12/24 良いことは巡る
些細な話。
先日出先でとある施設にて駐車場には車がいっぱい停まっていて、埋まりに埋まって中々落ち着くことが出来ず、ちょびっとイライラし始めていた頃にようやく1カ所の空きが見つかった。
やっとだ!
良かった!
だなんて安堵してそこに入ろうとした時、なんと死角に1台待機していたみたいで、運転手と向かい合って見詰め合う状態に。
強引にでも止めてしまいたい!
そう考えたのだが、先に待っていたのは向こうだということでこちらが頭を下げてどうぞどうぞ、とジェスチャーを入れると運転手はニッコリ笑って、且つ申し訳無さそうにしながら車を空きスペースに入れた。
その反応に恐縮してしまい、こちらも手を合わせて頭を下げてお互いに気を遣うという一幕があった。
そして昨日、違う場所になるのだが全くと言って良いほど同じようなシチュエーションに遭遇した。
僅かに違うのがタイミングであり、止めようとしたのはほぼ同時だった。
向かい合うのは高級車に乗ったサングラスに金髪のヤンチャそうな?若者。
これは譲らなそうだな、と今度は若干の不快感を伴いながらとなっていたところで、その若者が車を下げ始めたのだった。
お、もしや?と僅かな期待感を抱いていると何故かサングラスを外してニッコリと笑みを見せながら「どうぞどうぞ」と手で譲るような仕草をしてくれたのだった。
再び恐縮し頭を下げまくる僕。
それに対して若者は「全然!」と言わんばかりに大袈裟に手を振って離れて行ってしまった。
駐車スペースまつわる話で、タイトルの「良いこと」とするには些か小さな出来事になるのだが、それでも僕にとっては非常に嬉しいことであり、人情というものを感じずにはいられなかった。
良いことをすれば巡り巡って帰ってくる。
次は宝くじの当選とか待ってます。
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