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「しばらくお待ちください」

 テレビ朝日とBS朝日で放送事故があった、と報じられた。


 両チャンネルとも目撃していなかったが、記事に掲載されたテレビ画面の写真を見ると「ああ、そういえば昔のテレビにはこんなのがよく表示されていたなー」と懐かしくなる。

 そう、私が子どもの頃だから昭和40年代。テレビではわりと頻繁に画面にバラの花などが出て「しばらくお待ちください」などと表示されていたものだ。

 私がテレビ局に入った昭和末期以降はほとんどなくなったので、いまやこうした事故はニュースにもなってしまうほど。あのころはいちいちニュースにもならないほど起きていたからな。

 それでも、実はうちの会社でも放送が止まったことがあった。たまたま週末の夜で私は報道局の夜勤シフト。社内にほとんど人がいなかったので広報セクションの応援で電話番などをしていたところ他局の取材がやってきた。後になって大学時代の親友が「テレビに出ていたのでびっくりした」と知らせてきたものだ。

 今回の事故について記事では「原因は調査中」としているが、自然に治癒するものでもないので、「復旧した」ということは初期原因は特定できたのだろうな。

 個人的に原因として疑わしいのは、きのう両チャンネルで放映していたオールスターゲームの編成だ。発生したのが午後10時過ぎということなので、野球中継の直後。こうした場合の中継では試合の進行次第で放送延長を視野にプログラムが組まれるので、その設定ミスか、あるいは放送オペレーションの手違いか。

 いずれにしても放映されなかったCMはダイレクトに収入減だ。現場の技術担当とその上の管理職は首筋の寒い想いをしているに違いない。ご愁傷様なことである。
(24/7/24)

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