昭和ウルトラマンにおける共演について

 ヒーローの共演、特に現行ヒーローのピンチに先輩ヒーローが駆けつける展開。普通なら盛り上がること間違いなしのはずなんですが、昭和ウルトラマン作品に関しては必ずしもそうではなかったんですよね。
 ウルトラマンシリーズにおける最初のヒーロー共演といえば「帰ってきたウルトラマン」における「ウルトラセブン参上!」におけるウルトラセブンの客演。しかし、これは本当に「参上」しただけ(笑)。新マン(あえてこう称します)にウルトラブレスレットを渡しだけで戦闘には参加せず。 
 続いて同じく「帰ってきた~」の「ウルトラの星光る時」ではウルトラマンとセブンが客演。今度こそ新マンとの共闘があると思ったのですが、新マンを救出しただけで戦闘は無し。
 その後の「ウルトラマンA」以降の客演でも、「逆転!ゾフィ只今参上」のようにやはり出てきただけか、「全滅!ウルトラ6兄弟」や「ウルトラ6兄弟を超えていけ!」のように登場したものの即やられるパターンがほとんど。まともに戦闘して勝利したのは「A」の「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」と「タロウ」の「ウルトラ6兄弟最後の日!」くらい。
 このあおりを1番受けたのがウルトラ兄弟長兄のゾフィー。本来6兄弟最強の設定のはずが、上記のアリブンタ、テンペラー星人のエピソードでは勝利したものの、その他がヒドイ。「死刑!ウルトラ5兄弟」では戦いもせず十字架に張り付け。「全滅!ウルトラ5兄弟」ではやはり戦いもせずタール付け。「タロウが死んだ!ゾフィーも死んだ!」「ウルトラ6兄弟を超えていけ!」ではバードン、タイラントに完敗と散々な成績(涙)。
 同時代の昭和仮面ライダーの客演回が、最初の桜島での1号・2号共演に始まり、ショッカーライダー編、ゲルショッカー壊滅編、Xライダーパワーアップ編、そして「ストロンガー」終盤のV3帰還から最終回の7人ライダー集合など盛り上がるエピソードばかりなのに比べて対照的。さすがに円谷プロも反省したのか、「ウルトラマンメビウス」以降の平成・令和作品の客演回は、「メビウス」の80客演回や、「X」のギンガ&ビクトリー客演回はじめ盛り上がるエピソードばかりなのですが。

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