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30歳にして初めての胃カメラレポート

 2週間前くらいから胃の調子が悪かった。特に痛いなと思った日は、おなかの中になにか悪いものがいて、定期的に胃を握り潰しているような痛みだ。盲腸は薬で散らしたままだったので、また痛み出したのかな?と病院に行った。盲腸の炎症がないか血液検査をしたり、胆石や脾臓・膵臓などが炎症を起こしていないかエコー検査もした。でも何も見つからなかった。薬も継続して飲んでいたが、あまり良くなる気配がなく、30歳にして初めて上部内視鏡検査(胃カメラ)をした。

鼻か口か

 一応ググッたら、鼻から入れるのと口から入れるのがある、と書いてあり、周りの人に聞いた結果、断然鼻派が多かったので鼻にした。わたしの行っている病院では、どちらもメリットデメリットがあるからおすすめは特にない、自分で決めてもらってかまわない、というスタンスだった。よく風邪をひいて耳鼻咽喉科とかにいくと、のどに薬塗ってくれたりすると思うんだけど、あれだけでオエッとなるタイプなので、鼻からにして良かったとおもう。結構つらくて暴れちゃうひとは、鎮静剤?ちょっとボーっとさせる薬みたいなのも使えるといっていたけど、今回わたしは使いませんでした。

事前準備

 前日21時までに食事は済ましてくるよう指示があった。ただ、何を食べたらダメとかはいわれなかったので、茄子と獅子唐の焼き浸し、納豆ご飯を食べた。あと一口だけビールを飲んだ(最後の晩餐かもしれないとおもったから.......)もらっていた薬も普通に飲んだ。
 朝はなにも食べないように指示があったが、水分補給はしっかりしてくるよう言われた。また、色のついた飲み物(珈琲とか)はあんまりよろしくない、とのことだったので、水を飲むにとどめた。

当日の流れ

1.泡を消す飲み物と注射
 到着すると、胃の中の泡を消す液体を飲んだ。ほんのりレモンみたいな感じでコップに6分目くらいの量。全然問題ない。その後胃を動かすのを止めるような注射を左の腕にされた。刺すときよりも薬が入ってくるときのほうが痛い。ジーンとする。インフルエンザの予防注射よりも若干痛い感じ。

2.鼻に薬と麻酔を噴射
 診察台に横たわると、両鼻にスプレーで、血が出にくくなるスプレーを。ごっくんと飲む。その後、麻酔も両鼻に。これはかなり苦い。何分か時間をおいて、もう一回麻酔。段々麻酔がきいてくると、喉が腫れぼったく、気道が狭くなる感じがして、飲み込んでるんだか飲み込んでないんだかわからなくてむせた。

3.鼻にストローよりちょい太の管を入れる
 内視鏡をいれる前に、鼻の通りをよくするためにストローよりちょい太のビニールの管を入れた。右に入れてみて、今度は左に入れて、通りやすいほうを確認して左になった。ここまではそんなに痛いことはない。

4.胃カメラ入りまーす
 左を向くように横向きに寝て、3でいれた管と入れ違いで内視鏡をいれる。入れるときがきつい。なんか鼻の奥のほうをグイグイ押し込まれている感じ。ワサビ食べたときのツーンのもっと暴力的な感じが訪れる。なんか歯まで軋むような感覚がする。なるべく口で呼吸せず、鼻で呼吸するように言われる。看護師さんは腕をさすってくれた。そこからは、食道、胃、十二指腸ってみていってくれるんだけど、とにかくなんか気持ち悪い。身体の中になにかが入っている感覚。自分の身体とは違う動きをしている。口で呼吸するとオエッて全てが出たくなっちゃうので、とにかく心を無にして鼻呼吸。左目から涙が出てくる。先生は手元の空気入れみたいなのをシュコシュコして、わたしの胃に空気を入れたり出したりしながら見ていた。診察中は、ここが悪い、など先生は一切言わず、とにかくくまなく見ることに集中していた。わたしも、画面と反対方向を向いているので、先生の手元や白衣だけを見ていた。

5.ついでにピロリ菌検査
 念のためピロリ菌検査もしてもらった。胃カメラが入っている状態で、更に内視鏡の管の中に細い、釣り糸くらいのものをいれて、なんか採取して、一気に巻き取ってた。これが2回行われた。

終了

 終わったらソファで少し休んだ。おなかに空気を入れられてたので、すごいゲップが出る。出さないと苦しいので盛大に出しちゃって、といわれた。その後、カラーコピーされた結果をもとに先生から説明があった。
 結果からいうと、悪いものはなかった。ピロリ菌もなし。それでも一応病名?はつくらしく、「機能性ディスペプシア」というらしい。胃がうまく消化運動をしなかったり、ストレスを抱えていたり、知覚過敏だったり(胃がね)、酒やコーヒーを多量に飲んだりするとなるらしいが、調べてもなにも出てこないことが特徴。もともと、人より結構量を食べる、そして早食いなので、胃が弱い。服薬と、食生活改善をしながら、回復してきたら薬はやめていいとのことで、2週間分の薬をもらってかえってきた。

有難かったこと

 初めての胃カメラで、昨日とかまじナイーブすぎて命の母ホワイト飲んだりもしたけど、そんな中でありがたかったことを書いておく。

・こんな風になるよ、の予告
 いまから注射するけど、薬入るときが痛いよ、とか。麻酔飲み込むと結構苦いけど頑張ってね、とか。これからこういうことをするので、こういうことが起きるよ、と言われていると安心して受診出来た。こんなに痛いもんなのかな?!こんなに苦いの?!とか無駄に怯えずに済んだ。

・腕をさすってくれた
 まじでこれは心理的に安心感がやばかった。内視鏡が入っているとき、右の腕を看護師さんが上から下に何度も何度もなでてくれたんだけど、それだけで若干強張っていた力が抜ける。逆に、作業で看護師さんがその手を離したときにまじで不安でたまらなくなった。

・進捗報告
 先生が見ながら、「はい、あと半分だよ~」とか、「もう8割終わったよ~」と、進捗を教えてくれてよかった。

・めっちゃ褒めてくれた
 初めてなのにとってもうまくできたね、と、看護師さんや先生が終わったあと超褒めてくれた。受診の姿勢を褒められたのはかなり初めての経験だったのでなんか誇らしい気持ちになった。

と、まあこんな感じです。結果を聞いたら、そのまま家に帰って、一時間後から食事はしていいとのことで普通にごはんを食べました。やっぱり鼻にいれた影響なのか、くしゃみが出る。あと鼻水。あと鼻血も最初のほうは出ました。ただ、体調を著しく崩すとか、痛すぎて引きずる、とかはなかったよ!

病院恐れず行こうな

 わたしは、自分がおかしいなと思ったらなるべくすぐ病院に行くようにしています。それで感染症にかかってたこともあれば、妊娠していたこともあるし、盲腸だったこともある。自分の身体の声はよく聞いてやってくれ。自分の身体の声が聞こえなくなるほど自分を酷使するのはやめよう。そして自分で調べて不安になるよりプロに聞くのが一番だぞ......。あと出来れば普段から行き慣れて、好きな先生がいる医者のほうがいいよな......聞きたいこと聞けるし、リラックスして受診できるから。

 胃カメラ未経験のフォロワーも沢山いると思うので、なにか参考になれば。これから胃カメラやるひと、がんばってな~!

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