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終身雇用が終わった日本で生きていく方法

ども、其田(@haletoke : 取材された記事はこちら)です。日本最大の企業、トヨタ自動車の社長が終身雇用はもう無理だと公の場で述べましたね。

「日本では雇用を続けている企業や税金を納めている企業に対してインセンティブ(動機づけ)がない。もう少しインセンティブが出てこないとなかなか終身雇用を守っていくのが難しい局面に入ってきたと思う」(日経新聞

ちなみに経団連の中西会長も同様の発言をしています。

経団連の中西会長は、企業が今後「終身雇用」を続けていくのは難しいと述べ、雇用システムを変えていく方向性を示した。(Yahoo News

これはどういうことかといいますと、

「時代遅れでスキルの古くなったおっさんたちを65歳まで抱えているメリットなんてない。頭がカチコチで融通は利かないし新しいことも学ぼうとしない。そのくせ年功序列で給与や社会保障は高いし、できることならとっととクビにしたい。あっ国が補助金でも出してくれるなら話は別だけど。」っていうことです。

これからはVUCAの時代

・Volatility(変動性・不安定さ)
・Uncertainty(不確実性・不確定さ)
・Complexity(複雑性)
・Ambiguity(曖昧性・不明確さ)

の4つのキーワードの頭文字から取ってVUCA(ブーカ)といいます。

・超少子高齢化
・社会保障費の爆増
・明治時代の常識にとらわれた団塊の世代
・グローバル化の波に押しつぶされる日本企業
・もらえない年金

これからの日本にいきるわたしたちは、すべてが自己責任です。自分の身は自分で守らねばならないわけですね。

で、どうやって生きていけばいいの?

そんな不安たっぷりの美しい国ニッポンでどうやって生きるか?19歳から小さく事業をはじめて、途中挫折しつつ会社員をしながらコツコツ種をまきまして、27歳でやっと個人事業の月収100万円(波が激しいので年収は300~400万くらいだけど)になるまでにしてきたことを解説していきたいと思います。ざっくりお話をすると「会社だけに依存せず、自分で生業をつくって生き方と収入を複線化していきましょう」という内容を

〇準備編
〇小商い立ち上げ編
〇収入アップ編
〇お金をただしく運用する編

にわけて解説していきます。ちなみに誰でも簡単!すぐに稼げる!みたいなクソ情報商材みたいな内容ではありません。きわめて地味で泥臭く頑張る人のために、こうやるのが効率がいいよ、と道筋を示しているイメージです。

ではここから詳しく解説していきます。

〇準備編

なにごと準備が大切です。ここでは生きていくための最低限の生活を効率化する方法について解説します。

1・出費を抑えつつ会社員・アルバイト給与を貯金する

まずはもっとも大切である「時間」というリソースを捻出するために無駄なことを辞めて貯金をします。断腸の思いで排除しましょう。僕は

・飲み会
・ゲーム
・旅行

をカットしてとにかくまず貯金をしました(手取り月20万円くらいで月10万円ほど貯金)。出費をおさえるのもとても大切。日々の食費をおさえると幸福度が下がるのでほどほどにしつつ、

・保険の解約(高額医療制度があるので無駄な医療保険はいらない、子供や働けない配偶者がいるなら薄く生命保険を掛けるのはあり)
・格安SIMの利用(回線が込み合うとクソ遅いですが家のネットと含めて6000円くらいなので家にいる間は無問題。其田はOCNのセットを利用)
・家賃の安い家に住む(手取りの30%以内)
・電球はすべてLEDに変える(一度替えればずっと持つ、LEDも最近は安くなった)
・車を手放す(もしくは軽自動車に買い替えを検討、保険はSBIなどのネット保険)

などを徹底しましょう。

2・作業を自動化する家電や仕組を買う

ためた貯金で「作業を自動化する家電を買い、時間を捻出する」をしましょう。其田は

・乾燥洗濯機(洗濯・15万円)
・ルンバ(掃除・4万円)
・ホットクック(料理・4万円)
・Kindle(読書・1万円)
・freee(確定申告・年間1万円)

あたりを買いました(お金で買える時間はまっさきに買う、時間は資産であり、命そのもの)。特に家事や会計が超絶苦手でストレス(洗濯が終わるのをいちいち待って干すのとかレシートポチポチ打ち込むのが嫌)だったので、時間も空くし、ストレスも減るしでとても楽になりました。5年使っていますがいまだに壊れないですし、上記の家電を1日あたりの利用料に直したら電気代含めても200円/日=6000円/月くらいです。月6000円で洗濯も掃除も料理も読書も自動化できるならウルトラ安い(家事代行たのんだら最低2~3万/月する)。時間を捻出するためのお金は惜しまないようにしましょう。

詳しくは下の関連記事に書いていますので興味のある方はぜひ読んでみてください。

【関連】20代会社員向け!普通のサラリーマンが年間200万円節約貯金した方法

※注意

この1と2を吹っ飛ばしていきなり会社を辞めてフリーランスを目指す人がいますが、安定給与を持っているうちに時間を捻出する仕組みは持っておいたほうがいいと思います。よくあるのはフリーランスになったものの安い単価で一回〇〇円という仕事をうけおい、その日暮らしてきな感じで生活が困窮する人がいます。それは精神的にも肉体的にもきつく、身体を壊します。詳しくは下の関連記事をどうぞ。

