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200円手袋の温かさ

 トシのせいもあるのだろう、寒さが年々こたえるようになってきた。それでも、住んでいる東京は雪国ではないし、一日中外に立っているような仕事でもない。ベッドからの起床とジョギングと通勤タイムがつらいだけ、ありがたいことだ。朝の3駅30分ウォークでも基本的にヒートテックタイツ、セーター、ダウン以上着込むことはない。

 そして手放せないのが手袋だ。30分も歩けば身体はホカホカしてくるものだが、手先だけはどうしようもない。

 「革製やスキー用のものは大袈裟だな」と愛用しているのが100均で買ったものだ。さすがに100円というわけにはいかないが、200円を出せばモコモコの起毛タイプが手に入る。

 ありがたいのがスマホのタッチパネルに対応していること。去年までは感度がイマイチでイライラさせられたものだが、ことし買ったものはサクサク反応してくれて、装着したままで文章も打ててしまう。手袋が進化したのか、iPhone8を15に替えたためか。

 そう思って街ゆく人々を観察すると手袋をしている人は案外少なくて、コートやジャケットに手を突っ込んでいる人が多い。小学校に入学した頃に先生から「ポケットに手を突っ込んでいると、転んだ時に大怪我をします」とさんざん言われた記憶があるだけに「あぶねえなあ」と思う。

  1000円、2000円ではない。わずか200円でモコモコ快適なものが買える。ちょっと申し訳ないような値段設定。たとえ片方を落っことしてもちょっとお高いペットボトルのお茶程度の値段。1週間毎日欠かさずに落としても、ランチ1回分だ(そんな頻度で手袋を失くす人はそれ以外の出費がかさむだろう)。

 使わないテはない。
(24/1/21)

 

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