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子供を持って気付いた「やさしさ」色々

1歳の娘を保育園に預けてフルタイムで働くアラサーの私。

出産してから育休を経て復職したここ2年弱の間で、自分の中で「やさしさ」の幅がめちゃくちゃ広がったと感じているので気持ちを書き留めたい。


「やさしさ」のキャパ

出産してやさしさについてまず思ったのが、「私ってこんなやさしさ持ってたんだ・・・?」ということだった。

世の中に溢れ、今まで何度も耳にした「無償の愛」という言葉の意味が少し分かったような気がした。

正直出産するまで子供がそれほど得意ではなかった私だが、本当に娘がかわいくて愛おしくて、娘に対して湧き出てくるやさしさは本当に止められないものだった。

出産するまで私のやさしさゲージがマックス100だとしたら、娘の登場によって軽く10,000,000くらいにはなった気がしている。

測量することは困難だけれども、私が28年間生きてきて発した(?)やさしさの何倍もの量が、かる~くこの2年弱で発せられたのは間違いない。

家族からもらった「やさしさ」

自分が発したやさしさに加え、出産してから家族からもやさしさを受け取る機会がすごく増えたと感じている。

まず娘。私の下手で面白くないであろうあやし方でも笑ってくれて、抱き着いてきてくれる。

料理が得意ではない私が作る料理のようなものでもおいしそうに食べてくれる。仕事と育児の日々の中でつらいことも多いけれど、まだ1歳の娘のくれるやさしさに心が救われている。

夫のやさしさの新たな一面も出産してから知った。先に書いたように、夫もどうやら娘が生まれてからやさしさのキャパがめちゃくちゃ増えたようである。夫も私と同じく子供が苦手な方だったけれど、今はもう娘にメロメロである。

増えたやさしさは私にも供給されていて、出産前では考えられなかった掃除なども自分から率先してやってくれている。

外での「やさしさ」

娘を連れて外に出ると、世界は思ったよりやさしさに溢れているなと感じた。まず、声を掛けられる率がめちゃくちゃ増えた。

「あらかわいいね」「何歳ですか?」
「(女子高生のグループが)わーかわいい赤ちゃんいるー」

など、老若男女問わず声を掛けられる。かわいいと言われて悪い気は全くしないので純粋にそのやさしさが嬉しかった。

嬉しいのに加え、子供は突然泣き出したりしていわゆる迷惑を周りにかけてしまうので、このようなポジティブな声掛けは母親の心痛をかなり和らげてくれるものなのだと出産して初めて気付いた。

また、娘は保育園に通っているので、保育園の先生方のやさしさにも日々本当に感謝している。

私は約1年育休を取っていたが、1人の我が子をみるだけでもいっぱいいっぱいだった。そこを先生方は何十人もの子をみて、適切な声掛けをして、保護者の対応もして、というのだから、本当にすごい仕事だなと毎日敬服するばかりである。

常に明るく子供と保護者に接して、どの子にも我が子に接するようなあたたかな対応をしている先生方のやさしさがあるから、娘も楽しみに保育園に通っていると思う。

殺伐とした会社を出てお迎えで保育園に足を踏み入れるたびに、世の中にこんなやさしい場所があるんだとほっこりする毎日である。

どれも一人では絶対に気付かなかった、感じられなかったやさしさである。


私がここに書いたことなんて、世の中の母親たちはみんな当たり前のように感じてきたことなのかもしれないけれど、私にとってはとても新鮮で忘れたくないなと思うことでした。

出産してからは大変な、本当に大変なこともたくさんあるけれど、多くのやさしさに気付くようになったことで、私の人生は総合的に見て楽しくなったと思う。