【関連】複業カメラマンが年間1000万円稼いで得たものと失ったもの

つづいて、小商い立ち上げ編です。

〇小商い立ち上げ編

3・できた時間とお金を自己投資して手に職をもつ

てできた時間を自己投資にあてて手に職を持ちましょう。ここでポイントは

・ひとつのことに絞ってお金と時間を集中投下する
・好きなスキルで稼げる分野で勝負できる職をもつ

ということ。あれもこれも一度に追い求めると中途半端になる場合が多く結局使い物にならない結果になりますし、好きなことだけだとお金にならず金銭的にも身体的にもしんどいです。

・IT(WEB制作、ビックデータ解析、AI、ブロックチェーン)
・ネット広告(SEO、SNSマーケ、Webマーケ)
・インバウンド観光(宿泊、ガイド、撮影、体験)
・医療(予防、食、グッズ)
・娯楽(Youtube、Ticktock、Instagram、Weibo、Twitter)

の分野が個人的にはおすすめです(掛け算できるとなおよし)。

4・自分の商いをはじめ給与所得以外に収入をつくる

転職して年収アップを目指してもいいのですが、頑張ったものが個人の実績になるような働き方をするほうがこれからの時代はおすすめです。個人としての実績と口コミとファンを増やして、それをゆるやかなつながりの中でつむぎ、一緒にプロジェクトをしたり、困っている人を助けたり。技術を持った個が必要に応じてくっついたり離れたりしながら生きていくイメージです。

会社員以外の収入があると圧倒的に選択肢が増えます。例えば其田の場合は

・新しいカメラやレンズやPCを買う
・仕事と私生活の境目がなくなり楽しい
・いろいろ経費にできるので可処分所得が増える(新幹線代とかカメラ代とか外食代とか)
・面白そうだけどお金にならないことでも積極的に参加できる

あたりが該当します。「会社員+自分の仕事」を持っている人の割合がこれからどんどん増えていきますね。厚生労働省も平成30年1月にモデル就業規則を改定し、労働者の遵守事項の「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと。」という規定を削除し、副業・兼業について規定を新設しています(Webサイト)。ちなみに「副業・兼業の促進に関するガイドライン」パンフレット副業・兼業事例など作っていて、これをもとに人事課と交渉するのがおすすめです。其田は社長に直電話して原則禁止の副業をOKにしてもらった過去があります。詳しくは下の記事をお読みください。

【関連】社長を説得して原則禁止の副業をOKにしてもらうまでにしたすべてのこと

〇収入アップ編

5・余剰資金をさらに自己投資してスキルを複数掛け合わせます

ここまで順調にくると月5万円~10万円くらいは稼げるようになってきます。ただし、単体のスキルだけだと他にもそれができる人が多くいますし、単価が安くて素直でセンスのある若手に勝てません。ということで、稼いだお金をさらに自己投資にまわしてスキルを複数掛け合わせます。自分の好きなことばかりを追求してもいいのですが「クライアントが価値を感じてお金を支払う理由になるものはなにか」を忘れずスキル選択しましょう。

其田の場合は原体験がバックパックの貧乏旅行にあり、旅とカメラと英語を仕事にしたいという想いがありました。時代の流れとしてもインバウンド観光を政府が押していく背景があったため、そこに適応するように通訳案内士のスキルを追加した、という感じです。通訳ガイド(無形)と写真撮影(有形)を組み合わせた事例ですね。日本人はビジネスレベルで英語が喋れない人が大半ので参入障壁としても有効でした。

6・掛け合わせたスキルを使って儲かる分野で稼ぎます

スキルを身に着けるときにもう一つ「儲かる分野で勝てるスキルを身に着ける」というのが大切です。結局のところフリーランスは(企業も)したのような流れで困窮していきます。

・参入障壁が低い(誰でも真似できる)
・競合が増加する(若くて安いくて上手い人や企業が入る)
・単価が下がる(精神的・肉体的・金銭的に追い詰められて身体を壊す)
・市場がなくなる(イノベーションにより不要になる、ロボットによって自動化される)

昭和~平成は1つの分野で生きて行けたかもしれませんが、令和以降は上記の繁栄から消滅までのサイクルがとてもはやくなるので、僕たちはスキルを組み合わせて儲かる分野で稼ぎつつ、軸足を移動して生きることが求められるわけです。有名なLIFESHIFTに学びなおしの期間の記述があるのはこのためです。

ただ、何度も事業を0から作るのはつらいので、個をブランディングして〇〇さんがやるならついていきたい、という人を国境を越えて増やしていくのがおすすめです。

〇お金をただしく運用する編

ここからはさらに経営的な視点になりますので、お金の勉強をしていない人には怪しく見えたりとっつきづらいかもしれません。経営的視点を持って自分の人生をつくり上げたい人だけお読みいただければ嬉しいです。

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