ホッとしちゃうのは (02/16-02/17)

・水曜日と木曜日の日記を土曜日に書いてるの、やばいだろ。そろそろ日記の更新タイミングを正常にリセットしないとすべてが終わる気がする。別にやめてもいいんだけど、シャニマスの感想を吐き出す媒体は欲しいし、かといって記事を書きたいときにだけ文章を放出するようになると、〈ある程度きちんとまとまったテキストでないとnoteに公開してはいけない〉みたいにハードルが上がる気配がぷんぷんするので、やめたくない。

・ということで日記を書きます。文章は努力と根性なんや……!

・木曜日は昼に起きてそのまま近所のゲーセンに行った。最近なぜかmaimaiのモチベが高くてしょっちゅう通っている。もちろん始めたてのころから楽しいのだけれど、最近は自分の技術向上を実感する機会が多くて、そういう意味で楽しい。

・たとえばこの「心象蜃気楼」なんかかなり癖が強い部類の譜面で、半年前はランクSをとるのもやっとだった。序盤は単タップ+スライドに振り回され、唐突に挿入される流しに驚き、サビは腕が絡まりかねない向きに飛んでくる怒涛のスライドラッシュ。ラスサビには終点がブレイクになった回転が飛んできて、アウトロはダメ押しのようにイーチの8分振り回しがくる(ノーツデザイナーのRevo@LCが作った「キミノヨゾラ哨戒班」にも似た配置がある)。見た目以上にやばい譜面なのだけれど、とうとうランクSSSをとることができた。

・こういう種類のが音ゲー界隈で言うところの「地力譜面」なんだろうな。やばいと思ったスライド配置は終点を意識して最後までなぞりきることでGOODやMISSが出る確率が大きく減るし、回転はリズムを意識して回す(16分回転なら2拍で1回転)ことでPERFECTが出るようになる。

・「スライドをうまくなぞれるかどうか」ってその人のmaimai力の5割くらいを占めていると思う。誇張抜きで。

・最近気づいたのだけれど、力任せにザッとスライドを流すのってあまり良くない。焦ってTAPでGREATが出たり、終点までなぞりきれなかったりするからだ。スライドの終点判定は厳しくないから、始点のタイミングだけきっちり合わせてゆっくりめに最後まですっとなぞるほうがずっといい。これを意識してから「CYCLES」や「Magical Flavor」が断然やりやすくなった。

・センサーの理解も大事だよね。例えばボタン4個分の外周スライド(例:1→4)ってセンサーを4個しか通過しないので、中間部分をわりかし雑になぞっても大丈夫(始点から終点まで直線的になぞっても、高確率でAセンサーに触れるのでOK)。逆に、終点は必ず触らなければいけないから、前半をなぞれていても後半が雑だと危険だ。だから、「Magical Flavor」の変形ウミユリ地帯では勢いに任せてなぞるよりも画面に手を押しつけるようにしてゆっくり終点までなぞったほうが絶対にいい。これに気づいてからすごく上手くなった気がする。


* * * * *


・おまけ:木曜日は恋鐘のG.R.A.D.シナリオを読んだ。(ネタバレあり)

・ちょっといま長い文章を書く気力がないから簡単な感想だけ書くのだけれど、期待以上だった。何というか、月岡恋鐘という人間のことだってちゃんと掘り下げて描くぞ、という書き手側の本気度を感じた。

・恋鐘って悪い言い方をすれば「キャラっぽさ」があるというか、愛嬌があってかわいくて方言をしゃべりおっちょこちょいのムードメーカーであるという分かりやすい特徴をそなえている。もちろんそれは恋鐘の大きな魅力なのだけれど、プロデューサーをはじめとした周囲の人間やプレイヤー側である我々はどこかそれに安住しているところがあったように思う。

・だから今回のシナリオで、「明るくて自身に満ちて愛嬌のあるドジっ子アイドル」以上のものになりたい、という思いが恋鐘自身の口から出てきたことにかなり驚いたし、とても嬉しかった。

・今回、W.I.N.G.シナリオをかなり意識した構成がされていたのも良かったと思う。初めて恋鐘に対面したときに「片っ端からオーディションを受けていた」と語る姿は、W.I.N.G.編ではコミックリリーフとしての色彩が濃かったけれど、G.R.A.D.編でオーディションに至るまでの過程が描かれ、自信と期待を背負って上京してきた恋鐘が面接官の心ない発言に触れて挫折を経験する描写が補完されたことで、彼女が初めて誰かに認められた瞬間としての意味合いを持つようになった。

コミュのタイトルもW.I.N.G.編を意識している

・シーズン3のコミュで、W.I.N.G.編とまったく同じ選択肢が登場するの、ずるいじゃん。

恋鐘W.I.N.G.より「めげないハート」
恋鐘G.R.A.D.より「みえないルート」

・もちろん、選択肢は同じでもその後の展開は両者でまったく異なる。変わりたいという意思を恋鐘から読み取ったプロデューサーは次のような言葉をかけるのだ。

恋鐘G.R.A.D.より「みえないルート」

・G.R.A.D.シナリオの中盤で、他事務所のオーディションの面接官が恋鐘にかけた辛辣な言葉、確かに意地悪だし就活の良くないところがすべて詰まってるけれど、言っていること自体は間違っていないと思うし、正直283プロはよくこの人を採用したとも思う。結果的にそれは正しい判断で、恋鐘はその魅力を認められてアイドルとして大成するわけだけれど、面接官にとっての(客観的に見た際の)欠点はそのままだったわけだ。だから、そういった足りない点を克服してはじめて、恋鐘はやっと心の中で面接官を見返してやることができる。

・だからといってあの時のオーディションで恋鐘を合格にしたプロデューサーが間違っていたかというとそうではなくて、恋鐘がそういう気持ちを抱くようになったのは彼女が283プロに所属したからこそだし、他の事務所に拾われていたら、今の恋鐘も、〈本当の意味でのアイドル〉になりたいという思いを抱くこともなかった。ラストシーンでの恋鐘の言葉は、そういうことだと思う。

恋鐘G.R.A.D.より「月岡恋鐘(L'Antica)」

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