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【訪問記録220630-0703】行けば行くほど魅了される。津別の雄大な自然と豊かな食、そして人々の熱き想いと温かさ。

こんにちは!北海道大学の学生団体、「HALCC」です!
我々は1~2か月に1度道東の町・津別町を訪問し、役場の方や現地の高校生徒の交流を行いながら「学生目線の地方創生」を掲げて日々奮闘しています!

さて、先日6/30~7/3の日程で津別町を訪問しましたので、それについてご報告させていただこうと思います。

高校生と津別の魅力と課題について考える

初日はまず北見駅に9名のメンバーが集合しました。学部1年生から院生まで幅広いメンバーが集まり、今回初めての津別という人も数人いました!
そしてまず向かったのは「津別高校」です。

津別高校

我々HALCCは毎年「高大連携事業」を津別高校の生徒さんと行っており、今年度は北大構内にあるカフェ・「北大マルシェ」にて、津別の高校生と一緒に津別の特産品を販売し、それに加えて、お越しいただいた方に津別の魅力を発信しようという取り組みを行う予定です。(9月下旬に開催予定。詳しい日時はTwitter等で追ってご連絡させていただきます!)

津別高校では「津別学」という独自の授業が行われており、そこでは津別の歴史や産業についての学習がすすめられています。その授業の時間をお借りして、今回は「津別の魅力と課題を考える」というワークショップを行いました。1か月ぶりの高校生とのワークショップでしたが、前回よりも打ち解けた感じがして、たくさんの意見が出されました!

ワークショップ

高校生とのワークショップは翌日、7/1の午前中にも行われ、前日に話し合われた「津別の魅力をポスターにまとめる」という取り組みを行いました。最後に「札幌の人にポスター発表を聞いて、津別についてどう思ったかインタビューしよう」という、マルシェで行う取り組みについて話し合い、計4時間のワークショップは終了しました。

高校生とのワークショップでは、実際に津別に普段からかかわっている高校生の生の声を聞くことができるので、私たちとしても非常に勉強になっています。そして何より、校舎に入った時のさわやかな挨拶やワークショップでの元気なやり取り、そして伝わってくる津別への愛着。彼らの人柄や思いに我々も触発され、もっと頑張ろうという気にさせてくれます!

HALCCをもっと地域密着へ。ヒアリングで見えたHALCCの課題とは


十割そば

高校生と別れた後は、まずは「道の駅・あいおい」にて昼食。希少性の高い「摩周そば」と、相生地域の湧き水から生まれる「十割そば」は絶品で、名物となっています。

腹ごしらえを済ませたら、河本農園河本純吾さんにお話を伺いに行きました。河本さんは、代々続く河本農園の5代目で、小麦・アスパラガスなどの農産物や、津別の特産品「朱乃一振」の生産、農地の耕作サービスなどを行う傍ら、津別の町おこしにも積極的に取り組まれていて、特に学童など、子供たちへの教育支援について様々な取り組みをされています。

河本さんは小中学生が勉強を教わる場が少なく、周辺の北見市や美幌町にある塾まで通うことを余儀なくされている、という現状を問題視しており、また、HALCCに対しても、もっと地域に溶け込んだ活動をしてほしいと考えておられました。そこで、「HALCCメンバーが、まとまった期間津別に滞在し、小中学生に勉強を教えながら、現地で調査などの活動をする」といういわゆる「津別塾」の提案をしていただき、今回は津別塾のことについてや津別の子供たちがどのような生活を送っているのか、といったことなど、たくさん質問させていただきました。

河本さんとお話しさせていただいて感じたのは、「我々は津別のことをまだまだ知らない」ということです。津別塾の実施を含め、実際にそこで暮らす人々の声をもっと聞き、まだまだ知らない津別の現状・魅力・課題をもっと知ったうえでのまちづくりに取り組む必要があり、そこがHALCCの今後の課題であると感じました。

