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おみくじ引くの忘れた (01/01)

・新年あけましておめでとうございます。いつのまにか2022年になっている。2022年って、'00〜'10年代に子ども時代(?)を過ごした自分にとっては未来でしかないのだけれど、気づいたら来ているものなんだな。

・12月1日の私が日記の日付表記を leading-zero 付きにしたせいで、タイトルの末尾に「01/01」というなんとも間抜けな文字が続くことになってしまった。特に、日よりも月のほうにゼロがあるのが気持ち悪い。この違和感、今年の9月まで続くのか……。

・今日は8時半に叩き起こされて母方の実家まで移動した。実家といっても都道府県境をまたぐほど遠いわけではなく、頑張れば自転車で行けなくもない(ができれば行きたくない)くらいの距離だ。途中のスーパーで買い出しを済ませ、通い慣れた家へ到着する。祖父が元気そうでなにより。

・そのあと、実家の近くの小さな神社まで足を伸ばす。予想していたけれど、境内は初詣に来た近隣の方々でごった返していた。参拝のために並ぶ人たちが参道の上に長蛇の列を作っていて、これは参ってしまう(参道だけに激ウマギャグ)。形の上だけ手を合わせて、そのまま撤退してしまった。

・新年の抱負はそれなりにちゃんと生きること、あとはしっかり卒業すること、院で孤立しないことです。最後のひとつは割と不安だったりするけどまあ、なんとかなるよね!

非常に見栄えが悪い写真で恐縮です

・家に戻って作業をしていたらどうもお腹が空いて、親がスーパーで買ってきたこのプチケーキに助けられた。ドライフルーツか練り込まれていて、想像の倍くらい美味しい。これにね、また、温かいお茶が合うんですわ。


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・新年早々シャニマスの話をして申し訳ないが、イベントコミュの更新タイミングが月初めなので許してほしい。というわけで、今日の0時に公開されたてほやほやの「#283をひろげよう」を読んだ感想を少しだけ書きたいと思う。(ここからネタバレ)

「#283をひろげよう」

・「#283をひろげよう」は、雛菜を中心としたユニットの違う6人が事務所のことを多くの人に知ってもらうべく、ツイスタ(シャニマス世界のSNS)や動画サイトを使って広報活動をする様子を描いたストーリーだ。基本的にユニット内部の話が主体になる普段のイベントコミュと違い、異なるユニットのメンバーたちが交流する、いわゆる”ユニット越境コミュ”である。今回はシナリオと連動して、現実世界のTwitterでも実際にアイドルが投稿リレーを行う予定であり、目新しい。

・話の主軸はもちろん「自分たちの事務所のことを広めようとあの手この手で奔走する6人」なのだが、それと並行して、雛菜という人間にフォーカスが当たり、彼女の中の小さな変化を描かれていたのがとても良かった。雛菜、ひいてはノクチルの4人が今後どういう道を歩んでいくか、その布石となるようなストーリーだったと思う(ノクチルのG.R.A.D.編とLanding Point編をまだ読んでいないので、正直的外れなことを言っているかもしれないけれど、ユニットのイベントコミュ3作は全部読んでいる)。

・雛菜って第一印象とは裏腹にとても難解な人で、私は今でも彼女のことを理解できている気がしない。ひとつ確かなのは、雛菜には「自分がしあわせだと思うことだけをする」という信念があること。無理して自分を追い詰めることはしないし、自分のことをよく思わない人間のことは無視するのがいちばんだと思っている。

小糸sSR「しかえし優等生」より「なんだそっか」
雛菜に嫌味を言った教師に憤る小糸に対して。

・その帰結なのかは分からないが、雛菜は徹底して、自分が興味のない人間とはコミュニケーションを深めようとしない。雛菜の関心は幼馴染み4人グループの中で閉じていて、同じ事務所のアイドルに対しては面白いほどに無頓着だ。それも「意識して距離をとる」といったものではなく、「話しかけられたら普通ににこやかな会話をするが中身がまるでない」、そういう類なのだ。好きの反対は無関心とはよく言ったものだと思う。

