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Dear my rockstar.

私の口癖は、

「私のお父さんはTHE YELLOW MONKEYの吉井さん!」

です。(あと中島らもさん)


物心ついたときから父親がいなかった私が、

家族や世間からも、疎外され取り残されたように感じて辛かった時期に、自分を支えるために考えついた言葉。


オトトキを観ながら、

私はお父さんがいなかったから辛い思いもたくさんしたけど、

お父さんがいないからロビンのことを「私のお父さん!」って言える。

このものすごく格好いい人のことをお父さんと呼べる。

そう誇らしく思うと同時に、


でもこの人は絶対に、

私だけのお父さんにはなってくれない。

この人は絶対に私のものにはならない。

横浜アリーナでロビンに伸ばされる、たくさんの手を見ながらそう思い知らされる。



ロビンのお父さんが亡くなっていて、ロビンが「お父さんのいない子供時代を過ごした」と知ったときから、

私にとってロビンはずっと特別な存在だが、

当たり前だけどロビンにとって私は特別ではない。

それでも、

私はこの人をお父さんと呼び続けるだろう。

私がお父さんと呼べる人は、この世にもうこの人しかいないから。


声が出なくなったときのロビンの表情を見ていて、ああ、

きっとこの人は歌えなくなったら死んでしまうんじゃないかと。

そう思ったら怖くなった。

「自分には歌しかない」

「自分ができることは歌うことしかない」

そう、私には見えた。


私を救ってくれたのは、あなたの歌だけじゃない。

あなたがいたから、今まで生きてこられたし、生きてきてよかったと思ってる。

でも、もしこの人が歌えなくなる日が来て、

この人が「歌えなくてもいいや。生きていこう」とは思わなかったとしても、

きっと私には何もできやしない。

そして、
そんな日なんか来なくても、あなたはきっと私より先に死んでしまうでしょう。

あなたが死んだら私はきっと泣くでしょう。

泣き腫らして瞼が開かなくなるまで泣くでしょう。

だってやっぱり、あなたは私のお父さんだから。


ねぇ、

信じてよかったよ。

今まで生きててよかったよ。

ありがとう。

何千万人ものあなたのファンの片隅にいる私から、

親愛なるロックスターへ。

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