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OWL Channel 大宮-新潟戦を聞いた感想2 本間至恩を作り上げたもの
昨日の続きです。
外から見た本間至恩を聞いてみてください。
33分〜
本間至恩は何が上手いのかという議論をしています。
足が速い、守備意識が高い、止めて蹴るがしっかりしてる、ボールがない時でも相手にストレスをかけられるポジションどりをしている等、彼の特徴が語られていますが、当たり前すぎて一番重要なポイントが語られていません。
最大のポイントは「彼はドリブルがとてもうまい」ということです。
技術の高さももちろんですが、まずはドリブルです。
普通のチームは彼にドリブルをさせないために必ず工夫をしてきますが、それをしてこないオープンなチームではズタズタにされるという運命にあります。
彼はユース時代から、左サイドに開いて「縦、縦、縦」を見せつつ、カットインからの右足巻きシュートをファーに打ち込むというのが基本線でした。
口の悪い人は「あれだけでプロになった」と言っていたりします。
あれだけでプロになったドリブル小僧が変わってきたのは何故か
ところが、昨年から加入したアルベルト監督は本間至恩に中央でのプレーを要求し始めます。
2列目の小さなスペースでボールを受けつつ、サイドバックの上りを誘導するようなプレーです。
このプレーがわかりやすい「中央でのプレー」でしょう。
大外を28番の早川が駆け上がるスペースを作りつつ、時には強引にぶち抜く。
昨年の後半からは鄭大世が加入し、トップが高さを作れるようになってきたあたりで至恩は再び活躍の場をサイドに移します。
誰が高さをとり 誰が幅を取るか スペインの哲学
至恩の武器は中央にいても、サイドにいても変わりはないのですが、相手チームとしては大きな差があります。
新潟は1−4−2−3−1というシステムで戦いますがサイドバックがかなり攻撃的にプレーをします。
サイドを2列目の選手と、サイドバックの選手の2人で崩し、そこにボランチやトップ下の高木が絡んでいくスタイルです。
当初はサイドバックが大外のスペースを使い、至恩は一つ内側のエリアを使っていました。つまりトップの選手が高さを取り、サイドバックが幅を取っていた形です。
それが至恩も幅を取り出すとどうなるか。
彼は幅と高さを両取りすることができるようになります。中央のプレーも、守備もできて、切り替えも早く、そして相手の最終ラインに直接的な打撃を与えられる怪物プレーヤーの誕生です。
彼の下の位置でサイドバックを務めるキャプテンの堀米選手もインタビューで「至恩が気持ちよくプレーできるようにサポートしているだけ」というようなコメントを出すことがあります。
逆に右サイドはサイドバックの藤原が幅を取り、星が一つ内側に入ることが多いので今の新潟は左右で幅と高さの取り方が対照になっているチームです。
星が一つ内側に入ると、相手のプレッシャーは直接受けてしまいますが、ゴールに直結できる位置なので相手からしたら脅威でしょうし、このチームで一番連携性が高く、知的なプレーができる藤原選手が後ろから飛び出してくるわけで、それはそれで相手は守りにくいはずです。
短く書こうと思ってましたが長くなってきました(苦笑
至恩は「真面目に掃除当番をやるタイプ」なのか
YouTubeでは「ドリブラー(だけ)じゃない。足元もうまく、止めて蹴れて守備も真面目」という特徴が東京、大宮、札幌のサポーターの方々から語られていました。
しかし、新潟サポから見ると彼は生粋のドリブラーです。
サポーターは彼がボールを持つと「全部抜け!行け!ゴールまで行け!」と念じています。
ただ、チームコンセプトが「ボールを愛せ(絶対に相手に渡すな)」であり、相手ボールになったら「愛を取り戻せ(you は shock)」なのでその様に見えるのです。
これが出来ないと試合に出れないのです。
至恩がそうなのではなく、アルベルト監督の作ったチームコンセプトが彼にそれをさせているのです。
その証拠に高木も高も島田も同じ意識でボールを守備をしますし、昨年のメンバーの渡邉新太も同様の守備をしていました。
結論 このチームに入れる選手は必ず上手くなる
今日の結論を強引に書きます(苦笑
このチームのコンセプトに合わせて自分を変えられる選手は必ずうまくなります。
つまり、アルベルト監督は選手の価値をあげられる監督なのです。
アルビレックスが取るべき道は下部リーグ含め、このクラブのコンセプトを理解できる選手を発掘し、アルベルトの洗礼で磨き上げ、ピカピカのダイヤモンドにして売りに出す(というか買われてしまう)ことです。
アルビレックスとアルベルト監督は公式戦と練習を通じて選手たちの商品価値を高め、更なるステップアップを可能なクラブにしようとしているのです。
株で言えば、相場をコントロールできる人物であり、インサイダー取引レベルの有利な賭けができる状況です。
アルビレックス新潟はアルベルト監督と1秒でも長く契約を延長すべきです。
Visca Albirex ! Visca Albert Puig Ortoneda!
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