また、河本さんは「津別の子供たちが大人になったとき、津別がもっといい街になるようにするのが我々の仕事」とおっしゃっていて、さらにそこで我々に「津別塾」の提案までしてくださり、「この熱い想いに我々は応えなければならない!」と身の引き締まる思いがしました。

さて、河本農園を後にして、向かったのは再び「道の駅あいおい」。道の駅あいおいといえば、なんといっても「クマヤキ」。津別町出身の芸術家・大西重成さんがデザインされたキュートなお菓子で、テレビやSNSで取り上げられたのをきっかけに大人気となっています。我々も訪問の度にクマヤキをいただいています(笑)

クマヤキ

さて、今回はただクマヤキを食べに来たわけではなく、クマヤキの開発、そして販売に長年携わっている相生振興公社の取締役・伊藤さんにお話を伺うことが最大の目的でした。主なお話の内容としては、クマヤキの誕生秘話、人気になったきっかけ、今後の展望と課題などでした!(内容はどれも非常に興味深いものばかりだったので、クマヤキについてはまた別のNoteで特集を組みたいと思います!)

クマヤキが抱える課題として、「焼き手の不足」が挙げられます。クマヤキを全国的に売り出そうとしても、焼き手の問題があるために、現在は冬の、来訪客が少ない時期にしか出張販売はできない、とのことでした。この問題を解決し、クマヤキを、そして津別の名を全国に知らしめるために、HALCCのメンバーが焼き手になるべく「クマヤキ修行」に出る日が来るかもしれません…!

道の駅あいおいを後にし、向かったのは西洋軒さん。こちらも訪問の度に訪れており、100年近く守り抜かれた豚丼やラーメンの味は世界に誇れるほど絶品。

西洋軒の豚丼

西洋軒の店主・榎本聖さんも津別の町おこしに積極的に貢献されている方で、少しだけお話させていただきました。「津別は人口も少なく、交通の便も良いわけではないので、誰をターゲットにし、何を売りにして町おこしをやっていくかが肝心。みんなでたくさんアイデアを出し合って考えてみてほしい。」という、飲食店を営む榎本さんならではのアドバイスをいただきました。

交じり合う熱き思い。津別の現状と未来について語り合う。

夕食後向かったのは、津別町を中心に道東地方に根差した独自コンテンツを配信する映像メディア・道東テレビを立ち上げた立川彰さんが運営するコワーキングスペース・「JIMBA」。この日は「JIMBAR」と題して立川さん自らが手料理とお酒を振る舞う催しが行われていました。

「JIMBAR」には津別で働く方々が集まっており、以前の記事でご紹介させていただいた山上木工の取締役・山上裕一郎さんもいらっしゃいました。

HALCCのメンバーも含め自己紹介をしたり、お互いのことについて質問したりして盛り上がった後、津別に携わる者として今思っていることやこれからどうしていきたいかということなど、熱く語り合いました。

自身のお仕事や津別に対して非常に熱い想いを持つ方ばかりで、津別の魅力として、そのような熱く面白く温かい「人」がいるという点があることを再認識しましたし、このような方たちと一緒にもっと津別を盛り上げていかなければならない!と決意をしました。

一面に広がる津別峠の雲海に魅せられる。


津別峠の雲海

翌朝3時に起床して向かったのは津別峠。普段は屈斜路湖を臨むこの峠では、高確率で雲海が見られるということで各地から人々が集まっています。
行ってみると今までに見たことのないような見事な雲海。あまりの美しさに大感動です!!また昨晩は星空も非常に美しく、流れ星も見えるほどで、札幌では味わうことのできない自然の豊かさを感じることができました。


今回の訪問では津別の豊かな自然に魅了され、食にも魅了され、そして何より、高校生や津別の町おこしに携わる方々との交流の中でそのお人柄の温かさや熱き想いに魅了され、我々HALCCのメンバーが「津別ファン」となれるような訪問になりました。さて、次はこの津別の魅力をどのように活かし、町外へ伝え、「津別ファン」を増やしていけるかがミッションとなります。今回得た収穫を生かし、津別の発展に向けて我々HALCCは全力で活動していきます!
(文責 畠中響生)

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