長距離走と和解したい (12/06)
・朝10時という早くも遅くもない時間に起床。昨日の運転の疲れからか変な夢を見たのだけれど、内容をよく覚えていない。夢ってすぐ忘れるから起きた瞬間にメモしておかないとその記憶が永遠に闇に葬り去られることになって困る。
・練習がてら競プロの問題をちょこっと解いたあと朝ご飯を食べた。父親が突然の思いつきで作った大根の浅漬けがあるのでそれも冷蔵庫から出す。これが想像の10倍美味しかった。よくある大根の漬物よりも辛味が強く(先っぽのほうを使ったのか)、それがアクセントになってかなり良い。気づいたら7〜8切れくらいばくばく食べていた。
・今日も今日とてシャニマスをやる。果穂のG.R.A.D.をやったあと、読み放題キャンペーンの助けを借りて2019年12月に公開されたクリスマスコミュ「きよしこの夜、プレゼン・フォー・ユー!」を読んだのだが、これが、とてつもなく素晴らしかった。
・シャニマスのイベントコミュの個人的第1位はアルストロメリアの変化を描いた大傑作「薄桃色にこんがらがって」なのだけれど、「プレゼン・フォー・ユー!」はエンタメ部門の第1位。様々なユニットのメンバーたちが登場する越境コミュならではの良さを最大限生かした、笑いあり涙ありの最高の物語だと思う。
・というわけで今日の日記は「プレゼン・フォー・ユー!」の好きポイントをひたすら列挙していく記事となっております。ご了承ください。
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(ここから先ネタバレ注意)
・「プレゼン・フォー・ユー!」はクリスマスを題材にした越境イベントコミュで、283プロに所属する19人のアイドルたちが空港で待機するプロデューサーのもとまで ”プレゼン(資料)” を届ける駅伝企画の様子を描きながら、翌年のクリスマスコミュ「明るい部屋」(こちらも大傑作)やにちかのW.I.N.G.シナリオへの布石にもなっているすごい話である。
・物語の軸となるマラソン企画では、19人が3〜4人ずつの6チームに分かれ、事務所から空港までの約40kmをバトンをつないで走る様子を配信する。何がいいかって、このチーム分けが完全なる縦割りで、異なるユニットのメンバーが同じチームに配属されているのだ。つまり、普段は交流のないアイドル同士の絡みを見ることができるということである。これがかなり、良い。
・いちばん好きなのは摩美々・凛世・あさひから成る「チームまりあ」だ。チーム名の「まりあ」はもちろん3人の名前の頭文字である。
・この人選、天才だと思った。なにしろ、この3人は性格や行動に共通項がまったくない。興味をもったものには周りに目もくれずに一直線、ストレイライトのセンター芹沢あさひと、感情を他人に見せず礼儀正しい物静かな放クラのブルー杜野凛世、それから、いたずら好きで屈託のあるアンティーカの田中摩美々が協力してマラソンの実況を行うらしい。いったいどうなるんだ。
・案の定、初めはうまく息が合わない。事前に打ち合わせておいたボケとツッコミをあさひが完全にスルーするくだり、とても良かった。摩美々の醸し出すちょっとやる気のない感じと、それでも配信をつつがなく進行しようとその場をまとめる姿勢が、本当に好き。
・それにしても凛世の棒読み「なんでやねん」はずるすぎる。好きすぎてログを開いて10回くらい再生した。
・凛世、いつもと違うセリフを喋らせるだけで笑顔になれる。放クラの楽曲に頻繁に登場する凛世のラップパートも大好き(「五ツ座流星群」の「太陽系の閃光花火〜」とか「あ〜〜れ〜〜」とか!! ラップではないけど「拝啓タイムカプセル」の「はっ はっ 吐息の〜」も好き!!!)。
・ここらへんは終始コミカルなのだけれど、途中でハッとしたシーンがある。
・ロケバスの無線から突然サンタのものと思われる声が聞こえ、あさひがその正体を探りたがるシーン。手がかりを掴むためにコースをそれて神社に向かうことを提案するあさひに摩美々が「なんでそんなこだわるのー」と聞くと、あさひはこんなことを言う。
・このあさひの反応、今までに彼女が何度も経験してきたであろう「周りの人たちの冷たい反応」を想起させてつらい。あさひは、自分がやりたいと思うことを周囲の大人や同級生に否定されるときにこういう言い方をされたことが何度もあり、「この反応は拒絶だ」、ということを学習してしまったのだろう。
