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伝わる (02/09)

・積んでいたタスクも終わり、懸案事項だった仕事の見通しもたったので、ひたすら家でごろごろしていた。

・例によって夜遅くまで布団の中で眠らずにいたため正午起床、前日の日記を書いていたら午後4時になっていた。充実していた日の日記は必然的に文字数が多くなるから、書くのを先伸ばしにしておくと翌日の時間を食いつぶすのだ。

・最近のイルミネのストーリーにキャッチアップしようと、2021年の4月に公開されたイベントコミュ『青のReflection』を読んだ。(ややネタバレあり)

『青のReflection』

・前作『くもりガラスの銀曜日』で描かれたのは、「他者の心の中を完全にのぞくことはできない」という考え方、そして、相手のことを知ろうとする営みこそ尊いのだとするスタンスだった。これがイルミネーションスターズの真乃・灯織・めぐるが何よりも大切にしていることで、3人の気持ちが通じ合う瞬間にはかけがえのないほどの価値があると考えている。

・これをふまえた『青のReflection』は、決して対立することのないイルミネの”仲の良さ”に焦点を当て、彼女らの「友情の形」は本物ではないのではないか? という問いを真っ向から否定する、そういうコミュだった。3人の関係性が劇的に変化するというよりは、イルミネというユニットのアイデンティティを明確に規定する回であったように思う。

・「喧嘩するほど仲がいい」という慣用句があるが、イルミネの3人はこれに当てはまらない。真乃がわがままを言っている様子は想像できないし、意見が対立したときに我を通す灯織やめぐるもいない。

・だからといって、そういった3人の友情は空虚なものなんかじゃない。それが『青のReflection』でイルミネが出した結論だ。食い違いが生じたときに、それをどう解決するかは人それぞれで、派手に喧嘩をして仲直りするコミュニティもあれば、そうでない友達関係もある。私たちは後者なのだ、と真乃は気づく。

『青のReflection』より第6話「結んで、春の大三角」

・イルミネの3人は、言い争いになる前に必ず「自分が考えていることを相手に伝える」。歯に衣着せぬ物言いで有名な番組のコメンテーターに大して、私たちはずっとそうしてきたんだ、と力強く話す真乃の姿が眩しかった。

「『灯織のしたいこと』が『真乃やわたしのしたくないこと』だったり 『わたしのしたいこと』が『真乃や灯織のしたくないこと』だったら」

『青のReflection』より第1話「こいぬは先触れワルツを踊る」

・ただ。『青のReflection』、内容は普通に良かったし、これまでのイルミネの歩みを振り返るという意味でも必要なシナリオだったとは思うんだけれど、いまひとつノレないな、と感じてしまった。

・コミュに登場するコメンテーターのキャラ付けが強烈すぎた、というのがひとつ。実在の人物をモデルにしていそうな関西出身のおばさまがストーリーのキーパーソンになるのだけれど、個人的には描いてほしくないタイプの生々しさというか、こういうタイプの人とイルミネを接触させて、3人が〈気付き〉を得る、という流れに少し引っ掛かりを覚えた。これだけはただただ個人の趣味趣向だからあれだけれど。

・自分でも面倒くさい人間だとは思うけれど、「これがこのイベントコミュのテーマだ!!」みたいなあからさまな描き方をされてしまうとちょっと萎える。伝えたいことは少しほのめかす程度でいいんじゃないかなあとは思った。


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・イルミネの関係性って、いい意味で最初のころからずっと変わらない。その姿は、同じ3人ユニットであるアルストロメリアとかなり対照的だ。

・3人が個を主張せずにいた初期から、避けられない対立を前に変わることを決断した『薄桃色にこんがらがって』を経て、大切なものを忘れないからこそ変わりつづけていくことができるというメッセージが込められた『アンカーボルトソング』に至るまで、アルストロメリアの3人はずっと変化している。

・アルストロメリアが変わらなければならなかったのは、初期の3人が良くも悪くも「個を殺していた」からのように思う。一緒に暮らしていた双子姉妹と、それを優しく見守る千雪は、かなり等質的だった。だから、意見の対立が生じたとき、3人はそれにうまく対処する術を知らなかった。そこで、『薄桃色〜』という通過儀礼が必要だったのだ。

・逆に、結成当初から性格も見た目もばらばらな3人が集まっていたイルミネーションスターズは、初めからお互いの意見をすりあわせる方法を知っていた。だから、3人は変わらなくてもよかった。真乃のG.R.A.D.シナリオが「無理して変わろうとしなくてもいい」という内容だったのも、いま思い返すと示唆的かもしれない。


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・普段はほとんどしない育成の話を少しします。

・シャニマスのゲームシステムの大きな要素である「グレードフェス(育成したユニットを使って他のユーザーと対戦するモード)」にようやく本腰を入れて取り組むようになった。

・グレードLv.4とLv.5を往復することが続いて、そろそろLv.5に残留し続けたい、と思い立ってはや数ヶ月。手持ちのカードがそろったこともあり、Vi特化のノクチル編成(通称Viクチル)を作ることにした。

・これは育成途中なので完成すればもっと強くなるのだが、すでにステータス1000超えの【ピトス・エルピス】円香と【てのひらの答え】小糸を作っただけで明確な違いを感じることができて驚いている。

・なにしろ、グレ5で1位を取ったのはこれが初めてなのだ。最初にグレ5に昇格したとき、今までの環境とのあまりの差に愕然とした思い出がある。ライバルの攻撃力が数倍違うのだ。こんなんやってられるか〜! とスマホを放り投げたのも、今は昔の話。グレ5に残留するのが現実味を帯びてきた。

・欲を言えば透pSSR【つづく、】(限定なんですよね……)が欲しいしカードを全部4凸したいけど、グレフェスガチ勢になるのは自分のプレイスタイルに反しているのでほどほどにしたい。

・やっぱり私はストーリー目当てでシャニマスをやっているところがあるので、グレフェス育成で本業が疎かになるのは何か違うと思う。


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