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「サラリーマンクエスト」のHP

 ゲームをほとんどやってこなかった人生で、これからもご縁がないままでちっとも構わないところ。そんな私でも、ファミコン時代には「ドラゴンクエスト」と「ドラゴンクエストⅡ」あたりはプレーしていた。

 ゲーム世界を探検する主人公は自分の分身。体力を示す「HP」と魔力を示す「MP」が与えられている。HPは「ヒットポイント」の意味で、歩いたり魔物に攻撃されたりすると減少し、ゼロになれば“死亡”である。

 サラリーマンおやじのリアル現実でこれに似たものを発見した。先日購入したHuawei band7のバッテリー残量である。

 バッテリーは公称で「2週間もつ」とされているが、睡眠時に装着しっぱなし、脈拍も常時計測する設定しているためなのか、ちょうど1週間で充電が必要になる。そのこと自体に特に不満はなく、月曜日から週末に向けて毎日バッテリー残量が一定の割合で減っていく。

 そこで、思いついた。毎週の充電を金曜日の帰宅時と決めよう!

 表示されている「39%」は木曜日朝の時点のバッテリー残量。これが金曜に帰宅する頃には10%程度になる計算である。このあたりがドラゴンクエスト主人公のHPの減少に似ている。

 一方で、サラリーマンには独特の体内時計がある。週のアタマの月曜日はそれなりに元気。火曜日は「あーあ、まだ2日目かよ」。水曜日は「まだ半分か」。木曜日になれば「あと2日」。金曜日に「さあ、週末!」という気分だ。
  刻々と減少するHPに反比例して、週末を迎えるワクワク感はアップする。これが、面白い。
(23/5/18)

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