8. 世界の終わりは君とふたりで

MCが終わってからのRAYは代表曲が続く。畳みかけ。せかおわ(世界の終わりは君とふたりでの略称)は、イントロから原色の激しい赤×青の照明がフロアを突き刺す。あれは、2月23日のワンマンライブで2回目に披露した3人ver.のせかおわをそのまま再演しているかのように感じるほど酷似していて、これまでの明るく柔らかい雰囲気とは一転した。ハッピーだけでは世界は終わらない。

2番に入るとスモークがいきなり濃くなる。ステージに立つメンバーが見えなくなり、シルエットだけの4人。同時に2番から照明が白一色に変化する。ホワイトアウト。しかし、連続して続く最後のサビでスモークがきれいに晴れ、メンバーの顔がハッキリと見えるように。そこには、熱く切なく叫び歌う3人とは対照に琴山さんだけがやはり笑顔で歌っていた。この人だ。この人がいれば世界は終わらない。やはりRAYの幸福の象徴なのかもしれない。それでは僕は、誰とふたりで...。

Milkywayのきれいな爆音とともに世界が続いた4分20秒だった。

 M9. Blue Monday

イントロの内山さんが狂気。銃を構えるような振りのときに人を◯しそうな目をしているから好き。

間奏明けのレーザー。緑と青。フォレスト。泉。Nintendo64 > マリオストーリー > カラカラ砂漠 >> オアシスの景色と一致(伝われ)。なんであの場面だけあんな...笑。WOMBか?ちょっと笑っちゃった。

4人ともサウンドに負けない迫力のある声量と技術で毎回感動させられる。やっぱり見る度に強くなっている。Kei Toriki曲の魔法。

ここでも琴山さんがすごい。もう大好きになってるなこれは。ドラムが早く激しく打ちつけられている間奏部分。9曲目に入ってもなおブレない体幹と、激しさゆえに勢い余ってしまうようなことも一切ないムダのない綺麗で激しいダンス。その後の大サビ前半は驚くことにほぼ琴山さんソロなのだが、さらに驚くことに全然疲れを感じさせない。開演40分後に見せる笑顔じゃない。あの人、本当にやばいかもしれない。

 M10. Fading Lights
 M11. スライド

最後のFading Lights、スライドの2曲はピンクとブルーとパープルの照明に包まれ、THE・RAYな景色だった。心地よい高音が耳から離れない煌びやかなシューゲイザー。

Blue Mondayで全ての脳みそを使い切った僕からは、メンバーの機微な動作を観察してやろうなんていう気は微塵も無くなっていた。全てを洗い流し、整う。音のサウナ。音が途切れることなく、流れるように重なるギターの音色が心地よかった。あとは美味いハイボールが左手にあれば...。悔しいな。

4人パート終了。じっくり見るとまぁまぁイカれてる狂いが乱立しているのが分かり、不思議な化学反応を見れました。

 MC

琴山さんの「なんか、セミ飛んできたらいいのにね」が意味分からなかったので可愛かった。それ以外のトークは忘れた。

 ソロパート

それぞれ
・内山結愛:ラブホテル / クリープハイプ
・甲斐莉乃:君に、胸キュン。 / 天の妃少女合唱団(井上麻里奈, 小林ゆう & 真田アサミ)
・琴山しずく:くじら12号 / JUDY AND MARY
・月日:世界でいちばん熱い夏 / プリンセス プリンセス
を選曲。

RAYの衣装から私服に着替えて順番に出てきた。

私服はこちら

内山さんから「ギャル」という私服テーマを聞いて「ん、どこ?」となった(いつものことです)。内山さん的にはあれはギャルらしい。だから良い。とっても愛おしくなってしまった。トホホホホが出た。その感覚をずっと保ち続けていてほしいな。一生ギャルになりきれないでいてほしい。kawaiiNA。

 特典会

特典会の時間、内山さんと遊んだ。あの1分間、僕は本質を捉えた。内山さんが小学生のときに、彼女の周辺で流行っていたという遊びを教えてくれた(そういえば似たような遊びしたことあったかも)。言われるがままノっかって遊んだ。その結果が面白くて、2人で腹を抱えて笑って、目が合って照れたりもした。特別伝えたいことも、深いお話もせず、子どものようにキャッキャして終わった1分間。スーパー平和な世界。

特典会が終わって冷静になってから、とてつもなく幸福な感情が僕を満たした。これだ。これがアイドルとオタクの距離感で行われる特典会の極地で本質だ、と。

楽しかった代償として、自分のフルネームを教えないと遊びが始まらないという大罠があった。ズルいな。それなりに長く追わせてもらっていながらも、これまで僕の下の名前を知らなかったのもアイドルとオタクならではのことで、それも良いなって思った。知られたが。

 おーわり

ケバブを食べて帰った。以上!

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