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『何者でもないアナタのためのコミュニティの歩き方』(ゆる言語学ラジオ非公式 Advent Calendar 2022)

1. コレは何?


  • TL; DR
    大まかに下記のようなことを書いています。

  1. コミュニティに参加するには、「楽しそう」だけでよい

  2. 「あなたにとっての当たり前は、他のだれかの驚き」なので、とりあえず発言/発信してみるとよりよい

  3. メタモンする場合は、「ついうっかり」やってしまうと最高


2. 注意:Disclaimer

本記事は、読んでタメになるような情報量のあるものではありません。
n=1の個人語りを、自由闊達に筆を走らせて書いています。
タイパ重視/コスパ厨の方は、通読しないほうがいいことは周知の事実です。ご注意ください。

3. 「何者でもないアナタのためのコミュニティの歩き方」

申し遅れました、Ryoheiという者です。

そこら辺のどこにでもいる、ただの社会人です。何か輝かしい業績を上げているわけでもなければ、SNSでバズって人気を得ているわけでもありません。

職業としてはIT系エンジニアの端くれをしていますが、個人の名前で仕事が来るような有名人でもありません。

言ってみれば、世間的には「何者でもない」人ということになるでしょう。

おそらくは、この記事を読んでくださった数多くの人も、そんな「何者でもない」人なのではないでしょうか。

そんな人たちに向けて、「コミュニティ」というものとの付き合い方について、少し書き散らしたいと思います。

◯色々な「コミュニティ」

世の中には「コミュニティ」と呼ばれるものは色々あります。

地域社会のコミュニティや、職場や学校といった普段接している組織は、半ば無意識のうちに所属しているコミュニティだといえるでしょう。

本記事では、それとは別の、ある程度自分自身の意識をもって所属/参加しようとする集団のことを対象に書いていきます。

◯ゆる言サポーターコミュニティ

ゆる言語学ラジオをお聞きの皆さんが思い浮かべるのは、「ゆる言語学ラジオサポーターコミュニティ」のことでしょう。

このゆる言コミュニティ、用例ではあるがまだ参加していない方からすると、どのように映るでしょうか。

公式の動画の中でも折に触れて話題にされていますが、皆さんはこんな不安を持つのではないでしょうか。

  • 独自に調査をした結果を発表する文化があると聞いた。みんな研究熱心な学者肌の人ばかりなのではないか?

  • 監修の先生方も出現するらしい。言語学ガチ勢ではない自分が参加しても、会話の内容についていけないのでは?

  • うんちくエウレーカクイズを出題している人や動画コメント欄を見ていると、皆さんの知識量がエグい。自分は読書も得意ではないし気が引ける...。

そんな感じで、なんとなく腰が引けてサポコミュへの参加に決めきれない方がいらっしゃるのではないかと推測しています。

結論から言えば、そんなことを気にする必要はまったくありません。

コミュニティに参加しようとするときの唯一の考慮点は、

「そこに自分が楽しそうと思う何かがあるか?」

その一点だけです。楽しそうと思うことがあるなら、迷わず飛び込んでみましょう。

コミュニティに既に参加しているメンバーたちからすると、同じ方向性の興味・関心を持った人がコミュニティに参加してきてくれただけで、とても嬉しくなります。同好の士に会えたわけですからね。

もし入ってきたその人が、楽しみながらやってきてくれたら。それだけでコミュニティの価値はもっとはね上がる気分がするでしょう。

つまり、あなたが「楽しそう」と思って入っていくだけで、自分も周りのコミュニティメンバーもどちらも良い気分になれるわけです。なんてコスパのいい楽しみかたでしょうか。

◯ITエンジニアのコミュニティ

少し視点を変えて。

私は普段ITエンジニアの端くれをやっています。
この界隈には、色々な技術についての勉強会を軸にしたコミュニティが多種多様に存在します。…ITエンジニアの定義も幅が広いので、主語が多少大きくなってしまいますが。

私が初めて参加してみたIT系コミュニティは、「俺聞け」という勉強会を開催している、関西のWeb系のITエンジニアの方々の集まりでした。

この「俺聞け」の中で、今でもよく覚えているフレーズがあります。

それは、

「あなたにとっての『当たり前』は、
 他のだれかにとっての『へぇ~!』という驚き」

というものです。

これは、自分が何かを発信することに対してのハードルをかなり下げてくれました。

こういった勉強会などの意識が高い人たちが集まりがちなコミュニティで発言するときは、つい「何か価値があることを言わなきゃ」ということを考えがちです。

でも、その「価値」ってなんでしょう?

