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作業の終盤
急に寒くなってきて、アトリエの室温が身に沁みます。
作業中、
「ここは要注意!」「慎重に!」という箇所が出てきます。
それは、たいてい、工程の終盤。
包丁使いで、ふっと表面に傷をつけるなんて、強烈に怖いです。
この靴のために、今までやってきたすべて時間と材料を
この一瞬で無にしてしまうなんて・・・。
先生からも言われ、生徒にも言い続けた
「脇締めて」特に、終盤の作業にはとりかかる。
ほんとに最後の最後あたりで、やってしまうと、
1秒前に戻りたいと思いつつ、膝から崩れ落ちるのです。
自分でも、同級生でも、生徒でも、見た光景。
笑い話になるまでは・・・。
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