・シャニマスのゲームには好きなアイドル2人をホーム画面に設定すると会話を始めてくれる仕様があるのだが、他ユニットのアイドルと雛菜を会話させても驚くほど空虚なやりとりしかしない。「そうですか〜」「そうですね〜」のオンパレードだ。

・そんな雛菜が、プロデューサーに頼まれて広報企画の音頭をとるというのだ。しかもサブリーダー的な役職を務めるのは性格がほぼ真反対の八宮めぐるである。

・案の定、誰に対しても明るいめぐるは、当然のように雛菜に対してもフレンドリーに接するのに、雛菜はめぐるに対しては敬語で話すし、そもそもコミュの中で一度もめぐるの名前を呼ばない。

第2話「[283PRO]MEETING bhd」

・事務所の中の雛菜の立ち位置についての描写に加えて、事務所の中でのノクチルというユニットの立ち位置を匂わせるやりとりも印象深かった。以前から言及があったように、後発のノクチルは、アンティーカをはじめとする初期ユニットに比べて売れていない。

・広報用にレッスンの様子を撮影することになった際、どうして私たちノクチルを撮るのか? という雛菜の疑問に対する答えが、「メディア出演の仕事が少ないノクチルなら、練習風景を公開しても番組やライブのネタバレにならないから」なのは残酷すぎる。

第3話「[283PRO]LESSON bhd」

・雛菜は自虐的にこう言う。

第3話「[283PRO]LESSON bhd」

・無名であるにもかかわらず、ノクチルの4人は「多くの人に認められるようになりたい」「上を目指したい」という方向には一切向かおうとしない。これはノクチルの1作目のイベントコミュ「天塵」から多くの人に言われてきたことだが、ノクチルは他のユニットと対照的に、その関心が内側を向いている傾向にあるようだ。アイドルになる前から幼馴染みという関係性を持つ4人は、別にアイドルとして上へ上へ進んでいかなくても離れ離れになることはない。だから、身も蓋もない言い方をすれば、ストレイライトのような情熱的な向上心はない。

・それでも、続く「海へ出るつもりじゃなかったし」「さざなみはいつも凡庸な音がする」では、ノクチルの4人が内向きではあっても少しずつ前に踏み出そうとする兆しが見られた。

・今回のコミュで描かれたのは、ノクチルが見せる小さな変化の延長線上にあるもののような気がしている。

・ノクチルの位置付けに関するやりとりが心に引っかかったのか、雛菜は先ほどと同じセリフを何回も口にする。

第3話「[283PRO]LESSON bhd」

・歌番組に出演するストレイライトを見て「いいなぁ……!」とつぶやくめぐるに対して、雛菜がふと疑問を投げかけるやりとりも印象的だった。

第5話「[283PRO]STAGE bhd」

・イルミネだってストレイライトと同じくらい有名なのに、どうして? とたずねる雛菜。その姿は、もはやうわべだけの会話をしているようには見えない。

第5話「[283PRO]STAGE bhd」

・雛菜の言語化できないもやもやを象徴する、終盤のコンビニでのシーンがとても良かった。円香とコンビニに行った雛菜が、アンティーカとのコラボ商品を見つけるくだり。

第6話「COLLABORATION」

・雛菜の発言から、おそらくアンティーカのメンバーの名前すら覚えていないだろうことが分かって笑ってしまったのはさておき。

・アンティーカみたいに有名になりたいの、と問う円香に対する雛菜の返答が、変化と不変化のあいだで揺れる今の雛菜を感じさせるようで、とても印象に残っている。

「別に雛菜 誰かみたいになりたい〜って、思わないけど なんかみんな、他の人が出てるのを羨ましく思ったりするんだな〜って」
「アイドルの人ってみんな こういうシールとかにもなりたいのかな〜?」

第6話「COLLABORATION」

・このセリフを受けた円香がちょっと考えてからふふっと笑ったのも、良かった。

・今回の一件を経た雛菜がノクチルにどういう影響を及ぼすのか、この先のノクチルがどういう道を歩んでいくのか、とても楽しみだ。


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・おまけ:雛菜以外のここ好きポイント。千雪さんのラジオが再び登場してくれたのは本当に嬉しい……! あの懐かしい前口上が聞こえてきたときには、G.R.A.D.シナリオを思い出してちょっとうるっときてしまった。




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