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十五投目

「全ての罪は『怠り』に起因する」という事を思いながら家路を辿っていた。

それというのも、アーケードの中、おそらく酔態の歩行者が広がって歩いているのを狭い地点で無理に追い越すと危険なので広い地点に出るまで徐行していたら徐行している僕を横から抜かそうと後ろから自転車が進んで来るのが見えたので。
幸い、後ろの自転車はそれ以上の無理はせず、事故にはならずに済んだが、僕の前の歩行者が見えない筈がないので、何故強引に前に出ようとするのか…配慮の欠如それは犯罪的思考ではないか…ともやんもやんし、諸々突き詰めてこういった全ての人災は何かを怠る事によって発生するので、怠りこそが罪の根源なのだなと思うに至った次第。

理由を考えたり、背景を推測したり。
備えておいたり、片付けたり。
注意を払ったり、確認したり。
そういった「つい面倒臭く思えて省いてしまいたくなる一手間」を怠り偶然事なきを得たならば良いけれど、事故が起きたり他者の悪意によって害されるならば、それはやはり罪なのだ。
加害者になるにせよ被害者になるにせよ、怠りは罪。

ここでは罰の話はしないでおきたい。
ただ、罪と罪を犯す事、誰もが罪深い(非常にクリスチャン的な表現で気に入らないのだが)可能性を持っている事を改めて思い出したい。

カバー画像は、講談社刊行の塩田武士「罪の声」。

あいにく未読である。
第7回山田風太郎賞受賞作。「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、本屋大賞第3位。
映画化もされた話題作の筈なので、既読の方も多いとは思う。
読んでこそいないが、装丁の絵が印象的なので意識には引っ掛かってしまう。

講談社のサイトから無断拝借した。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000189715

なお、今日の終業時に、僕は御不浄へ寄るのを怠った。
その為、帰宅して用を足すのが間に合わず、ユニットバス迄は何とか辿り着いたものの、着ていた服の中に漏らした。

これも、備えを怠った罪のもたらした結果だな、と溜息を吐きつつ。

「怠りの罪」としてしまうとキリスト教系の論説が見つかりそうな気がする。
それは僕の本意ではない。

あくまで「全ての罪は怠りに起因する」のだ。

今回「起因」という表現を使ったので、根のイメージがある。
ふと思い出して、祝・春一番で一度だけライブを見たDEEP COUNTというバンドのアルバムジャケット画像を貼ってみたい。
この画像がとても好きで、一時LINEのホームにもしていた。

このバンドのジャケットはバンドメンバーの一人が描いているのだという。
ライブTシャツも白黒色違いで買ってしまったくらい、僕はこのバンドの発信する視覚イメージが好きだ。(楽曲も独特で割と好きだがライブでないと迫ってこない)

これまたDEEP COUNTのサイトから無断拝借した。

https://www.deepcount.com/

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