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50代就活 これだけはイヤだ を考えてみた

嫌なことを30個考えてみよう

 さて、前回あこがれの着物業界に入る努力を続けていたはずが、たて続けに断られてしまった私は、いよいよ一般の就職を視野に入れなくてはならなくなりました。

 前職は洋服のテキスタイルデザイナー、でも営業に出なくなって8年、大手が倒産するような厳しい業界の現状からも、前職と同じ仕事は難しい。

 とはいえ何ができるの? 何がやりたいの? と言われると、固まってしまう。ハローワークでも転職サイトでも、「業界」「業種」を選ぶ段階で「選べない!!」とつまずいてしまいます。はじめの一歩すら踏み出せない!

 自分一人で考えると煮詰まってしまうので、素敵な知人のヒロミさんに聞いてみたところ、急に「やりたいこと」といっても難しい。絶対にやりたくないことをまず30個考えてみて、その後その反対のことを考えてみたらどうでしょう、とヒントいただきました。

 早速やってみました。しかし30考えるのは意外と難しい。思いつくまま一度並べ出してみましたが、順番を整理して、3つのグループに分けてみました。

前職で嫌だったこと(改善されたものもあります。20年くらい過去に経験したことも含む)

1、怒鳴っている人のいる場所で働く。

2、パワハラを見てみぬふりをしなくてはならない(会社には有益な人が、他のメンバーの仕事環境を厳しくしている)。

3、通勤に1時間20分(9時始まり)。1時間弱が希望(電車通勤そのものは好き)。

4、判断を急がされる(誰かマネージャーやる? 女性でもいいよ、と一回だけ聞かれておわり、とか)

5、注力した仕事に対し、誰からもお礼を言われないし、感謝もされない

6、展示会前は毎日残業23時までなど極端な忙しい時期がある

7、皆で決めたことを知らないところで全否定され説明がない(コロナだったからかも)

8、出来なかったこと(営業目標など)を大勢の前で責める

9、晩ご飯が毎晩22時(コンスタントな残業)

経験していないが嫌だろうなと思うこと

10、おじさんにかしずく(ご機嫌をうかがう)。おじさんばっかりの環境。女性がいない。

11、ずーっと同じことの繰り返し、前例のないことに抵抗のある職場で働く

12、昼夜逆転生活

13、対面ミーティングがなくて、職場で全員がPCに向かっている職場で働く。または完全リモートで、他の動きがわからない

14、女性同僚が家族と子供の話しかしないところで働く(子供ネタは微笑ましいですが、私は子供いないので、全員がずっとその話題の中で孤立するのは辛い)

15、自由にものが言えない

16、個人を競争させる

17、しょっちゅう海外出張

18、子供の世話(嫌いではないが慣れていないのでこわい)

19、飛び込み営業

20、巨大な予算を動かす

21、巨大プロジェクトの戦略を立てる

22、1円の狂いも許されない集計

23、違法あるいは違法スレスレのやり方を強要される

24、自由な判断や工夫を否定される(言われた通りの繰り返し)

25、体力がきつい(重いものを運ぶ仕事など)、危険が多い

26、全く美しいものがない

就活の中で嫌だと思ったこと

27、お茶のお稽古が出来なくなる(土曜に休めない)

28、経営者個人に逆らえない

29、言葉使いが極端に丁寧(ございます、の世界)

30、納得出来ないことをする(納得できる情報を開示されない)

 いかがでしょう。

 「やりたくない仕事」と「働きたくない環境」が混じっていますね。全く興味ない、能力のないものはかえってカウントしていないかもしれません。英語でレポート作成とか、中国語で説明、とか。

 それにしても、意識が高いとは言えませんね。だってだって、皆がやる気のあふれる仕事人でなくたっていいじゃないですか……ミミズだって、オケラだってアメンボだって みんなみんな 生きているんだ 友達なんだ!(作詞:やなせたかし)

「前職で嫌だったこと」はせっかく別の環境に行くのだから、同じ嫌な思いをするのは避けたい。「経験していないこと」はそのままです、該当する仕事についている方、ごめんなさい。私が苦手というだけで、他意はありません。

「就活の中でいやだったこと」の中の最大のジレンマは土曜休みの件です。いまやお茶の稽古は生きがい。私の先生は体力的にきついところをおして準備してくださっているので、私だけ別の曜日にお願いします、と言いづらい。他のメンバー(お茶用語ではご社中)に会えないのも悲しい。でも着物の仕事はほとんど土日は仕事なんです。

 経営者に逆らえない、というのは、ある面接で実際社長が「明治時代の父親のように」君臨している、と聞いたことがあったのです。これはですね、もうダメ、私はこの環境がどうしたって苦手なんです。上司がこのタイプは絶対無理。父親がこのタイプで、その環境を出て民主的な家庭を築いて、「なんて生きやすいんだろう!」と思ったクチですから。反抗できず、萎縮してしまうのです。

 漠然とですが、居心地の良い仕事場のイメージはあります。前職のうまく行っていた時のイメージですね。

 自立した女性が集まっていて、必要な場合はチームとして動く。それぞれが緩くつながっていて、集団になると相乗効果が生まれる。共通のヴィジョンがあって、いちいちプレゼンだの説明だのしなくても「いいね」「ダメだね」と伝わる。ざっくばらん、カジュアルな雰囲気。(上下の感覚の希薄さに慣れていて、お茶会で失敗したこともありますが、それはまた別の機会に。)

 別に男性のメンバーが混じっていても良いのですが、えこひいきしない人に限ります。女子校育ちが尾をひいているのでしょうか……。

 うーん、自己理解が、どうしても客観的・戦略的でなく内面に向かってしまうのは私の思考のクセのようです。

 しかし、もう少し分析を続けてみましょう。次は、過去の仕事の楽しかったイメージ。それから、お茶やボランティア活動など、仕事と相乗効果で良かったところ、などのプラスの要素を思い出してみようかと思います。または、自分の仕事を客観的に説明することに挑戦してみましょうか。

 ではまた次回。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

白板



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