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ADHD親が、中学受験を見るということ

こんにちは。娘(新小3)中学受験をする方向で考えているhallyです。特性持ちの親が、子どもの勉強を管理監督するコツなど、みなさんどうしていますか?
頭の整理のために、書いておきます。これいいよ!というおすすめがあれば教えてください。

ADHDです

私はADHD診断済で、コンサータを服用しています。診断が下りたのは子供が生まれてからなので「もっと早く知りたかったよ!」という気持ちでいっぱいでしたが、今では比較的平穏に過ごすことができています。かつての死に至るスリルを求めるような衝動性、あれなんだったんでしょうね。

自分の特性を知る

確定診断を受けるにあたり、Waisを受検したのですが、以下のような特徴が出ました。(抜粋)

・IQ 高め(MENSA入会資格にはギリ届かない程度)
・言語能力 高
・数字処理能力 高
・短期記憶 低

「スーパーカーに軽自動車のエンジンが載っている状態」「思考と行動のギアがかみ合っていない」と言われ、コンサータを処方された次第です。

一番困っていること:マルチタスクができない

ADHDあるあるですが、マルチタスクがすごく苦手です。それらはシングルタスクに分ければいいのですが、そのシングルタスクをスピーディにこなすこともあまり得意ではありません。

シングルタスクの作業をしているうちに「今何をするんだっけ?」と忘れてしまうんですね。自分、今どこにいるんだろう、何やってたんだっけ?です。三歩歩くと忘れることを鳥頭などと揶揄しますが、まさにそれです。絵全体図やゴールを明示化していないとすぐに混乱します。

一つ作業をしては全体図を把握、次のタスクに取り掛かる、というような感じなので特に意識せずざーっと進められる人は本当にうらやましいです。

計算が苦手

ADHDで一番苦労したのは計算です。特に数桁の筆算での繰り下がり、繰り上がりがクリティカルでした。書いてても見逃すんですね。これを「ケアレスミス」と言われ「なんでケアレスが治らないのだ」とずっと注意されていました。今となっては仕方ないことだとわかりますが、自分の子どもが同じ特性を持っていたらどう指導すればいいのか、いまだに答えは出ていません。(ラッキーなことに、娘はこの特性を引き継がなかった)

証明、文章題、図形は得意

片や、証明や文章題は得意でした。パズルなので「頭を使わずとも」できるんですね。条件を読み解けば、計算問題は複雑ではないものが多いためです(難関校は分かりませんが)。「計算問題は飛ばして文章題から取り組む」という算数(数学)においては、だいぶエキセントリックな解き方をしていました。
どうせ間違える可能性が高いものだったら、後で時間が余ったらやればいいやというスタンスです。おかげさまで算数(数学)の成績は悪くなく、中学の偏差値は65、都立入試では満点をとれるくらいのレベルでした。

今だから思いますが、これ自分がある程度の高IQというか「問題の意図(ゴール)がすぐにわかる」から出来たことなので、この方法が一般的だとは思いません。真似しないほうがいいです。子どもには100ます計算で地道なトレーニングを積ませています。

子どもの得手不得手を見ていきたい

これはただの心得のようなものですが、自分の特性に癖があるということを大人になって理解できたので、子どもには子どもなりの癖はあるんだろうなと思います。その癖が治りやすいものなのか、難しいものなのか、伸ばすべきものなのか、そうではないのか。そこをきちんと見ていきたいと思っています。

「ケアレスミスをするのはやる気がないから!集中しろ!」と言われ続けた小学生時代(20世紀)、きつかったですね。治したいのは本人です。やる気がないとか言わないでほしかったなぁ。

発達障害サバイバルガイド

発達障害界隈の中で積極的に情報発信をしてくださっているのが「借金玉」さん「F太」さん「小鳥遊」さんです。

F太さんと小鳥遊さんの著書。非常にスタンダードなハックがたくさんあります。明日からでも、誰でもマネできる行動ハック。折につけ読み返しています。どちらかというと「社会人の心得」のようなもので、中学生になって自走できるようになったら子どもに与えたい本です。

一方、借金玉さんの本は、ご本人の特性をそのまま反映されているのかだいぶ癖が強いです。「サバイバル」というだけあって、発達障害があっても死なないためのハックが満載です。私はこちらのほうが役に立ちました。衝動性がある、鬱病も同時に発症するなど、情緒が安定しない場合はこちらが参考になるかもしれません。

「どうせできない」から始まる、あきらめをもとに前進するためのハック、すごく気持ちが楽になります。ボロボロになるまで読んでいるので、そろそろ二冊目を買います。

私の生活を救ってくれた本ですが、できれば子どもはこれを読まずに生きていくことができたらいいな…とは思います。






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