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繊維製造工業マーケティングのすすめのまとめ。

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繊維製造工業マーケティングシリーズ計20回をまとめたマガジンです。
通常¥200/回の20回分をまとめて合計¥3,000でマガジンにしました。
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2019年3月の記事一覧

繊維製造工業マーケティングのすすめ。8

早いものでもう3月です。国内市場ではそろそろ次の春夏向けに提案を始める時期ですね。合同展示会に出展された方々は、その時の商材の引き合いを元に個別の提案をしていく事かと思われます。 でもちょっと待ってくださいね。 本当にその提案、そのお客さんに必要な提案ですか? ここまでこの #繊維製造工業マーケティング を読んで下さっている方ならもうお気づきかと思いますが、全部が全部とは言いませんが製造工業の提案は、ほとんどが押し付けです。 これはそのままファクトリーブランドを立ち上げる時

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繊維製造工業マーケティングのすすめ。9

繊維製造工業は、歴史上キャパ売りの商いでした。需要が高まり製造業が繁栄した過去があるので、その際に設計された工場設備は大量生産することで安価に提供できる仕組みになっています。 元々求められて発展してきた背景がありますので、縮小傾向にある現代においては工場スペースを埋めるために、競合他社から受注を奪うべく、値段のくぐり合いが日常的に行われています。この価格戦争に勝てなかった業者から篩に掛かり廃業に追い込まれ、残った業者が安価労働にキャパオーバーで悲鳴をあげている状態になっていま

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繊維製造工業マーケティングのすすめ。10

早いものでこのテーマも10回目を迎え、季節は春、新しく若い世代が入ってくる時期になりました。同時に引退される方もいらっしゃるかと思います。 時間というのは待ってくれません。時代は移りゆくものです。繊維製造業もまた、時代の流れによって無視できない現実に向かい合っていかなければなりません。 製造工業がアテにしている中間業者の中には、担当ベースでパワープレーが効いていた人も、雇われであれば時期がきたら引退しますし、彼らの運動量が落ちれば取引は少なくなります。 インターネット環境が

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繊維製造工業マーケティングのすすめ。11

工業は生産性を重視します。それは安価に大量の製造を可能にするために必要な考え方です。生産性の向上で抑えられた価格の技術を市場に供給することで工業は発展してきました。しかし昨今の日本国内の繊維製造工業においては、その性質を無視した技術開発が多いように感じます。『日本の技術』を押し出したそれらは、卓越したモノであることに間違いはないのでしょうが、安価とは言えず、結果的には無用の長物になっているケースが散見されます。 何度も言っていますが、技術開発がいけないのではありません。むしろ

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繊維製造工業マーケティングのすすめ。12

製造工業にとって、新設の工場ではない限り、受注内容は今ある設備で『できること』が中心になってしまいます。物理的にできないことは、できませんからね。でも、本当は『できること』を営業努力の怠りによって自ら『できないこと』にしてしまっていませんか?その可能性を否定することが本当にできますか? 『得意なこと』はいつでもウェルカムですよね。『苦手なこと』はできれば避けたい。これは心情的に理解できます。でも、『得意なこと』が受注の中心になってくると、得意な中でも『楽なこと』を選ぶように

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