見出し画像

君がしたいなら そうすりゃいいじゃん

最近、KANA-BOONのOriginがSpotifyで聴けるようになり、すごく懐かしい気持ちで幸せになりました。そして、私にとって印象的だった出来事を思い出したので、書きたいと思います。

中学2年生の修学旅行の行きのバスのことでした。レクリエーション係になっていた私は、イントロクイズを企画し運営しました。
みんなからイントロクイズにしてほしいCDをもってきてもらい、ランダムにかけます。
みんな思い思いの曲を持って来ていましたが、どの曲も有名なものでした。
有名だからこそ、盛り上がっていました。

そして次の曲をかけた時です。全く聴いたことのないイントロがバス全体に流れました。
それまで沢山の手が上がっていたこのクイズに初めて静寂が訪れました。

そしてその1秒後、いつも大人しい(そう見えていただけかもしれない)男の子が高く手を挙げて、

「結晶星」

と答えてくれました。

彼が答えてくれたことに心底驚いて、慌てて「正解!」と返しました。

他のクラスメイトは、彼が発言したこと、そして正解したことの両方に驚いてざわざわしていました。

当時は何ともないことだと思っていましたが、思い返してみると彼はかっこよかったと思います。

なぜなら、自分の好きなものを大事にできていたからです。

私は、他人に振り回されて、影響されまくって、好きなものを嫌いと言ったり、嫌いなものを好きだと言ったりします。平気で自分に嘘をつきます。少なくとも中学高校時代はそうでした。

彼のように、好きなものを好きだと言えること、そして、自分と違う趣味に対しても寛容になり興味をもつことを大切にしていきたいを思うようになりました。
「君がしたいなら そうすりゃいいじゃん」と自分自身、相手に思えるようにしようと思いました。

結晶星を聴くたびに、彼の高く挙がった手を思い出します。

今頃彼は、何が好きなのかな。