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熊延鉄道跡を歩く(Vol.2)砥用駅〜釈迦院駅

2月22日の1週間前の天気予報は雨!冬の雨は辛いなぁと思いつつ、天気予報も1週間のうちには少し変わるだろうと静観していましたが、前々日になっても雨のまま。ただ、強く降るのは前半のみらしく、お昼ころには急速に天気が回復するという予報を信じて、予定の8時スタートではなく、1時間遅れでのスタートを皆さんに告知し当日に備えます。

記事中写真をのっけてますが、当日のものと、下見のときのものを織り交ぜてますのでご容赦を。

今回のチャレンジは、美里町から南熊本駅までの30キロ超のコースをワンウェイで歩くため、途中離脱や途中参加がしやすいように、バスの利用を前提に計画をしました。今回歩くコースはこちら

この地域を結ぶ路線はもともと熊延鉄道が担ってきた地域で、今では熊延鉄道から引き継いだ「熊本バス」がいくつかの路線を結んでいます。最近できた桜町バスターミナルから南熊本駅前を通り、嘉島町、御船町、甲佐町とほぼ鉄道路線をそのままつないでいる路線もあり、1時間に1本くらいはあるので、バスを利用すれば長距離でも区切りながら歩けることがわかりました。今後、長いコースを設定するにあたっては、バスや鉄道などを組み合わせていけば、長いコースでも気楽にチャレンジできるんだなぁと改めて感じたところです。

熊本市から砥用(ともち)行きのバスはM4-2です。桜町バスターミナルから砥用・学校前(砥用中学校)行きに乗ることになります。土日ダイヤだと7:35発です。バスで行く人居るのかなぁと思っていたら、総勢10人くらいの人たちが途中途中のバス停から乗車されたようです。私も自宅から最寄りの甲佐バス停から乗車し、いつもよりも賑やかなバスの旅です。ちなみに歩く人以外のお客さんはこのときは1名のみ。路線を維持するにも、もう少し乗る仕掛けが必要だと感じたところです。

集合場所の下永富バス停近くには、車での参加の皆さんや、地元で徒歩集合の方たちがすでに集まっていて、早速砥用駅跡地に移動しての出発となります。

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①砥用駅

これからは駅ごとにお話を進めていきます。まずは砥用(ともち)駅です。

熊延鉄道の終点である砥用駅は、現在の美里町永富にあります。廃線になった昭和39年以降は熊本バスの車庫としても使われていたようですが、当時を感じる駅の姿はもうありません。

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当時の砥用は五家荘への玄関口であり、周囲にある山林を活かした林業も盛んであったことからとても栄えていたと聞きます。その名残かどうかわかりませんが、砥用商店街には今でも営業している理髪店が10軒以上あるようです。(しっかり数えていませんが・・・)

さて、砥用駅からあるきはじめましょう。あいにくの雨模様。山から雲が上がっているようなので、じきにやむだろうと信じつつ、線路の跡をたどります。

早速、線路跡は町営住宅(御前浜団地)となっていて、線路の曲線に合わせてカーブを描いています。

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御前浜団地。建物が建っているところが線路だったと思われます。下の写真のようです。

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御前浜団地をすぎると、すぐに津留川に架かる橋を渡りますが、この橋こそ、当時の鉄橋の橋桁がそのまま使われています。津留川の右岸側上流部に降りてみると、当時の銘板がそのまま残っており、その歴史を感じることができるスポットです。

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この鉄橋が架けられたのが昭和6年8月とあります。開業が大正4年(1915年)なので、17年かけて砥用まで延伸してきたことにります。今村製作所製作とありますので、調べてみたら現在の北九州市若松区にあった会社のようです。

先に進みます。この橋を渡ると、釈迦院駅まで線路跡がずーっと続きます。今は能動として使われていますので、そんなに車の通りが少ないので歩きやすいです。森の中を抜け、途中右側を流れる津留川に架かる「大久保橋」が見えたりしています。

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まだまだ雨は降り続きますが、じきに釈迦院駅跡に到着です。

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Vol.3(釈迦院駅〜)につづく


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