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RAY【RAY003 the character of the dream】を見た。(2021年5月22日)

はじめに

前回見たライブ(2月23日のワンマンライブ)が1年ぶりのライブ。今回はそれから3ヶ月ぶりのライブということで、今回もオタクのやり方教えてほしいさんになってた。これからライブだ〜!みたいなワクワクもなく、ふらふらと遊びに行った。そんなことどうでもいい。内山さんに会いに行きたい。それがあればいい。

これは、5月1日に「2周年記念」ということで開かれるはずだったイベントが延期になったことによって行われたイベントである。

※ RAYのデビュー日は5月1日。

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RAY003。これまでに主催イベントっていくつもやっていたのに2周年を迎えて今回のこのイベントでようやくこのシリーズに戻ってきたのは何か意味があるのだろうか。なんかこういうところをいつもむず痒く感じてしまう。

近いうちに思い出したら忙しくなさそうな一瞬のタイミングを見計らってオトナに聞いてみようかな。特に深い回答は返ってこないだろうが。

ライブ

全体を通して、後半のセットリストが特に好きだった。「好きな曲しかやらんやん!サイコー!」っていうやつ。あと、ソロパートは3人ともそれぞれ非常に中身の濃い、個性に溢れた10分間だったと思う。

 ソロパート:内山結愛

内山さんのソロパートは個人的にアツかった。今回のライブレポ、ほぼこれ書いて終わりです。内山さんパートの演出は完全に"あれ"だったので、まためんどくさいことを書かせてもらおう。

ソロパートは各メンバー10分に設定されていた。内山さんパートの中で流れた曲はぜんぶで5曲。短めなメドレー形式。しかし、ただのメドレーではなかった。演出とはいえど、完全にやってくれた。ふらっと来て見るライブじゃなかった。忘れ難い10分間。

暗いステージに設置された瓦。舞台袖から出てきた内山さん。緑のジャージ。手には瓦を割るための防具。これは言うまでもなく2019年5月3日、RAYがデビューした2日後に二子玉川で行われた内山さんのソロイベント「内山結愛は瓦割りがしたい!」の再演のようである。RAYのメンバーになった内山さんが自身の殻を破る儀式。瓦を割ることで始まったソロパート。ここから僕は確かにゆめを見た。

※ 当時の瓦割り企画の詳細はこちら

瓦を割った直後、すぐにメドレーが始まる。曲目はサテライト。サテライトは今までの人生の中でも特に数え切れないほど聞き続けてきた曲である。よく耳を澄ませなくても分かった。これは"・・・・・・・・・(以下、ドッツ)"のサテライト。そして、照らされていたのはステージだけではなかった。フロアの右側にはスクリーンが天井から既に降りていて、内山さんのパフォーマンスと同時に映像が映し出されていた。あれは2017年4月に見た映像のモノクロver.で間違いない。自分の記憶にある映像と完全に一致。それ以降も様々な映像が流れていたが、そのどれもが懐かしいものばかりだった。モノクロから次第にカラフルに変わる映像は、サテライトの歌詞と同期していた。書くのが面倒くさいのでその他の詳細については省略。それ以上に特別な演出があったかと問われると、アート的な何かがあったわけではないが、内山さんに見せられたあの10分間のステージは"ドッツ"に見えた。都市の幽霊が現れたのだ。

ここで注意したいのは、"ドッツのような"演出を見たのではなく"ドッツ"を見ることができたということである。この感覚は自分が勝手にそう感じたものなので、内山さんのコンセプトと大いにズレているかもしれない。しかし、今回のこの感覚は譲れないのでそのまま話を進める。

メドレーのセットリストは
・サテライト(ドッツお披露目ライブの1曲目、すなわちデビュー曲)
・ネモフィラ(ドッツのラストライブにてお披露目された曲)
・ふたりのダイアリー(ドッツのライブ活動終了とRAYデビューの間、ソロ活動時に内山結愛として歌った曲)
・バタフライエフェクト(RAYのデビュー曲)
・わたし夜に泳ぐの(RAYの5月22日時点での最新曲)
分かりやすすぎる完璧なセットリスト。

しかも、ネモフィラはRAYで踊っている振り付けではなかった。ドッツのラストライブでたった1回披露されたRAYとは別の、あの振りだったのではないかと思われる。そう考えると、やはり"ドッツ"そのものを見たという感覚はより譲れないものになる。ドッツver.の振りだったかどうかはまだ確認していなかったな、とこの記事を書きながら思い出したので、今度確かめに行こうと思う。

そして、10分間のパフォーマンス後のMCで内山さんは「内山結愛としての過去から現在までをすべて詰め込んで表現した」的なことを話していた(厳密にはそうは言ってなかったかも)。完全にやられた。狂ってる。

まとめる。まとめるとか言いながらめちゃくちゃ矛盾するが、ドッツ(2016〜2019)を確かにこの目で見たと言い張る自分と、内山結愛としてのすべて(2019〜2021)を表現したと言った内山さんの共存。すなわち内山結愛のすべて(ゆめのはじまり〜ゆめの終わり〜現実)を見たということになる。

ライブの後に、オタクの知り合いの人に聞いたのだが「あの演出は結愛が考えたんだよ」とのことだった(告知のときからそう言っていたことを、後から知った)。これで今回の演出に納得した。さっき書いた"ドッツのような"ものを見なかった理由である。内山さんは古村さん(RAYの運営さんの一人。演出やコンセプトを主に担当している方)の影響をバリバリに受けている人だからだ。古村さん"らしい"演出をしたのではなく、無意識に叩き込まれている古村イズムが完全に浸透した内山さんによる演出だったのだからあのように感じたことは結果的に当然だったのだ。

楽しかった。またやってくれー。

 Rusty Days

ソロパート後にお披露目された新曲「Rusty Days」会場やライブ後のTwitterでは多くの人が「no titleかと思った」という感想を漏らしていた。さすがに音は違うが、構成というかなんというか、完全にno titleと同じ調子で進んでいくサウンドの移り変わりで、ライブ中にすぐに作曲者が分かったの面白かった。あれもうクセだろ。

初めて見るライブものは情報量が多いので「あぁ〜いい曲だなぁ」で終わったし、翌日には「どんな曲だったけ」くらいの感覚しか残ってなかった。ただ一つだけ覚えていたのは「また"たゆたう"だ...」という印象。

その単語、ドッツを追いかけるようになってからしか聞いたことない言葉なんだけど、しづかの海・わたし夜に泳ぐのにも"揺蕩う(たゆたう)"が使われており、今回で3回目の"たゆたう"である。これもクセか?

揺蕩う(たゆた-う):ゆらゆらと揺れ動いて定まらない。

今後生まれるであろう新たな曲の歌詞にも注目してみたい。

 最後に

後半は、レジグナチオンやわたし夜に泳ぐのなど、好きが詰まっていて終始楽しいライブだった。

ライブの後、周辺のほとんどの人は帰っていったけど、なんか帰りたくなくて、でもこのご時世だし、渋谷の街で30分だけ、道沿いのブロックに寄りかかりながらオタクと2人でお話をして、気を済ませスッと帰った。

ドッツとセットにしないと書けない記録、哀れに思えてくるな。7月3日(ワンマンライブ「moment」)まではこんな調子かもしれません。

セットリスト

1. シルエット
2. 世界の終わりは君とふたりで
3. バタフライエフェクト
4. スライド
〜ソロパート〜
  1. 内山結愛
  2. 甲斐莉乃
  3. 月日
5. Rusty Days
6. 17
7. 愛はどこいったの?
8. レジグナチオン
9. わたし夜に泳ぐの

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