それは、一言で言えば、「あなたとあなた以外の人との”差分”」です。

もしあなたが何かの分野についてとても詳しかったら、それは”差分”です。その専門知識を人に教えることで周りの人は利益を得られます。

もしあなたがある分野の初心者だったら。それもまた”差分”です。あなたが今何か勉強や習得しようとしていることについて、もがいているとき、そのもがいた体験はあなただけのものです。それを既に通過してしまった人からすれば、その視点は色々なことに洞察を得られる、得難い貴重な視点です。

ちょうど、赤ちゃんがどう言葉を習得していくかを教えてもらうことで、言葉の習得の仕組みについてより深く理解できるようなものでしょうか。

あなたがその分野でベテランであろうが赤ちゃんであろうが、そのどちらの意見も価値があるものです。内容にどんな価値があるかはあまり考え込まずに、自分の感じたこと・考えたことを軽くシェアしてみましょう。

 

◯ある用例のお話

ゆる言語学ラジオのサポーターコミュニティでは、Discordというチャットコミュニケーションツールのサーバーがあります。(通称:「ゆサD」 by たまPさん)

ここには色々なバックグラウンドを持った人たちがいますが、どんな人が多いか?などは、あまり気にしなくて問題ありません。

実名で交流する場所でもないですし、ほとんどの人が思い思いの名前を名乗っています。アイコンと名前だけでは、年齢も性別も国籍も居住地も特にわかりません。話している内容だけで判断されます。

(たまに、すごく高度なことを話しているなぁと思っていた人が、めちゃくちゃ若い人でビックリする、なんてこともあります)

実際、大抵の話題は誰かが的確に打ち返してくる印象があり、こういったコミュニティに集う人は、パーソナリティのおふたりの「知的におふざけする」という姿勢に共感した人が多いのでしょうね。
(いや、でもエロイプ兄貴ことパキナ氏の動画が限定公開されたときに参加者が大幅に増加していました。”痴的おふざけ”が好きな属性の人が集まっている可能性も否定できないですね。)

…話がそれました。”羊に戻る”としましょう。

ここからは、自分がゆる言語学ラジオを知ってからサポーターコミュニティに入るまでや、入ってからの思い出を簡単にまとめてみたいと思います。

もしこれから参加してみようかな?という気になった方の参考になれば幸いです。(※n=1話です。不要な方は飛ばしてください。)

1.きっかけ〜加入まで

今年2022年1月の後半ごろに、知り合いのTwitterから「た」の定延先生回が流れてきました。YouTube自体あまり見ないほうでしたが、その時は内容の面白さに、つい40分の動画を一気見してしまったことを覚えています。

「なぜ『11人いる!』は「11人いた!」ではダメなのか?【た5】#93 」

 ちなみに、サポーターコミュニティができたのは2021年の11月です。その意味では私は古参ではないので、発足当初の話題について「ああ、あのころはサポコミュもできたばかりで新しかったからね」とはいえないわけですね。
参考:上記動画内より(12:25地点)

その後、ゆる言語学ラジオとゆるコンピュータ科学自体にハマり、YouTubeの動画を全部みるまで見尽くしてしまいました。更なるコンテンツを求めてコミュニティ加入します。ログを振り返ると2/16でした。

2.じわじわと発言してみる

ログを見返すと、最初の書き込みは加入3日後。先行公開された動画で気になる点があったので、修正点案についてメタモンしながらも書き込みました。

その後、ゆるコンピュータ科学ラジオの領域は自分もある程度わかるため、興味のある話題を見つけては適当に書き込んでいました。そんなとき、「このDiscordをもっと使いやすくしよう」ということで「ゆるOSSプロジェクト」がはじまりました。要はDiscordのIDでBotを作ろうぜ、というものなのですが、経験は無かったものの興味はあったのでとりあえず参加意思を表明してみました。

面白いのは、色々と「こうすればいいんじゃないか?」をDiscord上でやりとりしていく中で、あるサポーターの方から「ラジオ形式でこの辺り話ませんか?」とお誘いを頂いたことです。

自分の能力うんぬんからメタモンしましたが。このとき自分はIT系のコミュニティのときのクセで、「はい」か「Yes」で答えてしまいます。

はい、その場のノリでサーバー内のラジオ開催が決まりました。

ラジオの内容自体は諸事情によりグダグダでしたが、サーバー内のイベント的なものに参加すると、ある程度、自分がどういう人間なのか、サポーターの皆さんに認知いただけたようでした。結果的にはコレをやったこと自体はとても楽しい経験になりました。

