見出し画像

あたしの人生、人の役に立つか?8


今日は私の仕事について
書いてみる。


家を買った頃、
娘は2歳。
私は看護師として
病院で働いていた。

「透析 とうせき」
って聞いたことがあるだろうか。


協和キリンメディカルサイトより引用

透析とは、
腎臓の機能が落ちてしまい、
尿が出なくなってしまったり、
水分が体内に溜まりすぎてしまったり、
有害なものが体の中に
溜まってしまった場合に
治療として行っている。

図を見ると、
チューブが二つ出ている。
一つは体から出ていく血液のチューブ、
もう一つは機械を通して
きれいになった血液が入っていく
チューブである。

私は透析室と呼ばれる
病院の一画で仕事をしていた。

機械の操作を間違えたりすると、
血液を抜く速さが早くなったりして
血圧が急降下する場合もあるし、
針が抜けてしまうと、
大出血になってしまうので
とても緊張する仕事であった。

けれど、私はこの仕事が好きであった。
水分管理、塩分管理など
生活習慣を整えることが大切なのだが、
患者さんにとってみれば
これが本当に大変なのである。

今までみたいに食べられない。

今まで好きに飲めていた水や汁物、
自由に食べていた果物や野菜に
「食べたらだめ、これ以上食べたらだめ」
と制限が出てくる。

少し塩辛いものを食べたら、
水を飲みたくなったり、
体に水がたまりやすくなって
水分量が増加し体重が増える。

増えたらどうなるか?
腎臓が元気であれば
尿で要らない水分は
棄てることができる。

じゃあ、どうするのか?

増えた体重(水分量)を
適正体重まで戻す必要がある。
仮に4キロ体重が増えたら
4キロ分の水を血液から
抜くことになるのである。

自分の血液をイラストの
機械の中に通して、
血液を濾して
水分や体に
要らないものも濾して
また体に返していくのである。

体内の血液から水分4リットル
減らしたとしたら、
どうなるだろうか。

血液の量が減って、
血圧が下がる。

ここで問題なのは、
ちょっとの血圧の下がりでは
ないのだ。
急降下で血圧が下がるため、
意識がなくなる場合もある。

ざっくりであるが
このような理論であるため、
できるだけ体に負担がないように
するためには、
水分量が増えすぎないように
日々生活をしていかないといけない。

夏野菜であれば、
キュウリやスイカなどがある。
この野菜にはカリウムが豊富に
入っている。
元気なときは積極的にとったほうが
いいのだが、
腎臓が悪くなると
カリウムが尿に出ていかないため
体の中にたまってくる。

カリウムがたまるとどうなるか?

筋肉はナトリウムとカリウムが
筋肉細胞に働きかけることによって
筋肉は動く。
参考URL;カリウムは筋肉の収縮にどのような役割を果たしますか? (ribenhl.com)

カリウムがたまると
筋肉が動かない。
つまり心臓が止まってしまうのだ。

怖いでしょう💦
実際、透析をしている方たちは
このような状況の中で
頑張っておられるのだ。

だから、普段からの
生活習慣を見直す必要がある。
そのために、透析の看護師は
患者さんの生活の聞き取りを
大切にしている。

私が働いていた職場も
そうであった。

透析看護は病棟の看護とは異なり、
患者さんとたくさん話す時間もあり、
職場の看護師、医師とも
関係は良好であった。

また、よっぽどのことがない限り、
予定の時間で退勤できるため、
子育てをしながら、
夫の介護をしながら働くには
とても環境が良かった。

ずっと続けたいと思っていた。

収入は外来看護師としては
一般的な額ではあったが、
二人で払う予定の家のローンを
抱えて、一人で収入をまかなうには
収入が少なかった。

悩んだ末、上司に状況を相談した。
結果、
まずは院内での異動をすることになった。

救急外来へ、、、。

夜勤や手当があるので
収入が今よりも多くなる
ということで
異動を決断した。


次回は、「私の仕事 その2」をお届けします。
お楽しみに☆彡

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?