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生後すぐの障害の告知~聴覚障害~

娘は生まれてすぐの時期に、新生児聴覚スクリーニング検査で、「精密検査が必要」と言われた。

うちは、夫に聴覚障害があるので、長男の出産時には、「耳、聞こえるかな?」と不安がいっぱいだった。

でも、二人目だった娘の新生児聴覚スクリーニングテストの時は、なんとなく大丈夫だろうと気が緩んでしまっていた。
娘の耳のこと・・・心構えができていなかったこともあり、とてもショックでした。

夫の両親や兄弟は、皆、耳が聞こえる人ばかりで、聴覚障害があるのは、夫だけ。
夫と私の両親も、みんなが娘に聴覚障害があるとわかって、ショックを受けていました。

その頃の私は、自分を責めるような(あの時、自分がこうしたのがいけなかったんじゃないか?)ことばかりが、頭の中に、浮かんできて、ずっと泣いていました。

障害や病気を告知された時、【原因は何か?】と考えてしまうのは仕方ないのかもしれないけど、一番つらいことだ。

産婦人科の医師からは「今は、人工内耳という方法もある」と知らされた。

結局、それから1か月後、大学病院での精密検査で、重度の聴覚障害があると判明。
結果を聞いて、泣いた。でも、ずっと、ずっと泣き続けることはなかった。

それは、なんとなく、娘と私たち家族の楽しそうな未来も想像できたから。
だって、聴覚障害があるけれど、ものすごく前向きで明るい夫が、傍にいたから。

夫は、幼稚園までは聾学校、小学校からは普通学校に通っていて、今も健聴者ばかりの職場で働いている。夫の小さい頃は、聾学校では口話教育が中心で、手話は禁止の時代だった。
手話は20代になってから覚えたそうだ。

夫は、この頃から、娘の人工内耳についても、一緒に考え始めてくれた。


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