3.その後

その後も、そこそこの高頻度でDiscord上に顔を出すようになり、思いつくままに色々なかたとのやりとりを楽しんでいました。

コミュニティに参加してくる人や、ある話題について適した場所を探している人をみかけては、自分の分かる範囲でサジェストしたりしていました。要らぬおせっかいかな?と軽くメタモンしつつも、コレもほぼノリでやっていると言えます。

そうしていると、ある日突然スカウトされました。モデレーターという、サーバー内のお手伝い役になりませんか?というものです。

お察しのとおり、これも少しメタモンはしたものの、軽率に「はい、やります!」と答えてみました。

その後も特にやっていることは変わらないのですが、結果的に何をしているわけではありませんが、楽しくコミュニティ内でのやりとりをして過ごしています。

n=1語り、お目汚し失礼しました。

振り返ってみると、自分は特に何かの専門知識を発揮したわけでも、何かの肩書きを振り回したわけでもありません。

興味のおもむくままに楽しそうな選択肢を選んでいたら、結果的に居心地の良い場所になっただけです。

【まとめ】

  1. まず楽しんだもの勝ち

  2. あなたの当たり前は誰かの驚き

  3. 悩んだら軽率にやってみる

世の中に存在する、ゆる言サポコミュを含む様々なコミュニティへ、
「何者でもないあなた」が飛び込むための原則は、シンプルなこんな原則だけです。

あらためて、ゆる言語学ラジオサポーターコミュニティDiscord(ゆサD)でお待ちしています。

※加入のためのリンクはこちらです。
「サポーターになる | ゆる言語学ラジオ公式サイト」

ついでに、コミュニティ開設時の告知動画はこちら。
「サポーターコミュニティ始めます【課金で伝説のボツ回が見れる】 #73」

いきなり課金はちょっと…という方は、LINEのオープンチャット(非公式)もあります。
監修の先生方も出没しますので、要チェックです。

オープンチャット「ゆる言語学チャット」


それではこの記事も終わりにしましょう。ありがとうございました!




(おまけ)

記事自体は終わったのですが、せっかくの機会なので、(True)蛇足を書いておこうと思います。

その1.大泉洋ネタの究極の出典

ゆるコンピューター科学ラジオで、ネットワークの仕組みを扱った回があります。

「インターネットの仕組みは『水曜どうでしょう』と同じ【ネットワーク1】#16」

パケットの仕組みを大泉洋に例える斬新かつ的確な構成で、広告案件といえばお馴染みのサーフシャーク社さんの初登場回として認識されています。

どんな動画かを一言でいえば、

と、この一枚がすべてでしょう。

さて、このシリーズの動画の最後のほうでも触れられていましたが、この回はゆるコンピューター科学ラジオの最初の広告案件だったこともあり、堀元さんがサポーターコミュニティ内で台本の検討をボイスチャット上で行っていました。

私はある程度ネットワーク関連のお仕事もしていたので、Discord上でやいのやいの書き込んでいたのですが、流れで打合せボイスチャットにも参加することになりました。
(なお、私以外にも超絶優秀なエンジニアの方も参加してくれてました。)

はい、そして問題のこのネタ。
パケットの仕組みを「大泉洋」に例える話ですが。

ちょっとだけ自慢させてください。
「そのネタ出したの自分です!」

「大泉洋を産地偽装する」についても、書いていました。

なお、打合せでは、最初のほうの段階で「最近のVPNは、元々の拠点どうしをつなぐ仕組みから意味がドリフトしてきています。サーフシャークさんのような使い方は、要は『産地偽装』してるんですよ。」という説明を自分がしていました。

サポーターコミュニティに参加すると、こんな面白いこともおきるかもしれませんよ、という例だということで。



その2.大忘年会非公式サイト

突然ですが。
この記事は広告案件となっております!(自主的な)

…すいません、このネタがやりたかっただけです。

ゆる言語学ラジオでは、2022年末に「ゆる言語学ラジオ大忘年会2022」ということで、イベントを開催します。

告知動画:
「【大忘年会】700人規模の大会場でリアルイベントやるよ!【告知】#161


現地参加チケットは発売2日で売りきれてしまいましたが、配信チケットはまだ販売中です。
【チケット販売ページ】 https://yurugengo2022.peatix.com/



で、何が言いたいかといいますと。
このイベントについての「非公式」イベントサイトを作ってみたので、公開しています。

宣伝したかったので、こちらにおいておきますね。
情報が解禁されしだい、情報更新していきますので、ぜひチェックしてみてください。

ゆる言語学ラジオ大忘年会2022


公開したときのツイート



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