お店の詩

がっきやさんは いっきょくのがくふ
すべてのがっきが おんぷになって
だれかにならしてもらうのを
うつくしく じっと まってる

ほんやさんは いっぺんのしょうせつ
すべてのほんが ことばになって
だれかにかんじてもらうのを
おすましで じっと まってる

がざいやさんは いっぷくのせいぶつが
すべてのえふでが えのぐになって
だれかの にじになるのを
にこにこと じっと まってる

ようふくやさんは いっかいのショウ
すべてのふくが モデルになって
だれかのじしんがふえるひを
きらきらと じっと まってる

やおやさんは いったんのはたけ
すべてのやさいが ちからになって
だれかのげんきが もえるのを
めらめらと じっと まってる

だれかさんはいっさつのししゅう
すべてのきょうが ひかりになって
だれかのこころをあたためるひを
しんしんと じっと まってる

しんしんと じっと まっている

(おだいは いりません
あさはまた くるのですから)

#詩

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