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第4回 進むべき道を示めした土台ツール(SWOT分析)

写真館の作り方ブログ。今回は結構実践的なお話です。
前回のお話、創業支援セミナーのワークで出てきたSWOT分析、皆さんはご存知でしょうか?〜SWOT分析の概要はこちら(出典wikipedia)〜
「知らない」という方は、ざっくりと説明するのでぜひチャレンジしてみてください。(私は素人なので本格的な運用はぜひ本を読んだり専門家さんに聞いてみてくださいね)

私がセミナー内で行ったワークは、まず内部環境と外部環境についての(自己)分析です。

SWOT分析における内部環境とは「強み」と「弱み」のこと。写真の通り4年前の自分が書いている『強み』を見返してみると、
・人間性(コミュニケーション能力)
・経験、技術
・肩書き
・カメラマンとのつながり(情報)
・健康

一方『弱み』は
・スタジオがない(天気に左右される)
・出身地
・衣装店とのコミット(←おそらくつながりの意味で使っている)
と書いています。
いや~、もちろん誰かに公開する目的で作っていないにしても、よくも4年前のあのレベルで技術だの人間性だのと書いていますね、この人は。
ほんと申し訳ない。お恥ずかしい限りです。

気を取り直して次は外部環境です。SWOT分析での外部環境では「機会」と「脅威」について書いていきます。その前に「機会」とか「脅威」ってなんだろう?って思いますよね。
「機会」は、例えばチャンスとか時代の変化とか、外の環境で起こっているどちらかというと自分にとってのポジティブな流れをイメージしてみると良いかと思います。そして「脅威」は、例えばライバルの存在や人口減少など、自分にとって比較的ネガティブな外部の流れでいいと思います。

さて私が当時分析している『機会』ですが、
・写真館(経営者)の高齢化
・写真館の閉塞感
・ソーシャルネットワークの広がり
・写真、映像ニーズの高まり
・少子化対策に国が乗り出した
・佐賀のウエディングフォトグラファーといえば?がいない。
と書いていますね。これは今見ても的を得た分析だなと思います。そしてこの機会に対して行動を起こしている自分がこの4年の間にいたことが嬉しいです。

そして一方の『脅威』はというと、
・プロの撮影が必要なくなる様な技術革新
・写真に対する価値観の低下→写真にそんなにお金を払わない
↪︎デジタルカメラになって、なんちゃってカメラマンが低価格で仕事をとる
と書いています。技術革新については今後ますます行われていきますし、おそらく写真を生業にしている人間にとってはある意味今も脅威ですね。価値の低下やなんちゃって云々のところは、うーんどうなんでしょう?あるような無いようなという気がしますね。

ともかく、この4つの分析
強み → S strength
弱み → W weakness
機会 → O opportunity
脅威 → T hreat
の頭文字をとって「SWOT」分析というのですが、皆さんはどのような分析ができたでしょうか?出てきたものをそれぞれ
・強みをどのように活かすか
・弱みをどのように克服するか
・機会をどのように活かすか
・脅威を取り除く、または脅威から身を守るにはどうしたら良いか
を考え戦略につなげることができます。(wikiにも書いてますね)
私の場合は弱みの改善と機会を生かすこと、そして脅威を逆手に取るという作戦を取ってきました。もちろん強みはベースにして。分析はあくまで分析なので、これを元にどのように行動するかがポイントになってきます。
あと大事なことですが、SWOT分析では目的がはっきりとしていた方が効果が得られるようです。私には佐賀でカメラマンとして独立開業するという目的がはっきりとしていたので、上記のような分析が出てきたのですが、例えば「社内で一番のカメラマンになる」とかでも良いかと思います。
ちなみに、ここまで説明をしておいてなんなのですが、この SWOT分析、実は4つの分析を出しただけではその効果を十分に発揮できません。これをどのようにした結果、私が「写真館を作ろう」という行動を起こそうと決断に向かうのかを次回紹介します。

(あとがき)
このブログを書くにあたって昔の資料を引っ張り出してきたのですが、2013年に分析した内容に対して、自分はこの4年間忠実に強みを伸ばしたり、弱みを克服、もしくは逆手に取ったり、機会に対して行動し、脅威に対策を取ってきているなと思います。
無意識なのですがこの「やるべきこと」に対する、慎重かつ大胆な「行動」がいま実を結んできているのだと振り返ることができました。
私も久しぶりにこの SWOT分析を「今の自分と環境」でやってみたいと思います。

株式会社ハレノヒ代表取締役/2015年、築100年の古民家をリノベーションした写真館をオープン。地方写真館の再定義を行うことによって人とまちが豊かになる仕組みをつくろうとしています。その他セミナー講師や各種メディアにも出ています。