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「小さな写真館の作り方」

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2015年、佐賀市に築100年の古民家を改装した写真館をオープン。その経緯を追いながら、地方都市で小さなお店を始めたい人のためのノウハウを紹介しています。2020年5月に発刊の「…
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#写真

第4回 進むべき道を示めした土台ツール(SWOT分析)

写真館の作り方ブログ。今回は結構実践的なお話です。 前回のお話、創業支援セミナーのワークで出てきたSWOT分析、皆さんはご存知でしょうか?〜SWOT分析の概要はこちら(出典wikipedia)〜 「知らない」という方は、ざっくりと説明するのでぜひチャレンジしてみてください。(私は素人なので本格的な運用はぜひ本を読んだり専門家さんに聞いてみてくださいね) 私がセミナー内で行ったワークは、まず内部環境と外部環境についての(自己)分析です。 SWOT分析における内部環境とは

第5回 私の戦略を導き出したフレームワーク(クロスSWOT分析)

前回紹介した4つの項目「強み」「弱み」「機会」「脅威」はうまく書き出せたでしょうか? 補足になりますが上記4つの項目は、自分が設定する市場における競合との比較で構いません。この市場の設定も大きなポイントですので設定を変えながら分析するのも良いと思います。 ちなみに私が設定した市場は佐賀県や九州北部です。カメラマンとしてある程度自由に行動できる範囲で考えました。競合は写真館やウエディングカメラマンと仮定しました。 またターゲット設定も重要です。ターゲット(お客様)が変われば当然

第6回 運は偶然か?(タイミングとスピードの重要性)

SWOT分析によって、スタジオを作ろうと決意した私は考えました。 『スタジオを作るならどんなところが良いのだろう……?』 さまざまな可能性を模索する中、直感的に頭に浮かんだ「古民家」というワード。『古民家って賃貸に出てるのかな……?』 そこで [佐賀市 古民家 賃貸] で検索をしてみました。いくつかヒットした中、あるページに目が留まりました。 「古民家でお店、やりませんか??? ー佐賀県佐賀市の古民家…」 概要を確認するとなにやら大掛かりなプロジェクトです。 ふと目をやった

第7回 初めてのプレゼンテーション(個性が大事?)

提出期限最終日ギリギリでエントリーシートを提出した私ですが、その当時のものが残っていました。 見てみると、この時の「思い」が今も変わっていないだけでなく、実行に移すことができていることが嬉しいです。 さて一次審査である書類選考を突破し、次に待ち構えている関門は二次審査であるプレゼンテーションです。用意された時間は15分。プレゼンテーションなど、話には聞いたことがありますが生まれてこのかたしたことがありません。 『うーむ、何を話せば良いのだろう?』 何もわからない私は、結局

第8回 なぜ写真館だったのか?(その1・お客様は誰?BtoBtoCとBtoC)

そもそも「スタジオを作ろう」と思った私が、なぜ「撮影スタジオ」ではなく「写真館」をつくることなったのか?今回はその経緯をお話ししたいと思います。 前回のプレゼンテーションの時点では、明確に「写真館を作ります」とは言っていません。 実は写真館になっていくのは古民家の活用者として決定後、まあまあ経ってからになります。その証拠にいまでも店名は「ハレノヒ写真館」ではなく、「ハレノヒ柳町フォトスタジオ」です。(名前を変えなかったのは、それはそれで理由があるのですがまたの機会に) スタ

第12回 なぜ写真館だったのか?(その5・お店を持つメリットデメリット)

なぜ写真館だったのか?シリーズのラスト。 そもそも写真館になるまでの経緯として、自分のスタジオが欲しかったことから始まっていることはお話ししてきた通りです。 「写真館」と「自分の撮影スタジオ」 その大きな違いは普段営業しているかしていないか。つまり「お店」なのか「事務所」なのかということです。 私の場合は写真館という実店舗(お店)を作ることを選んだのですが、ではお店を持つことのメリットとデメリットってなんでしょうか? まずはデメリット。これについては大きく2つ。 それは「時