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イギリス看護師といて働いて感じること

久しぶりの投稿!毎回言っている気がする。

私はロンドンのNHSと呼ばれる国営病院の胸部外科で働いている。
私の病院は心臓、肺で有名な病院のため国内外から患者さんがやってくる。働き始めて3ヶ月がたち、ここで少し驚いたことも含め、振り返りをしたい。

私の病棟は手術後の患者さんがHDU(High Dependency Unit)からやってくるためドレーンやペーシングリードがくっついてくる。
術後数日後にそれぞれが抜かれるのだが、それは全て看護師ができる手技になっている。日本ではドレーン抜去、CV抜去など、全てドクターが責任を持って抜いていたため、最初はとても驚いた。

その日の朝のラウンドでドクターが判断し、それがしっかりカルテに記載されていることを確認した上で看護師のタスクとなる。ペーシングリードを抜く際はその前に心電図を取ることが必須になる。それもドクターが確認したことも前提となる。あとは採血結果(Hb,Pltを主に確認する)を自分で確認。ペーシングリードは主に心蔵外科後についてくる。それを抜いてから出血(心タンポナーデ)がないことを確認しおよそ4−6時間後に心腔内に留置してあるドレーンを抜くことができる。ここまでは全てプロトコールとなっており、日常茶飯事に行われる。また肺切除後などに留置してある胸腔ドレーンもドクターの指示のもと抜去が可能。これも頻繁に行われる。

あとはドクターとのフロア看護師の距離が近いことも感じる。日本であれば、よっぽどのことがない限り、患者さんに何かあったときにまずはリーダーに相談、そこからドクターに話が上がるということが普通であった?(私の働いていた病院は少なからず)しかし、こっちはすぐにドクターに相談できる環境が整っている。話しかけづらい雰囲気もなく、看護師を信頼し、話をしっかり聞いてくれる印象がある。

他にも採血のオーダー、他職種へのリファレンス、電解質の補正など、看護師自身でやれることも多いが、その分責任も伴ってくる。でも、自主的に考えて、行動できる面で私はとても好き。

短いけど、この辺りで。




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