・これに似たシーン、ストレイライトのイベントコミュ第2作「WorldEnd:BreakDown」にもあったな。仕事でショッピングモールに来たあさひが、休憩時間にひとりでふらふらどこかへ行こうとして愛依に「どっか行くならなんか言ってからにしなきゃ〜」とたしなめられるシーン。あさひはこう言う。
・この後に中学校でのあさひの回想が挿入されるのはかなりキツかった。あさひが「みんなの迷惑にならないように」「勝手なことはするな」と叱られている様子がありありと浮かんできてつらい。だが、ここでは愛依の思いがけない返答が救いだ。
・「プレゼン・フォー・ユー」に戻るが、あさひに賛成してサンタを探しに行くことを決意するまでの摩美々と凛世の描写がとっても良かった。摩美々は脳内にアンティーカを飼っているし、凛世も頭の中で放クラを会議させていて、泣いた。
・続いてバトンを受け継ぐのは愛依・智代子・恋鐘の「チームうさちよかめ」。この3人が繰り広げる微妙にスベったギャグが、好きすぎる。
・ショートコント「ウサギとカメと智代子」
・尺をもたせるために咄嗟に思いついた一発ギャグ「だれだ……?」「だれだだれだ〜?」「そのだーっ!」でも爆笑した。
・アンカーとなるのは冬優子・咲耶・めぐる・樹里。この4人のやりとりも本当に素晴らしかった……。
・ストレイライトのメンバーがいないので、冬優子は「ふゆ」の人格を演じることになるのだが、運動が得意でない冬優子を気に掛けるめぐる・樹里・咲耶が、本当に良くて……
・めぐるが冬優子に対して「ふゆちゃん」呼びなの、本当にめぐるらしくて大好き。自己紹介での「『ふゆ』って呼んでください♡」を完全に無視して冬優子ちゃん呼びを続けるストレイライトのメンバーとは違って、友達思いのめぐるはこういうところがまっすぐなのだ。
・体力が限界に達して意識が朦朧とする冬優子。いや冬優子じゃなくたって冬の夜道を6kmもまともに走るのはつらい。高校時代、体育の時間に学校の周りを2kmくらい走っただけで力尽き、ゴールとともにアスファルトの地面に倒れ込んだのを思い出した。
・そんなとき、隣で走る冬優子を気に掛けるのが、樹里なんだよなあ……
・このシーン、G.R.A.D.まで樹里を追っている愛着の湧いた身としては今までの記憶が走馬灯のように流れてきて、感極まってしまった。もうお前たちが優勝だよ……
・最後に、このコミュで明らかになる社長の過去について触れておく。283プロのアイドルたちが必死に走る間に、プロデューサー時代の社長の回想が挿入されるのだ。
・社長はかつてとあるアイドルを担当していたのだが、彼の提示する方針はそのアイドルにとって幸福なものではなかったようだ。それ以来、社長にはそのときの経験が「幽霊」のようにまとわりついている、と彼は述懐する。
・これ、何を隠そう、1年半後に追加されたにちかのW.I.N.G.シナリオへの伏線となっているのだ。社長が昔プロデュースしたアイドルは八雲なみという名で、熱狂的な人気を誇ったもののその絶頂の最中に姿を消してしまう。社長は、才能に乏しかった八雲なみに「靴を履かせ」、伝説のアイドルに仕立て上げたのだが、それは彼女にとって耐え切れない重圧だったようだ。そんな八雲なみに憧れて283プロの門を叩いたのが、旧友の娘であり事務員はづきの妹でもある七草にちかだったというわけである。何の因果だろうね……
・にちかが新アイドルとしてシャニマスに登場したのが2021年の4月、「プレゼン・フォー・ユー!」が公開されたのが2019年12月だから、実に1年以上前からこのプロットを温め続けてきたことになる。本当にすごい。頼むからにちかを幸せにしてくれ……。
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・話があっちこっちに行ってしまったが、「プレゼン・フォー・ユー!」は各アイドル全員に見せ場があるとても楽しいコミュだった。本当にこのゲームはシナリオが良くて毎日やってしまう。
・ぼーっとメールをチェックしていたら今週末に出張の予定が入っていた。「観光以外の用事があって遠方に出かける」というシチュエーションが大好きなので今から楽しみだ。
・記事を書いていたら夜中の1時をまわってしまった。何も予定がないから寝坊しても無問題! と言いかけて2限に授業があることに気づく。起きられるかな……。
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