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最近どうですか?の消失

これは、私自身が、これからもリモートワークを続けるために思考を整理をしたものです。大したものではありません。私の業務において大きく変化したものを言語化しました。

会社での立ち話

チーム内の雑談や不安、相談などは丁寧に拾う仕組みを入れたのですが、なんとも再現し難いのが立ち話でした。立ち話のニュアンスとしては、雑談というよりは、チームを超えた壁打ち、軽めのアイデアだしを指します。また、自分に対しての話以外に、自分の後ろで話されているようなものや、通りすがりに耳に入ったものなども含みます。

タイミングの消失

立ち話がなくなったことで特に「打診タイミングの見極め」が難しくなりました。
社内では、かしこまった会議以外は事業部長の席の近くなどオープンにMTGがされており、どの社員でも聞き耳を立てれば話を聞くことができます。このおかげで週次のMTGを待たずに、他の部署や関わっていないプロジェクトの進捗、次に事業として仕掛けようとしていることがなんとなく耳に入ってきていました。
例えば、プロジェクトAのことで相談があったのですが、社内にいるとプロジェクトBがどうもトラブっているようだとわかったりします。なので、「急いでないし、Bに関わってるメンバーへの相談は明日にしよう」とタイミングを図れていたわけです。
意外とこの「タイミング」が仕事においては重要です。相手の関心が他にない状態とある状態、覚えておけるキャパが残っている時と残っていないない時では、どっちの方がいいでしょうか?役職が上の人間ほどタイミング次第でだいぶ話の浸透度が変わります。

相手の感情が見えない

もう一つ困ったことは、部署外の「相手のコンディションが掴みにくくなった」ことです。オフィスであれば、その人の調子や部署の雰囲気がリアルタイムでわかるので、そこに合わせた話だしや論点の組み立てをすることは比較的容易でした。
例えば、上司に怒られてイライラしているであろうときに愚痴を聞きがてら話に行くとか、さっき受注の話題で盛り上がっていたから、あの案件の話からしてみようなどです。
部署が違うと目標が異なるので自然と対立構造が発生しがちです。だからこそ、対話できる空気醸成は重要でした。誰しも感情的な面があり、そこのケアができていると協力姿勢も作りやすいものです。特に関係性が浅いうちはしっかり取り組む必要があります。
ただし、リモートとなると情報がカレンダーの予定くらいしかなく、上司に怒られていたか褒められていたのかはわかりません。

以上のように雑多な情報が減ってしまったことで、打診タイミング、相手に合わせた話し方の見極めが難しくなってしまいました。

やっぱ無理そう

再現できるかな?と思い、最近はよく立ち話していた人と毎週15分話す、ランチを食べるなどをやってみています。ただこれには限界があり、以前のような雑音のようなものはやはり入ってこず、課題が残っています。

意図的にあのコミュニケーション空間を作ることができるのか、それとも新しいコミュニケーションスタイルを作るのかもう少し試行錯誤が続きそうです。

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