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小さな夜の (02/07-02/08)

・タイトルには↑のように書いてあるけれど、ほぼ2月8日の日記。

・今日は4月から所属することになる研究室の先生と面談をする用事があり、朝ごはんもそこそこにせっせと支度をして駅に向かっている。もっとも、約束の時間を14時に設定した過去の自分のファインプレーのおかげで、早起きをせずに済んだのはありがたい。

・うちの学科は少し特殊で、普通の学部4年生なら経験するであろう一年間の研究室配属というものが存在しない。一応、研究室に週3で通って体験学習をするという必修の授業があるのだが、基本的に負担は少ないし、半年で研究室を変える必要がある。しかも、希望の研究室に行けることはまれで、修士から行く研究室とはまったく違う分野のところになることなんてざらだ。私も、10月から半年間いたところ(1月頃は実験に忙殺されていたやつ)では院の内定先とかなり違うことをしていた。

・何が言いたいかというと、この半年間、修士の研究室の関連分野のことを何もしていない。なんなら、隙あらばmaimaiとシャニマスをしていて勉強といえる勉強をほとんどやっていなかった。そしてこれからボッスと面談である。やばい。


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…………やばいかと思っていたらやばくなかった。ボスも助教さんも優しかったし、院試終わってから何してたの? とか聞かれなかったし、少し雑談をして居室を案内されたあとはすぐに解放された。なんか拍子抜け。

・まさか面談が30分で終わるとは思っていなかったから困った。とつぜん暇になってしまって、とりあえずキャンパスを出る。maimaiでもやるか〜。

・東京って坂が多いから好き。台地の上にある大学を出て谷底にあるゲームセンターに向かうまでに通る道にかなりの急坂があり、全力疾走したら絶対に転ぶだろうなといつも思う。

・途中の公園がリニューアル工事をしているとかで閉鎖されており、フェンスの向こうをのぞいたら工事関係者らしきお兄さん2名が積み上げた木材の隣で暇そうにしていた。お仕事お疲れさまです。

・この譜面、ランダム段位で出てきたけどめちゃくちゃ楽しかった。BPM128の時間差スライド譜面なのだけれど、配置がありきたりではないところが楽しい。天才……?

・1時間くらい洗濯機をしばいたら満足して、移動のために最寄りの地下鉄駅に入った。ホームは学校帰りの高校生でいっぱいだったけれど、あれ? まだ平日の午後3時半じゃないか。

・高校を卒業してから4年も経つと、6時間目が何時に終わっていたか、昼休みが何時に始まっていたか、みたいなことを忘れていく。こういった「在学中は絶対に覚えているけれど、卒業したら絶対に使わない知識」って、記憶を失うのが早い気がする。高校生のときに、寝付けなくて中学校の校舎の見取り図を思い出そうとどの階のどの棟にどんな部屋があったのかをひとつひとつ考えていたら、ほとんど覚えていなくて絶望した思い出がある。こういうことがあると、時間の経過を突きつけられたようで怖い。

・東京って少し場所が変わると人も雰囲気もがらりと変わるのが面白い。キャンパスの最寄駅は大学生とサラリーマンだらけなのに、行きつけのゲーセンに近い駅のホームは高校生ばかりだ。そんなことを考えていたら、電車が目的地のホームに滑り込むところだった。

・お昼を食べるのを完全に忘れていたので、駅前のマックに吸い込まれる。近くには慶應大学のキャンパスがあるから、学生街の雰囲気があってなかなかよい。

・ダブルチーズバーガー、コスパが最悪だという話(ダブルチーズバーガーを頼むよりチーズバーガー2個を食べる方が安い)はよく聞くけれど、ついつい頼んでしまう。なぜなら美味しいから。

・店内で食べることを選ぶと、店員さんが席に座った客を探してトレーを持ってきてくれる。ありがたいけれど、届け先であるお客さんの姿を発見できずにきょろきょろする店員さんが少し気の毒だった。


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・えー、なぜわざわざ三田なんかにやってきたかというと、これを見にきたからです……

・DARS×シャニマスのコラボキャンペーンの一環で、広告がJR田町駅に掲載されている。改札前を行き交う大量のサラリーマンが、チョコアイドル園田智代子の前を素通りしていく様子が面白かった。ときたま立ち止まって写真を撮っていく人を見つけると〈同志……〉とにやけるの、我ながらキモい。

・でも、いいよね。こういう風にフィクションの世界と現実が混ざる感じ。その様子を見るために、いつもとは違う電車に乗っていつもは行かない場所に行く体験をするのも一興だと思う。

・とか言ってるけど田町駅はこの前も来たな。友達とレインボーブリッジを歩いて渡ったときにその足で田町まで向かって解散した気がする。


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・おまけ:夜は数日前に引いためぐるのpSSR【たまゆらフレーミング】を読んだ。本当に素晴らしかった……。めぐるの良さが溢れてる……。(ネタバレあり)

・ツイスタへの投稿を軸に、めぐるの日常の何気ない一コマを切り取るコミュ(たまゆら・フレーミングってそういうことか!)なのだけれど、プロデューサーとのやりとりから見えてくる信頼感だったり、何よりもめぐるがファンとの交流をどれだけ尊いものだと思っているかがひしひしと伝わってくる宝石のような短編だった。ほんとうに好き。

・pSR【チエルアルコは流星の】がめぐるの内面に深く切り込むという意味での到達点だとすれば、【たまゆらフレーミング】はめぐるのあたたかい人柄を丁寧に描写したコミュという意味での傑作だ。

・もうね、すべてが良い……。

・良いところを全列挙したら日が暮れるので、いちばん好きなシーンだけ。283プロの公式アカウントから、自分の告知が投稿されているのを発見するめぐる。

めぐるpSSR【たまゆらフレーミング】よりTrueEnd「11:00 普段とはちょっとだけ」

・このスタッフ投稿はもちろん、プロデューサーによるものだ。いつもは親しく話しているプロデューサーが、公式アカウントからの投稿だからとかしこまった文体になっているのを見ためぐるが一言、こうつぶやく。

めぐるpSSR【たまゆらフレーミング】よりTrueEnd「11:00 普段とはちょっとだけ」

・このセリフがほんとうに素晴らしくて……!! イントネーションといい感情の込め方といい……。

・ガシャ演出も天才なんだよな。

・雨が止んで差していた傘をおろし、ふと空を見上げると、虹が太陽の光を浴びてきらめいている。その様子を後ろ姿のパンアップで魅せているのが、すごく良い。

・めぐるが頻繁にツイスタ投稿するのも、その内容が見る者を思わず笑顔にさせてしまうほど慈愛に満ちた内容なのも、すべてめぐるが「やりたいことだから」「楽しいから」やっている、というのがとても良いよね。

めぐるpSSR【たまゆらフレーミング】より「16:00 いつもの」

・そう、めぐるの極端なまでの〈他者志向〉は、後天的でこそあれ、他人から強制されたわけでも自分を殺しているわけでもまったくないのだ。そのスタンスは、めぐるのG.R.A.D.シナリオで明確に描かれたときからずっと変わらずに、彼女の芯を貫いている。

「全然だよ! わたしがそうしたいだけ!」「——っていうか……」

めぐるG.R.A.D.より「ぬくもり」

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